Kあるところに事件あり。 ぼくは旅先で思いがけない出来事に遭遇することが多い。 しかし、 Kも負けてはいない。 こうして、 今までの旅の記憶を呼び起こしていると、
数限りなく微笑ましいKの姿が浮かんでくる。 あれはジャカルタ暮らしを切り上げて、 シドニーの大学院へ入学する準備を進めていた頃だった。 Kは、 それならば引越しの前に来る、 と言う。 「こういうことでもないと、 いつまた、 ジャカルタに行けるかわからないから」 というのが Kの言葉である。 その当時、 ジャカルタの国際空港には 「展望場」 というのがあって、 空港ビルの屋上から離着陸する飛行機を眺めることができた。 ぼくは、 Kが乗っているはずの鶴のマークの入った飛行機を、 手すりに頬杖をつきながら待っていた。 それまでのジャカルタでの暮らしを振り返りながら、 少し感傷的な気分にもなって。 そして、 我が祖国から飛んで来た飛行機が視界に入ってきた。 やがて、 鶴のマークに飾られた機体は優雅に降下を始め、 滑走路に吸い込まれるように着陸した。 それを見届けてからぼくは、 待合ロビーへと向かった。 旅慣れているKは大きなスーツケースを持って飛行機に乗ることは稀で、 手荷物だけで移動している。 そうすれば、 入国手続き後にベルトコンベアーの前に立って荷物の出てくるのを待つ時間が節約できる。 だから、 いつもKは飛行機の到着から短時間で出口へやって来る。 ところが、 その時はいつまでたってもKの姿は現れない。 時間は刻々と過ぎ、 どうやらKの飛行機に乗っていた乗客のほとんどが出口を通過したようだ。 おかしい。 Kは飛行機に乗り遅れたのだろうか。 ならば、 ぼくが空港に来る前に連絡が入っているはず… 何かあったのか?と心配になってきたその時、 耳に飛び込んできた聞き慣れたKの声。 「ちょっと、 ちょっと、 来てくれよ!」 と彼方の到着ロビーの出口の扉の近くでぼくを手招きしている。 その背後には空港職員と見られる人物がKをロビーから出さないように見張っている様子だ。 ぼくは、 我が友の身に何かが起こったのだろうと扉へ急ぐ。 到着ロビーには入れないので、 まるで牢屋に入った囚人と面会人のように、 約1メートル離れたところからKに話しかける。 Kは入国審査にひっかかったという。 インドネシアに入国する際には、 有効期限が6ヶ月以上のパスポートを所持していなければならないが、 Kのパスポートの有効期限はそれ以下だったのだ。 何といううかつさ!そんなことで、 世界旅行協会の会長は務まらない、 と思いつつもぼくはKが強制送還される事態をなんとか避けたいと頭を働かせる。 仕方がない、 「袖の下だよ、 入国審査官にいくらか渡せよ」 とぼくは早口に言った。 Kは職員に連れられて再び、 到着ロビーへと消えた。 入国審査室に連れ戻されたのだろう。 それから数分後、 Kは元気な足取りで鞄を肩に担いでぼくのいる待合ロビーへと颯爽と現れた。 「いや~結構簡単だったよ」 とご機嫌だ。 あれからKは、 このままでは入国できないと言い渡す入国審査官に、 日本の500円硬貨を差し出したそうである。 すると、 その審査官は 「ツーリトルマネー! (少なすぎる)」 と言ってあきれ果て、 Kに入国を許可してくれたという。 言い忘れたが、 Kはぼくと同じくらい倹約家 (決してケチではない) である。 Kは時折、 ぼくに聞くことがある。 「今度はどの国に住むんだろうか?」 そんな時、 ぼくはなぜかKのために外国暮らしを続けているような気がしてくる。 Kはぼくの次の国を楽しみにしている。 「今度は、 オレが行ったことがない国がいいな…」 とまで言うことがある。 まあ、 それもいいだろう。 Kが訪ねて来れば、 また楽しい旅のエピソードが増え、 ぼくの人生に笑いがまた増えるに違いない。 笑われてばかりいるぼくは、 時々誰かを笑いたくなる。 だからぼくは、 いつもKに対する感謝の気持ちを忘れないでいる。 |
NPO法人 堺国際交流協会 |
11月26日(日) |
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「社会を明るくする運動」 行事の一環として矯正行政に対する理解を深めてもらうことを目的に 「第19回関西矯正展」 が開催される。 矯正指導の取組みの現状や、 教育活動の紹介などの広報コーナー、 唐木細工、 堺式手織緞通作りの実演コーナー、 家具・雑貨・生活用品などの作業用品の販売、 ボランティアによるステージ、 また刑務所内バス見学も開催される。 バス見学は両日とも、 10時30分から30分間隔で一日6回実施される。 東塀南側角付近でにて、 9時と正午等乗車整理券が発行される。 日時 11月11日(土)・12日(日) 10時~16時 (12日は15時まで) 場所 大阪刑務所敷地内 堺区田出井町6-1 (JR阪和線 堺市駅徒歩5分) お問い合わせ 大阪刑務所 作業部門 TEL 072-238-8269 |
10月8日(日) 大浜体育館 優勝 個人組手の部 |
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小学1年 男子 尾古貴陽大 (誠勇館) 小学2年 男子 杉原成樹 (太西会) 小学3年 男子 村上志久摩 (太西会) 小学4年 男子 金井祐介 (誠勇館) 小学5年 男子 吉村文太 (誠勇館) 小学6年 男子 前川 嵐 (誠勇館) 中学1年 男子 瀧山拓哉 (太西会) 中学2・3年 男子 南宮一道 (憲武館) |
「阿含の星まつり」 で知られる阿含宗が主催する 「神仏両界 阿含のお護摩」 が執り行われる。 |
クリスマスツリーとしめ縄飾りを作ります。 |
普通、 会社が各取引先などを接待するとか、 贈答品などを贈ったりする場合にその費用を交際費として処理するのが一般的である。 が、
しかし、 一定の費用でも交際費から除外できるものがあり、 除外できる費用には次に挙げるものがある。 |
税理士 大西 正芳 |