加藤 |
加藤 堺をはじめ広く関西で、造園・土木施工などで知られる株式会社Kei's(ケイズ)が、ビンディン省で無農薬野菜の栽培を始めています。
これも日越堺友好協会が双方の橋渡しを進め実現したものです。
さきほども現地ベトナムの少数民族2名を日本へ招き、ケイズ社において栽培技術の研修を行い、農業を通して希望を持っていただける手助けをしているのは、見逃せない日本の善行かも知れません。
それにケイズ社は、ハチミツの生産にともなう養蜂技術も持ち、ベトナムにも手を広げるとのこと。
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佐藤 |
わが国では、野原がだんだん少なくなり、養蜂の経営がむずかしくなってきている折りだけに、新分野の新興国との協力とみることができるのではないか。
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加藤 |
そういえば、社長が堺出身の「丸紅木材」という企業により、健康にも良いといわれている日本のヒノキをベトナムで加工し、机、椅子、子どもの玩具などを作り世界に輸出し、日本和製品の良さを広めるビジネスも始まりました。
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佐藤 |
日本の伝統的な良さ、値打ちを知ってもらい、新しい需要層を海外で開拓してゆく時代に入ったともいえるのでは……。
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加藤 |
ビンディン省の郊外に、広大な土地を持つ寺院のご住職が、日越友好のシンボルの一つとして、10万uの場所に、5万uにベトナムの庭園、5万uに日本庭園を作るお手伝いもしています。そこに日本から「緋鯉」(ひごい)を入れて、たくさんの人たちの目を愉しませたいと思います。
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佐藤 |
結びに防衛の話をうかがいましょう。
さきほどの米大統領選挙中で、トランプ氏は、「日本駐留米軍費について、もっと負担をふやせ」といったことを発言しています。
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加藤 |
このトランプ発言について、私の知人の元海上自衛隊呉地方総監の伊藤俊幸さんから、至言を頂きました。
それは、「二国間条約は議会の三分の二の同意がなければ変更できません。駐留経費に関する五年間有効な特別協定は、昨年四月に発効されたばかりで、国際条約は、大統領一人の力だけで変更できない。だから当面は日米同盟に大きな変化はないでしょう」ということを教えてもらっただけでなく、「しかし日本は、トランプ氏から大事なことを指摘されたと受けとるべきです。それはお互いを守り、助け合うのが同盟で、これが国際常識だということなんです。」と、キーポイントを指示してもらいました。
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佐藤 |
たしかに、いま我が国は、北朝鮮のミサイルや、中国の南西太平洋の進出による威圧によって、防衛上の危機に迫られていますネ。
やはり日米同盟の存在があるからこそ、安心しておれるのです。
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加藤 |
私は、日頃からつねに、日本人の防衛安保意識の向上について、それなりの心配りをしてまいりました。
この2月5日には泉佐野市で、同市主催、自衛隊音楽隊と集う友の会・大阪府自衛隊家族会の後援で、自衛隊の音楽会を開きます。
例年、堺まつりなどにも、出演してもらっており、沢山の観衆に、音楽を通じて、自衛隊への関心を深めていただく成果をあげています。
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竹山 |
地道な努力をして頂き、ご苦労さまです。
ひとつ言い残したことで、堺市のものづくりが全国6位になった。製造物出荷額が3兆8000億円、3000億円増えた。臨海の工場がいろいろ設備改造して、新しい産業へ改革、生まれ変わりつつあるようです。
伝統を磨く堺、そして技術革新にチャレンジする堺に、皆さん、希望をもって下さい。 |