「堺刃物」の魅力を発信

平成29年 堺刃物まつり

 今年で30回目を迎える「堺刃物まつり」は、堺の伝統産業である「堺刃物」の価値観を高め、さらなる普及促進を図ることを目的に、堺市産業振興センターで2月11日㈯・12日㈰の両日とも午前10時から午後4時に開催される。
 今回も、古式鍛練(火づくり)の実演(手作業による包丁の鍛造)の他、刃物製造工程の実演(銘切り、包丁の柄付け、木柄の口金入れ等)、堺刃物の展示・即売(包丁、生け花・園芸用ハサミなど)をはじめ、刃物のクリニック(包丁やハサミの研ぎ直し・有料)、まぐろの解体・即売(12日のみ)、中華料理研究家・程一彦さんのトークショー、リンゴの皮むき・えんぴつ削り大会、クイズラリー、似顔絵コーナー(有料)、とれとれ市(新鮮な魚介類と野菜等の販売)、堺などの特産品即売コーナー、東北・熊本物産の販売、そば打ち実演販売、大阪府立堺工科高校の生徒の鍛造作品の展示、堺市立錦西小学校金属アートクラブの作品展示など、刃物に関する魅力あるイベントを中心に、各種催し物がおこなわれる。
入場無料。
主催は、堺刃物まつり実行委員会、協賛は、南海電気鉄道株式会社、阪堺電気軌道株式会社、泉北高速鉄道株式会社。
お問い合わせ
堺刃物商工業協同組合連合会
電 話
072―233―0118
FAX
072―238―8906
古式鍛錬の実演
古式鍛錬の実演


第59回
深井地区TBG大会

 1月15日㈰、又池スポーツ広場TBG場(中区)で「第59回深井地区ターゲットバードゴルフ新春打ち大会」が開催された。主催は同地区TBGクラブ(中野勝次会長)。
 新春恒例の大会は18ホール・ストロークプレーで競われ、84名の参加者はスポーツを通じて親睦を深めていた。
競技結果は次のとおり。
団体の部
優勝 深井畑山町
2位 深井北町
3位 深井東町
個人男子の部
優勝 藪中雄次(畑山町)
2位 辻尾 修(畑山町)
3位 原 昇明(畑山町)
4位 吉田 稔(畑山町)
5位 吉田利男(畑山町)
個人女子の部
優勝 中間有美子(東町)
2位 薮中悦子(畑山町)
3位 竹内まち子(沢町)
4位 稲津順子(北町)
5位 川口秋代(東町)


海上自衛隊を知ろう!(9)

「ふゆづき」日豪合同洋上慰霊祭
 海上自衛官だからできる
 慰霊を通じた国際親善

豪日協会主催の「ふゆづき」入港歓迎会
豪日協会主催の「ふゆづき」入港歓迎会

 「過去に戦ったことを責め合うのではなく、お互いが国のために命を賭けて戦った先人を敬い、慰霊することにより信頼を深められる。このことを実感できたのは海上自衛官だからだと思う」―。そう話すのは、昨年9月14日、オーストラリア北部のダーウイン沖で挙行された日豪合同洋上慰霊祭で儀じょう隊長を務めた護衛艦「ふゆづき」(艦長・織戸邦明2佐)砲雷科員の枚田宇史3曹だ。
 護衛艦「ふゆづき」(乗員約180人)は、海上自衛隊の各種戦術技術の向上を図るとともに、参加国との相互理解と信頼関係の増進、連携強化を図る目的で、オーストラリア海軍が主催する多国間海上共同訓練(カカドゥ16)に参加するために昨年8月26日に定係港である舞鶴を出港。カカドゥ16では、日本、米国、オーストラリア、カナダ、シンガポールなど参加国10カ国、オブザーバー8カ国で、対潜戦訓練、対水上戦訓練、対空戦訓練、射撃訓練、戦術運動などを行い、10月18日に帰国した。
 この間、オーストラリアとは、厳しい訓練を通じてだけでなく、日豪間の友好親善活動を推進している豪日協会(小林麻子副会長)の協力のもと、大東亜戦争中に連合国軍艦艇の攻撃を受け沈没した「伊一二四号潜水艦」の英霊と、帝国海軍空母艦載機によるダーウイン港空爆で亡くなったオーストラリア人戦没者に対する洋上慰霊祭を執り行うほか、豪日協会主催の「ふゆづき」入港歓迎会や「ふゆづき」主催の艦上昼食会などを通じて、親睦を深めたという。枚田3曹と同じ、砲雷科員で儀じょう隊を務めた新谷大智士長、吉田祐士士長はともに「海外で、しかも一般市民の前で儀じょう隊として慰霊祭に参加するのは初めて。いつもと違う雰囲気に緊張したが、過去は過去として、今はオーストラリアと友好関係ができていることが感じられた。自分たちが他国との友好、日本の平和に深く関わっていることを知り、気が引き締まった」と話す。
 約2ヶ月にわたる単艦行動には言葉で言い表せないほどの苦労があっただろうが、それを成し遂げた達成感は大きいようで、織戸艦長は「私も、他の乗員も、今回の経験は今後、海上自衛官を続けていく上で貴重なことだ」と話す。これからは慰霊やレセプションなどを通じた国際親善という名の防衛にも一層、力が注がれていくのではないだろうか。
 それにしても――。なぜ日本の攻撃を受けたオーストラリア人がここまで日本との友好のために活動してくれるのだろうか。実は、今年2月17日には、豪日協会が主体となり、オーストラリア国防省と北部準州政府も予算を支出、支援し、「伊一二四号潜水艦」の慰霊碑建立、および除幕式が行われる。船務長兼副長の荒栄拓也3佐は、「オーストラリア人の気質として、爆撃を受けたとしても、国のために果敢に戦った人を敬うところがあるのでは」と推測するが、その真意は不明のまま。いつか分かる時はくれば、その時こそが本当に真の友好関係を築けた時なのかも知れない。

(潜水艦救難艦「ちはや」後援会会員 伊藤理恵)

儀じょう隊を務めた砲雷科員
儀じょう隊を務めた砲雷科員
儀じょう隊を務めた砲雷科員
儀じょう隊を務めた砲雷科員

税金豆知識
〝翌事業年度に支払う今期の決算賞与は!!!!〟

 通常従業員に支払う賞与は支給される事業年度に損金計上するのが原則であるが、今期は営業業績も前期と比較して良好でその内容に応じて支給する決算賞与を資金繰り等の事情で当事業年度内に支給されない事を見かけることがある。
 が、当事業年度内に支給ができなくてもその決算期の損金として計上できる方法がある。
 その方法としてその事業年度に計上できる決算賞与は、まず同時期に支給するすべての従業員個々に支給額及び支給日を通知し、通知した金額を通知日の事業年度終了日から一ケ月以内(翌事業年度に入って一ケ月以内)に支払が完了することとし、そして通知の事業年度内に会社は未払金として経費を計上するという各条件をすべて満たしていることが必要である。詳しくは税務当局にてご確認を。
 最後にもっとも大事なことであるが、たまにみかける事案として資金繰りなどのやりくりで従業員達に通知した金額の一部をカットして支給した場合だが、カットした金額だけでなく前事業年度中に賞与として計上した金額全額が損金不算入となるのでくれぐれもご注意の程を。

税理士 大西 正芳