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| ３月６日、本会議で出馬表明を行なった竹山市長 |
【堺のことは堺で決める！】
―― ずばり、出馬の意向を固めた理由は何ですか。
市長 堺は、１６００年前の古墳時代から始まり、自由・自治都市や南蛮貿易で繁栄した中世を経て、高度経済成長をけん引した現代まで、我が国のいつの年表にもその名が記される「稀有なまち」です。私が大切にしたいのは、先人から受け継いできた堺の歴史と伝統であり、その精神なんです。それが、まさに「堺のことは堺で決める！」ということです。これを私たちの時代で途切れさせてはなりません。市民の福祉、まちづくり、都市の自治を向上、発展させることが私の務めだと考え、今一度、出馬の意思を固めました。
【大阪府や他の市町村とは協力・連携】
―― 大阪維新の会は、今の堺は市内だけで完結することにこだわるとか、鎖国しているみたいだと竹山市政を攻撃していたと記憶していますが。
市長 それは、大きな誤解ですね。「堺のことは堺で決める！」ということは、「何でも堺だけでやる」ということではありません。広域自治体の大阪府とは、適切な役割分担をしながら、大阪全体の成長に貢献してきました。お隣の大阪市や泉州９市４町の皆さんとも、協力・連携しています。ただし、住民自治の基本は、住民に身近な暮らしやまちづくりは堺市が責任を持って対応する基礎自治体（市町村）優先の原則に基づかないといけません。それが「堺のことは堺で決める！」ということです。
【子育てしやすいまち ２年連続関西１位】
―― 協力・連携が大切で実行しているということがよく分かりました。
それでは、市長就任後、これまでの竹山市長の取組についてお聞かせください。
市長 これまで、「市民目線」と「現場主義」をモットーに３６５日、仕事をする覚悟で市政運営に全力投球してきました。とりわけ、真に身を切る改革を実行しています。現在、堺市は政令市トップクラスのスリムな組織、健全な財政状況です。そのうえで、「堺・３つの挑戦（子育て、歴史文化、ものづくり）」、「安全・安心」、「都市内分権」に重点的に取り組んできました。
子育ての分野では、市長就任すぐに実施した中３まで所得制限なしのワンコイン子ども医療費は、その後府内の多くの市町村が追随しました。保育所待機児童数は、最大４５７人が平成28年では16人です。３人目以降の子どもの保育料の無償化も始めています。堺市は、民間調査の「共働き子育てしやすい街ランキング」で２年連続で関西１位に選ばれました。
【都構想隠しは許さない】
―― 是非お聞きしたいこととして、大阪維新の会は、大阪都構想を堺市長選の争点にしないと言っていますが、竹山市長は、前回の市長選と同様に都構想を争点にするのですか。
市長 最近の大阪府と大阪市の動きを見ていますと、平成27年５月の住民投票で一度否決された、いわゆる「大阪都構想」の議論を再び蒸し返そうとしています。堺は、前回の市長選挙で、都構想にハッキリと「ＮＯ」を突きつけましたが、安心はできません。維新の会は、堺市議会でも折に触れ都構想を推進するという主張を繰り返しています。
都構想は、政令市を廃止して、その権限や財源を縮小するもので、堺市にとって「百害あって一利なし」なんです。「都構想隠し」をしようとする動きについては、これからも市民の皆さんにしっかりと説明していきます。
【将来世代に負担を残さない堺市の経営を続行】
―― 最後に、再選された場合に、次の任期でどのようなことに取り組んでいきたいのかをお聞かせください。
市長 具体的な取組内容は今後、公約としてお示していきますが、次の４年間も、堺市の財政を自分の家計と同様に考え、収支を厳しく点検することで、将来世代に負担を残さない堺市の経営を続けたいと考えています。そして、将来の堺の成長の原動力となる「ひとづくり」と、人々が行き交い集うまちの魅力を創出する「まちづくり」にしっかりと取り組んでいきたいと考えています。堺が引き続き政令指定都市として発展し、子どもからお年寄りまで誰もが堺に誇りと愛着を持って、「堺愛」が実感できるまちづくりに全力を尽くしたいと考えています。
堺市の財政を自分の家計と同じに考えるという竹山市長。そんな、竹山市長だから、真に身を切る改革を行い、健全な財政をつくってきたのだと感じた。そして、誰にも負けない「堺愛」も感じた。竹山市長の具体的な取り組みなどを今後リポートしていきたい。
