信太山駐屯地創立記念行事
災害派遣訓練展示で
地域と更なる一体化はかる

 4月16日、大阪府和泉市にある陸上自衛隊信太山駐屯地(司令・丸尾寿明1佐)で創立60周年記念行事が開催され、約11、000名の参加者で賑わった。本年度は人間であれば還暦となる節目の年にふさわしく、丸尾司令以下第37普通科連隊隊員が一丸となり、前日の15日には市民約400名が見守る中、弥生時代中期の環濠集落遺跡が残り、古くから和泉市と深い縁のある池上曽根遺跡史跡公園で市中観閲行進を盛大に挙行したほか、訓練展示を災害派遣訓練展示と模擬戦闘訓練の2部制で実施するなど創意工夫に満ちた様々な行事を執り行った。
 なかでも、「地域防災関係機関と連携を強化し、地域住民に安心・安全を提供したい」(丸尾司令)との思いから行われた災害派遣訓練展示は全国的に珍しく、近畿地方を震源とするM7.2、深度6強の地震を想定し、陸上自衛隊と和泉市役所、和泉市消防、和泉警察署、鳳土木事務所、レスキュー協会が連携して黒島町民の救援にあたるというストーリーで展開。まず第3飛行隊UH―1が空から、和泉警察署パトカーや第37普通科連隊偵察用オートバイが陸から情報収集活動を開始、その後、施設作業小隊がバケットローダで前進道路上の木材などの障害物を除去したほか、倒壊家屋から要救助者をレスキュー協会の災害救助犬が発見した後、自衛官と消防官が協力して救出搬送したり、ヘリコプターのホイストにより浸水孤立地域から要救助者を救出したりした。最後に、黒島町民に見送られながら、第37普通科連隊をはじめとする各災害派遣部隊が撤収した=写真=。同展示をみた多くの参加者から「一体感があり良かった」と良好な反響が寄せられているそうだ。
=写真=

海上自衛隊を知ろう!(13)

護衛艦『いせ』転籍
母港は変われども
国防の任務は変らず

 4月27日、護衛艦『いせ』(艦長・高田 昌樹1佐、乗員約380名)が平成23年の就役以来6年にわたる呉での任務を終え、新たな母港となる佐世保に向け出港した。これは3月22日に就役した護衛艦『かが』(艦長・遠藤 昭彦1佐)が呉の第4護衛隊群第4護衛隊に編入されたことから、佐世保の第2護衛隊群第2護衛隊へ転籍することになったため。
出港に先立ち、『いせ』が停泊していた昭和埠頭岸壁にて呉地方総監・池 太郎海将による転籍行事が執り行われた。『いせ』の前に高田艦長、副長、先任伍長等乗員が整列し、池総監や呉市議会議員・石﨑元成氏から挨拶を受けた。これまでの呉での『いせ』の労をねぎらい、「佐世保で新たな伝統を築くことを期待する」と述べた池総監に対して、高田艦長は「今後の活躍を約束する」と決意表明して敬礼。その後、呉音楽隊が『軍艦マーチ』を奏でる中、乗員が次々とラッタルを上がり艦内へと消えていった。最後に高田艦長が乗艦。ラッタルが艦内に格納され、もやい杭からすべてのもやいが外されると、『いせ』はゆっくりと岸壁を離れていった。
「帽振れ!」
すると、乗員が帽子を振り始め、岸壁で見送っていた呉市議会議員などの来賓のほか、呉地方隊の海上自衛官や近くの岸壁に停泊していた艦艇の乗員、護衛艦『いせ』後援会をはじめとする自衛隊支援団体の関係者など多くの人々も高らかに挙げた右手を大きく振った。
やがて静かに沖合に向かう『いせ』。それを追うように突堤の端まで移動する見送り人たち。「ご安航を祈る」の信号旗を掲げた2隻の曳船が『いせ』を回頭させ、いよいよ出航となったその時、再び左舷側に艦首から艦尾まで途切れなく続く登舷礼の列が現れた。もう一度、「帽振れ!」のかけ声。今度こそ、本当のさよならだ。そして、また佐世保で会う日まで。

 

護衛艦『いせ』
後援会会員 伊藤理恵

池総監の挨拶を受ける高田艦長
池総監の挨拶を受ける高田艦長
呉を旅立つ護衛艦『いせ』
呉を旅立つ護衛艦『いせ』

 初夏の風物詩
菅原神社「ホタル観賞会」

 菅原神社(池田典子宮司、堺区戎之町東)の社務所内の「日本庭園」でホタル観賞会が開催される。
庭園を流れる小川と「椿之井」(茶道の祖、武野紹鴎所縁の井戸)を水源とする池の水質・水温がホタルと、ホタルの幼虫の餌となるカワニナの生育に適していたことからホタルが飛びはじめたという。
また、兵庫県篠山市において同神社で組織される「ホタル養殖実行委員会」によって飼育が続けられている。
40年以上も続けられている鑑賞会には堺市内にとどまらず、他府県からも一万人以上が訪れ、ゲンジホタルとヘイケホタルが灯す幻想的な「癒しの光」を楽しむ。

日時 6月中旬頃(日程は決定次第、同神社のホームページで発表)・入場無料
菅原神社・堺戎神社
堺区戎之町東2丁1番38号
TEL
072―232―2450
http://www.sakaitenjin.or.jp/


VIWE21
コンサート

「~ピアノで四季の名曲を~」

日時 6月9日㈮
12時10分開演
場所 堺市役所
高層館展望ロビー
出演 山本美穂子(ピアノ)
曲目 ランゲ/花の歌、ショパン/プレリュード Op.28-15「雨だれ」、山田耕作(石川芳 編曲)/赤とんぼ、シベリウス/樅の木 Op.75-5
入場無料
主催 VIWE21実行委員会
問い合わせは、堺市文化部(228―7143)まで


丹下健三を再確認

 「堺市内で生まれた世界的な建築家・丹下健三あれこれ・・」6月17日、11時から、堺市立東図書館で。丹下健三の生誕百年を記念して堺市堺区甲斐町に建てた記念柱、丹下健三設計の優れた現代建築を懐かしい幻燈で見ながら、堺生まれの丹下健三を再確認します。主催は明治建築研究会。

税金豆知識
〝相続完了後の不動産
  名義の変更は早目に!!〟

 相続発生後の遺産分割がスムーズに終了し、登記事項に関係のない現金預金等の財産については問題はないが、土地、建物などの不動産において長期間まだ被相続人の名義にままになっている事案をたまにではあるが見かけることがある。
 相続人がその財産(不動産)を売却したい時には必ず相続による名義変更が必要である。
 不動産の名義変更は法務局において複雑な申請、手続をする必要があるが、それはいつでもできるという軽い気持になり後回しになりがちである。
 が、これらの相続不動産の名義変更をせず放置しておくとその物件に対して次の相続が発生し相続人の増加をみることになり権利関係が更に複雑になるとともに遺産分割協議書を作成し同意してもらうのに更に労力が増える事は間違いないのである。
 その時に相続人の内一人でも同意が得られない場合は遺産分割の調停や審判をあおぐ必要があり、相続財産の多少にかかわらず弁護士費用など諸々の諸費用の出費をみることになる。
 相続人の名義変更は早くすればする程手続きは簡素で費用も不必要な出費はなく以後の相続もスムーズに終えることになるので心当りのある方は早目にご対応を。
税理士 大西 正芳