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これが堺の現状

維新の会のチラシは事実無根

写真左から後藤さん、小林さん、咸さん
表1 (国土交通省地価公示より)
写真左から後藤さん、小林さん、咸さん
(国土交通省地価公示より)

 9月24日には、 堺の将来に対して重大な選択となる堺市長選挙が行われる。これまで私たちは、現職竹山市長に対抗馬を出す維新の会が市民向けに配布しているチラシの検証をレポートしてきた。今回は、維新の会のチラシの内容や発言の検証結果の総括を、市民の皆さんに報告したい。

 【維新の会は信用できない?】
結論としては、維新の会のチラシの内容や発言は「うそ」や「 詭弁」だらけで、個々の議員の資質以前に維新の会そのものが「信用できない」のではないかということ。いくつかの事例で紹介する。

 【「増え続ける堺の借金」は悪意のデマ】
堺市の借金には、市が返済する借金と、国が返済する(国から押し付けられた)借金があり、堺市が返済する借金は増えておらず、堺市の財政状況はトップクラスで健全なことを、本紙5月号で詳しく説明している。
橋下徹前大阪府知事は、国が返済する借金は大阪府ではどうしようもないので、府の借金を見る場合は、その部分を除かないといけないという旨の発言をし、維新の会の足立康史衆議院議員は、国が返済する借金も含んで大阪府の借金残高を見ることについて、「悪意のデマは払拭する必要がある」と猛反発している。大阪府議会でも複数の維新の会の議員が橋下前知事と同じ考え方の発言をしている。議員なら誰もが知っていること。
にもかかわらず、維新の会の堺市議会議員が、さも竹山市政が借金を増やしたように喧伝している。明らかに「悪意のデマ」、今流行りのフェイクニュースである。 

【「人口流出ワースト 10」の欺瞞】
維新の会は人口流出ワースト10と声高に喧伝するが、市町村ごとに人口規模が違い、300万人を超える横浜市から数百人の村まで様々である。人口流出を比較するなら人口に占める転出超過数の割合で比較しないと意味がない。その割合で見ると堺市は、全国1、719市町村中583位。
また、堺市の最近の人口減少は、泉北ニュータウンの老朽化した団地の建替えで新たな入居が抑えられていることが大きな要因。これは、泉北ニュータウンの再生が動き出している証拠である。泉北ニュータウンを抱える南区以外で見た場合、堺市全体では449人の転入超過、中でも堺区は315人の転入超過。政治家ならもっと冷静に状況を見ていくべきである。 

 【「堺の地価は横ばい…」と微妙なうそ】
維新の会は、堺市と大阪市の地価の推移を比較して、大阪市の伸びに対して堺市は街の魅力が伝わっていないから地価が横ばい…と印象操作している。大阪府内では、この4年、マイナスからせいぜい横ばいの中、実は、堺市の地価は、4年連続で上昇中(表1)。大阪市の地価が大きく上昇しているのは、梅田や難波などの中心部のみ。要するに、市民に間違った印象を植え付けようとする、維新の会が得意とする「姑息な」PRである。 

 【「身を切る改革」はしてるふり】
維新だけボーナスUPに反対し、受け取ってませんとチラシに書いているが、維新の会の堺市議会議員が受け取っていないのは、平成26年のアップ分の14万円と28年のアップ分9万4千円、合計23万4千円だけ。
維新議員は27年のアップ分23万円、28年もそれまでのアップ分23万円、合計46万円を受け取っている。 
維新の会が市民に対して、正直に向き合っているのかということさえも疑問に思える。維新の会の「うそ」や「詭弁」には、もううんざり。今後、正々堂々とした戦いを期待したい。


「堺・アセアンウィーク2017」
フォトコンテスト 作品募集

 10月に開催される「堺・アセアンウィーク2017」のイベントとしてフォトコンテストが行われます。
 アセアン諸国(ブルネイ、カンボジア、インドネシア、ラオス、マレーシア、ミャンマー、フィリピン、シンガポール、タイ、ベトナム)で撮影した、テーマ2分野(昔日のアセアン、現代のアセアン)に即した写真を募集します。
・テーマ
「昔日のアセアン」
昔の様子を撮影した写真や、アセアン諸国の歴史的建造物、遺跡等、昔日を思い起こすもの。
「現代のアセアン」
発展したビル街や、今も伝承されている文化、自然など。
1人1点のみ応募可。(JPEG形式、1300×900ピクセル以上、3MB未満)。応募者本人が撮影した未発表のオリジナル作品に限る。満二十歳以上の方。プロ・アマ不問。電子データでの受付のみ(郵送は不可)。
一次審査を通過した作品は10月2日~15日、堺市役所高層館21階展望ロビーで開催される写真展にて展示されます。
・応募締切
8月31日(必着)
・各賞
最優秀賞 1人―自転車 1台、さかい利晶の杜特別観覧セット券(ペア)
優秀賞 2人―堺の包丁(打刃物)、さかい利晶の杜特別観覧セット券(ペア)
優良賞 10人―堺の伝統産業品、さかい利晶の杜特別観覧セット券(ペア)
※最優秀賞品は国内のみ発送となります。国外在住の方が受賞された場合は、同等額の堺の特産品を発送。
・応募方法
堺市HP上の応募リンク先より必要事項入力の上、応募下さい
・お問合せ
堺・アセアンウィーク実行委員会事務局
(堺市文化観光局国際部アセアン交流推進室内)
072―222―7343
ako@city.sakai.lg.jp

東洋大学学長 竹村牧男氏
「日本文化のこころ」出版

記念講演会 開催

 東洋大学学長 竹村牧男氏が本紙社説欄に掲載(平成23年4月~平成28年3月)したものをまとめた「日本文化のこころ」を出版されました。竹村牧男氏を講師に招き、その出版を記念した講演会の開催が決まりました。9月2日㈯16時から(予定)、開口神社で。参加申し込みは、参加者名、参加人数、住所、電話番号を明記の上、堺ジャーナルまでFAX(072―223―0001)で。

大阪府郷友会
総 会

 一般財団法人 日本郷友連盟 大阪府郷友会(加藤均会長)の総会が6月23日、堺市内で開催された。=写真=
 同会は国防思想の普及をはかり、英霊の慰霊顕彰及び自衛隊殉職者の慰霊を行うとともに、自衛隊と府民の交流を推進し、国の平和と発展に寄与することを目的に活動を続けている。
 総会では、事業活動報告、事業計画などが承認された。
=写真=

80歳現役オペラ歌手 田中公道氏
テノールリサイタル

 堺市南区在住のオペラ歌手 田中公道氏の傘寿を記念したテノールリサイタルが6月25日、大阪国際交流センターで開催された。=写真=
 田中氏はこれまで世界五大陸で、リサイタルやコンサートなどのイベントに635回出演、内外で2100回を超える公演を行なっている。
 リサイタルでは多久潤子氏(ピアノ)、赤松由夏氏(ヴァイオリン)の演奏のもと、オペラ「トゥーランドット」(プッチーニ)、失われた愛(アルビノーニ)からアンコールのグラナダ、マイウェイなど全16曲を熱唱、来場者は力強く美しい歌声とほとばしる情熱を満喫していた。
 田中氏は「たくさんの皆様に支えていただき、80歳の記念リサイタルの日を迎え、最後まで楽しく歌いきることができました。この80歳を新たなスタートとしこれからも精進して元気に歌い続けます」と感謝の言葉を述べると会場からは鳴り止まぬ拍手が贈られた。
 今月から来年1月中旬までブラジル、南米ツアーに旅立つ。

=写真=
©️正木万博

堺アルフォンス・ミュシャ館

 堺市立文化館 堺アルフォンス・ミュシャ館では企画展「あこがれ アルフォンス・ミュシャに魅せられた人々」を開催中です。アール・ヌーヴォーの代表的な芸術家、アルフォンス・ミュシャ(1860―1939)に魅了された人々の視点をたどり、画家の作家像を探ります。女優サラ・ベルナールや同時代の追随者、あわせて明治期の日本、特に「明星」誌上にてミュシャが受容された様子を合わせて約80点の作品と共に紹介される。11月5日㈰まで。

堺アルフォンス・ミュシャ館
堺区田出井町1―2―200
ベルマージュ堺弐番館
(堺市駅前)
9時30分~17時15分
(入館は16時30分まで)
観覧 一般500円、高校・大学生300円、小・中学生100円
月曜日休館
(休日の場合開館)


S-Cube〈時代と共に歩む企業 (101)〉

経験と実績でカスタマイズ
 「カメラとレンズの百貨店」

Arts―B代表土居勝氏
株式会社 D―eyes
代表取締役 橋本 健 氏

業務用ドローン向け、各種カメラの開発・製造販売
 橋本氏はカメラ・光学業界の第一線で30年以上つちかった経験と実績をもとに「光学レンズ技術」、「デジタル画像処理技術」を融合した研究を、各分野での事業改革についての活用が期待されている「ドローン」(遠隔操作の小型無人航空機)に活かそうと「D―eyes」(ドラゴンの眼)を昨年設立した。

事業内容
・高画質高倍率ズームカメラ
 これまでの空撮中心(広角レンズを使用)のドローンに加え、今後需要が伸びるといわれる保守・点検用途や防災に威力を発揮するフルHD、更に4K高画質のドローン用高倍率ズームズームカメラを提供する。遠隔操作、遠隔画像伝送が可能なためドローン搭載以外の用途にも使用できる。
・遠赤外カメラ
 サーモグラフィなどで知られている、モノの温度が手に取るようにわかる「遠赤外線」カメラを扱う。容易に暗闇、霧や煙の中でも人や動物を見ることができる、また、高齢者や幼児の健康管理などにも役立つ。無限の用途に使用可能なカメラをリーズナブルな価格で販売している。

S-Cube入居について
 インキュベーション・マネージャーの的確なアドバイス、スタッフのサポートなど市場開拓に役立っています。またS―Cubeには家賃補助等の公的サポートもあり、安心して事業に取り組む環境に満足しています。入居企業との交流も自分を支える大きな力になってます。

今後の展望
 これまでのデジカメやムービーカメラではなし得なかった業務用ドローンのさらなる飛躍的進化の実現に取り組むとともに、カメラや光学技術の様々な応用を考え多くの皆様のお役に立てるよう頑張っていきたい。カスタマイズカメラやレンズのことならお気軽にお問い合わせ下さい。

会社概要
株式会社 D―eyes
代表取締役 橋本 健
堺市北区長曽根町130―42
さかい新事業創造センター
(S―Cube)312号
電話 072―370―0290
http://d-eyes.net/
30倍ズームカメラの試作品
30倍ズームカメラの試作品

S-Cube新規入居者募集中
 (株)さかい新事業創造センター[S-Cube]は、起業・創業間もない方、新分野進出(第二創業)に挑戦する起業家や中小企業を総合的に支援します。
 オフィス棟(15㎡~50㎡)、ラボ棟(R&Dラボ30㎡~50㎡)(マルチラボ80㎡)、創業準備デスク、シェアードオフィスがあります。       (地下鉄 なかもず駅・南海電鉄 中百舌鳥駅すぐ)
問い合わせ TEL072-240-3775 http://www.s-cube.biz