加藤 |
なんといっても日本一は、いい狙いですね。
茶道の文化も堺から生まれた。刃物も日本料理から西洋料理用のナイフの品質が欧米で認められるようになり、買い付けから輸出まで増え続け、海外の職人さんが留学にくるケースが増えています。
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佐藤 |
〝子育て日本一〟になれば、国際的にも広く話題になり、ベトナムに続いて、ほかの国の領事館もやってくるかも…。
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竹山 |
そうなんですよ。ご存知のように、堺に本社がある自転車のシマノにはシンガポールの名誉総領事館が開設されておりますし…。
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佐藤 |
いつも感じるんですが、南海電車の難波駅広場では、韓国や中国などアジアの人たちが多く関空からやってきておられる。
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竹山 |
いま、高野山へ行く人も多いらしいですね。
空海が開いた真言宗の霊地が世界的に知られている。
欧米や豪州の方々が、高野山に足を運んでおられるようですが、せっかく南海高野線に乗られているなら、途中に堺東駅があります。
ぜひここで、ちょっと下車して、百舌鳥・古市古墳群や千利休さんや与謝野晶子さんの偉業を感じていただける「さかい利晶の杜」にお寄りいただきたいと思っているんです。
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佐藤 |
それは名案!外国人が関心を持つようになれば、日本人はすぐ物珍し気に話題にし、足をのばしてくる。百舌鳥がなんとも読めない人が「モズ」とわかって、世界遺産になると言えば、ほっておいても、友人を誘い出してくれる。
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竹山 |
こんど臨海部の堺旧港に、新しいホテルができます。いろいろ催しなどを考えたいと思っておりますが、海外の方にもお泊り頂ければ…。
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佐藤 |
まさに三百年前、船からあがってきた、かつての南蛮人のような風景の、よみがえりともいえるひとときが、あるかも知れませんね。
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加藤 |
そういえば、今建設中の市民会館のネーミングに、イタリア語の「フェニーチェ」なんて、しゃれた横文字が、つけられました。
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