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「堺市と中国連雲港市が友好都市提携35周年」

~連雲港市代理市長を迎えて記念事業を開催~

 連雲港市は、上海市から約450キロメートル北にあり、人口約526万人、面積7500平方メートルの中国沿海中部の重要経済都市である。改革・開放政策が進む中国においても、連雲港市は特にめざましい経済発展を遂げつつあり、また、世界への窓口として重要な役割を果たしている。海外からの資本投資や合弁企業の設立が積極的に行われている。
 優れた自然条件と豊かな海岸資源に恵まれた連雲港市は、港を中心に産業を発展させ、街づくりを進めており、海と陸のシルクロードの総合的交通中枢を担っている。
 日中国交回復以後、中国との友好都市提携先として、連雲港市は有力な工業都市であるなど、堺市と類似点があり、堺泉北港が中国十大重要港のひとつである連雲港港と友好港提携がなされたこともあり、1983(S58)年12月3日に友好都市提携を結んだ。
 友好都市提携後は、様々な分野で両市の友好親善を深めてきた。人的交流として、両市の行政団相互交流、堺日中友好協会訪中団の連雲港市訪問、連雲港市より技術研修生の受け入れ、などがある。また、スポーツ交流として、サッカーやバレーボール、卓球をとおした両市間の青少年交流、KIX泉州国際マラソンへの連雲港市選手の招聘などの実績を積み重ねてきた。
 2016(H28)年5月には連雲港市長を団長とした友好経済団が堺市を訪れ、同年11月には堺市長を団長とした友好交流団が連雲港市を訪問し「第3回中国(連雲港)国際物流博覧会」に出席した。近年は、特に経済分野での交流促進が期待されている。
 このように友好の歩みを進めてきた両市が2018(H30)年に友好都市提携35周年を迎え、35周年を祝う記念事業として7月21日・22日には、連雲港市代理市長を迎えて「中国 連雲港市観光・文化・産業展&堺物産フェア」が開催される。
 
【日時】7月21日㈯、22日㈰10時45分から16時
【場所】堺地方合同庁舎前市民交流広場
【内容】友好都市・連雲港市の観光や文化、産業に関連した展示と、堺の物産を販売するブースが出店予定。21日の午前に、開会セレモニーあり。入場無料。
【問合せ】堺市文化観光局国際部国際課 国際交流プラザ
〒590―0077
堺市堺区中瓦町1―4―24
TEL
072―340―1090
FAX
072―340―1091

大阪府郷友会 総会

写真
 国民の防衛意識の高揚をはかり、英霊の慰霊顕彰及び自衛隊殉職者の慰霊を行うとともに、自衛隊と府民の交流を推進し、国の平和と発展に寄与することを目的とする一般社団法人 日本郷友連盟 大阪府郷友会(会員 73名、法人賛助会員 4社)の「平成30年度総会」がホテル・アゴーラリージェンシー堺で開催された。=写真=
 昨年度、墓地各種慰霊祭等への参加をはじめ、潜水艦せきりゅう引渡式、護衛艦いせ転籍式への参加など50を超える活動を行い、また参議院議員 宇都隆史氏(自由民主党・元自衛官)を囲み国防を考える会(女性部企画)の開催などが報告された。
 続いて、国防・英霊顕彰・自衛隊協力事業・会勢の拡大充実への取り組みなど30年度に予定されている事業計画について話し合われた。
 加藤均会長は「今年の日越国交樹立45周年を記念した行事として、ベトナムの海軍艦艇が堺港と横須賀港入港が決まりました。自衛隊艦艇との合同演習を予定しております。会として歓迎行事への参加も行いたい。今後も初心を忘れずに皆さんと共に活動に力を注いでいきたい」と挨拶を行った。

「自由都市・堺平和貢献賞」の第6回授賞団体
~佐喜眞美術館とPhilippine 
Children’s Project[PCP]に決定~

 堺市は、「第6回 自由都市・堺 平和貢献賞」授賞団体を佐喜眞美術館とPhilippine Children’s Project[PCP] に決定した。
 同賞は、アジア・太平洋地域で平和貢献活動を行っている団体を表彰するもので、国内外に国際平和の大切さを発信し、平和と人権の尊さへの理解、国際協力・貢献活動の促進を図ることを目的に創設された。
 2年に1回、国内の有識者や学術機関が推薦した候補団体を選考委員会(委員長・寺迫正廣氏)で選考し、同委員会の報告を受けて、市が決定する。
 第6回の授賞団体については、7月24日㈫に授賞式を行う。
それぞれの団体の概要と授賞理由は次のとおり。

・佐喜眞美術館
 沖縄の地で心静かに内面を整え、平和についてもの思う場を創りたいという願いから、米軍基地となっていた土地を取り戻し平成6年に開館した美術館。
 平和の尊さを後世に伝えている。
 同美術館に展示されている丸木位里・俊夫妻の代表作「沖縄戦の図」には、沖縄戦の象徴である地上戦が描かれている。
 多くの戦争体験者の話をじっくり聴き、丁寧に描いた絵画を展示することで、「命(ぬち)どぅ宝」(命こそ宝)という沖縄の心と平和の尊さを伝えている。
 選考委員会では、「同館館長・佐喜眞道夫さんが来館者のガイドを行い、絵画とともに当時の沖縄の様子を訴えてかけている。
 戦争体験者が減少する中、現地の言葉と圧倒される作品で、戦争についての記憶を後世に伝えている。平和教育を推進していくことを期待できる。」として高く評価された。
・Philippine Children’s Project[PCP]
フィリピンの小学校と児童養護施設で、ボランティア活動を行う団体。
 助け学び合いながら国際貢献を行う。
 平成19年の設立以来、社会人や大学と協働しながら寄贈を受けたリコーダーを使った教育や理科実験、手洗い講習を行うなど、現地のニーズに合わせた活動
を行っている。
 参加メンバーは帰国後も日本語指導教室で講師をしたり、学校で講演したりするなど、経験を生かしながら活動している。また、大学のボランティア実習にも
採用されている。
 選考委員会では、「フィリピンの子供たちへの教育や交流をとおして、現地の方と信頼関係を築いている。情操教育で支援するというユニークな活動を行い、その活動経験は学校教育等でも生かされているという点で、平和貢献活動の普及が期待できる。」として高く評価された。


投稿
けし⑴

 「けし」の花はとても美しい。けしと云えば阿片を採る事で知られている。日本では、これを植える事は出来ない。麻薬禁止法の法律に触れる事になる。従って、実物のけしを見る事は出来ない。
 今を去る、約70年前、日本は敗戦により暗澹たる世相の中で人々は日を送っていました。
 その年は何時であったのか判然と記憶に残しませんが、多分、昭和二十九年でしょうか、敗戦の日から、そこそこ年が経っていたと思います。父の懇友(假名)武田奎市さんが、当時どの様な状況下でアメリカへ行かれたのか分かりませんが、或る日、アメリカから帰ったと我が家を訪問されました。その時、中封筒に半分位「けし」の種を手渡され、これはアメリカA都市の植物の事業主が、「敗戦国日本は、焼野ケ原になっていると聞く。ミスター武田、これを持ち帰り庭中に播いて心を癒やして下さい」と手渡されたものだと話されました。自分の家の庭は狭いので播いて下さいと云う事でした。その翌年から我が家の約300坪の庭は、見事なけし畑となり、何時もの楠の木の下の椅子と机が置いて在る小広場に、家族が集まり美しい光景に見とれました。そうして切花として御近所にも配り、たいへん喜んで頂きました。妹達は派出所やお店屋さんへも持って行って、皆が「ああ何て美しい!」と喜びを分かち合いました。父は、妹達の話を聞きそれはよかった、喜分が良いと云うのはこの事を云うのだ、喜びを分かち合うと家族に教えました。喜分という言葉は父は自分の娘の結婚式にポチ袋の上に、喜分又は幸分と書き、運転手さん等に手渡している。こんな使い方もしていました。余談として一言。
 世間は、未だ花に見とれている様な時代では無かったのですが、皆さん、息をついて何と美しいと見とれて会話がなごみました。
 私は「カメラ」に撮り、スライドで今も映し、当時を時々思い出しております。(続く)

堺市西区
近藤悠紀(89歳)