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岡下昌平
衆議院議員 勉強会
片山さつき議員が講演

=写真=
 岡下昌平衆議院議員(自由民主党・大阪17区)が主催する「第6回勉強会・政経セミナー」が7月23日、ホテル・アゴーラリージェンシー堺で開催され、多くの関係者が参加した。
 自由民主党政調会長代理、憲法改正推進本部副本部長 片山さつき参議院議員が「なぜ憲法改正が必要なのか」をテーマに講演を行った。=写真=
 岡下昌平議員は「自民党クルーズ船観光振興議員連盟」の事務局長として全国の港湾施設整備、観光振興に力を注ぎ続けており、堺・泉州地域にクルーズ客船の誘致活動も精力的に進め、10月に「ぱしふぃっくびいなす」、来年4月には「飛鳥Ⅱ」の堺入港が決まった。岡下議員は「クルーズ船の誘致による地方創生、地域活性化はまだまだ飛躍する分野であり夢を抱きながら今後も努力邁進していく決意です」と語った。

“境王子跡”
堺 町並み スケッチ(222)
野 村 亜紀子 

境王子跡
野 村 亜紀子
 ずい分、堺の街を描いていますが、まだまだ知らない所が有ります。街中に公園でも無い場所に緑がいっぱいだけれど狭いと思われる所に碑が立っている。田出井町のこの場所も目立たない。「境王子跡」?案内板によれば大阪から熊野三山にいたる熊野街道ぞいに設けられた熊野権現の末社のことと有ります。平安時代から鎌倉時代中期にかけ熊野詣でが盛んであり、この場所も旅の疲れを癒し身を清め遠く熊野を遙拝したと。江戸中期に熊野詣でが衰退し、社殿は失われたそうです。何日も歩き熊野で祈った人々は何を願ったでしょうか。
 梅雨明けと同時に広島を中心に西日本は豪雨に見舞われ川の決壊、土砂災害と東北の津波と同じような惨事をニュースで見、自然の恐ろしさを又見る事となった。それにもまして、その後の猛烈な暑さに復旧作業の御苦労を思わずにいられません。温暖化の影響なのでしょうか、未来に向けて地球はこのままでいいのでしょうか。世界中の誰にこのことを訴えればいいの。人間の英知を信じていいのですか。

内科開設
長山整形・内科

長山郁惠内科医
長山郁惠内科医
 地域に密着した医療、高齢者の健康増進などを進める長山整形・内科に内科専門医として長山正院長の長女・長山郁惠氏が就任した。
 「これまで、生活習慣病など体調不良で入院を余儀なくされた重症患者さんを数多く診てきました。一方、大きな病院の外来では日常診療までなかなか手が届かず、悔しい思いをすることも多くありました。大きな病院に入院される前に、重症になってしまう前に、何とか食い止めたい。人は生きている限り、病気になります。辛いことです。辛く悲しい時こそ、患者さんの人生の伴走者でありたい。この思いを胸に、今まで培った知識と経験を携えて頑張って参ります。よろしくお願いします」
経歴 大阪市立大学医学部医学科卒業、(独)労働者健康安全機構 大阪労災病院 初期・後期研修、(独)国立病院機構 大阪医療センター常勤
資格 日本内科学会 認定内科医、日本透析医学会 専門医、日本腎臓学会 腎臓専門医
長山整形・内科
内科・腎臓内科・整形外科・外科・リュウマチ科・リハビリテーション科
診療時間
9時~12時(月曜~土曜)
17時~19時(月・水・金曜、内科・腎臓内科は予約制)
堺区戎島町3丁4番美立ビル1階
TEL
072―223―7675

第56回 具現展
油絵・水彩・きりえ

日時 8月14日㈫~19日㈰
   9時30分~16時30分
場所 大阪市立美術館地下展覧会室(天王寺公園内)
主催 具現美術協会
本紙連載「堺町並みスケッチ」の野村亜紀子氏の作品も展示されます。
※美術館には駐車場がありませんので、天王寺公園地下駐車場をご利用下さい。

産婦人科医の臨床メモ (6)

人工妊娠中絶について⑶

淵レディースクリニック 院長 淵 勲
(元近畿大学医学部特任教授)

 今回は実例を述べます。
 症例1 東京の病院に勤務していたときの話です。病院内の方からの紹介で、人工妊娠中絶を行うことになりました。32歳1妊1産の方で、最終月経から妊娠6週でした。いつもの通り、前日にラミナリアを2本挿入しておき、次の日の昼頃、静脈麻酔下に手術を行いました。妊娠を思わす子宮内容物は排出されていませんでした。超音波検査のない時代です。もう一度セルシンを用い、点滴内に麻酔剤を追加し、内診をしてみますと左卵管の部位に小指大のものが触れました。子宮外妊娠に間違いなさそうだと考えました。すぐ部長先生に連絡してくれと叫び、ご高診をお願いしました。「君の言うように子宮外妊娠であろう。責任は私が持つから開腹手術をしよう。早いほうが良いので、関係している人にお話して同意を得てから手術しよう」と指示されました。開腹したところ、左卵管妊娠で破裂前で腹腔内に出血は認められませんでした。卵管摘出のみで手術を終えました。あとで術後経過の報告に部長室にお伺いしたら、「お前殊勲甲だ。まず飲め」と言って冷蔵庫からビールを取り出しついでくれました。「今日のビールはうまい。破裂前に子宮外妊娠を見つけた」と褒められました。

淵レディースクリニック
産科・婦人科・女性内科・性病科
堺区北三国ヶ丘町8―8―15 ディカビーネ2F(堺市駅前)
診察時間
9時~12時(月~土曜)
16時15分~19時(月・火・金曜)
TEL
072―233―8728
※7月9日㈪、10日㈫の午前は休診


国防と神社 (6)

陸軍軍人を祀る神社 中編

大阪観光大学講師 久野 潤

 前編では、近代日本における陸軍軍人のうち複数の神社で祀られる西郷隆盛・児玉源太郎・山下奉文を取り上げたが、他にも祭神となっている陸軍軍人がいる。
 没年順に挙げると、冒頭から(厳密には「軍人」ではない)番外編であるが、「日本陸軍の父」と言われている大村益次郎。陸軍創設途上で暗殺された大村の故郷鋳銭司村(現・山口市)の人々により、当地の墓所近くに明治5年(1872)小祠が建立された。戦後まだ占領統治下であった昭和21年(1946)に現在の社殿が完成したというのは、興味深い。
 北海道開拓や屯田兵制度創設に尽力した永山武四郎中将(旧鹿児島藩士)の名がとられた永山村(現・北海道旭川市)では、村民が明治25年に天照大御神と大国主神を祀る小祠を建てた。そこに大正9年(1920)に永山中将が合祀され、平成5年(1993)には新社殿が竣工している。
 また、日露戦争において遼陽首山堡の戦闘で戦死した歩兵第三十四連隊の橘周太第一大隊長(死後中佐に進級)を祀るため、郷里千々石村(現・長崎県雲仙市)の人々により橘神社が昭和15年創建された。歩兵第三十四連隊、そして現在の陸上自衛隊第三十四普通科連隊は「橘連隊」と通称されている。
 山縣有朋元帥の名は誰もが知るところであろうが、彼を祀る椿山神社(栃木県矢板市)はあまり知られていないかもしれない。山縣晩年の別荘古稀庵の洋館が関東大震災の翌年大正13年に山縣農場へ移築(現・山縣有朋記念館)された際、敷地内に建立されたものである。
 近年では、再映画化された『日本のいちばん長い日』(平成27年)で脚光を浴びた終戦時の陸軍大臣である阿南惟幾大将が、同郷の誼もあり、前編で取り上げた廣瀬武夫中佐を祀る廣瀬神社(現・大分県竹田市)に平成7年合祀された。〝軍神〟ではなく〝郷土の偉人〟として、改めて地元で顕彰されるようになった例である。