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8月17日から19日の3日間、ベトナム社会主義共和国のホイアン市で「第16回ホイアン日本祭り」が盛大に開催された。 |
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また、堺市をPRする、堺市観光マップ、仁徳天皇陵、伸庵、刃物、自転車、博物館、山口家住宅、アクセス図等のポスターを展示した。 |
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10月3日、ベトナム社会主義共和国の軍艦「チャン・フン・ダオ」が堺泉北港に入港する事が決まった。 |
先月十七日、海上自衛隊は南シナ海で「対潜水艦戦訓練を行った」と公表しました。 これまで海上自衛隊は対潜訓練や、潜水艦の行動については、ほとんど公表してきませんでした。それは「隠密性の確保」が潜水艦の存在意義そのものだからです。筆者も潜水艦乗りでしたが、「明日から出港する」と家をでても、「いつ帰る」とは、家族にも伝えませんでした。それにも関わらず今回公表したのは、これが「戦略的な情報発信」だったから、といえるのでしょう。 二〇一五年四月に策定された「日米防衛協力のための指針(ガイドライン)」には、「日本の平和及び安全の切れ目のない確保」のため、平時から緊急事態までのいかなる段階においても、「柔軟に選択される抑止措置(FDOflexible deterrent options)」をとるとうたわれています。このFDOとは、国力の各要素(外交、軍事、経済、情報)を駆使してこれを柔軟に運用することで紛争を抑止する方法論です。軍事活動としては、「訓練」や「警戒監視」、また「空母打撃群の展開・遊弋」などに加え、「適切な経路を通じた戦略的な情報発信」が有効とされています。つまり、「軍隊が動く=戦争」だけではないのです。 また、平成二五年に日本政府が策定した「国家安全保障戦略」においても、「官邸を司令塔として、政府一体となった統一的かつ戦略的な情報発信を行う」とされています。 これまで日本は、対外政策は外交と経済の手段しか使わなかったため、一度友好ムードになると、たとえ相手国が間違っていても、「刺激をしない」対応になりがちで、その結果国内議論も「敵か味方か」という単純なものになってしまいました。しかし、大国同士の関係とは、経済では相互依存関係にあっても、国際政治や国際法上間違っていることに対しては、堂々と行動で訴えるという、是々非々な関係にあるのです。 中国の海洋政策が、完全な国際法違反であることは、二年前に国際仲裁裁判所が示した通りです。今や日米豪印英仏の海軍がこの誤りを行動で示し、「戦略的情報発信」をしているのです。 その昔、自衛隊が行動するだけで問題になったことを考えると、こういった形での関与がやっと許される時代になったといえるのでしょう。 |