『東京の出版社社員に聞く

「堺」のイメージ』

 我々堺の人間は「ものの始まりは、なんでも堺」と言う。では一体「堺」は日本の中心・東京においてどの様なイメージを持たれているのだろうか。私はその事が前から気になっていた。そこで思いたって、自分は一書店人であることから東京の出版社へ業務連絡の際、社員の方々に堺のイメージを聞いてみることにした。東京に行けば、全国のほぼ9割を占める出版社は、そこかしこに大きな看板を掲げるビルディングを林立させ、文化・情報・知識集約産業の中核的存在であることがわかる。ぶしつけで聞きづらく失礼ではあったが、半年以上をかけ、とっさに「堺」と聞かれた時、何を思い浮べるのかを尋ねてみた。結果は左記の表の通りである。
 世界遺産登録をめざす百舌鳥古墳群など、「歴史と商人の町」は教科書からの知識で知られているようだが、千利休、与謝野晶子のことはあまり出てこなかった。逆に考えれば、我々が同じ政令指定都市の静岡市・さいたま市と言えば、そこそこのイメージは持っているだろう。しかし相模原市(神奈川県)ではどうだろうか。よく堺市とまちがえられるゲゲゲの鬼太郎の境港市(鳥取県)、ニュースでよく出る八戸市(青森県)、クジラの太地町(和歌山県)より知名度は低いかもしれず、全国区とは言いにくいだろう。
 福井・徳島・高知・島根・鳥取県等の人口を越える市民を有する堺市は、PR方法を充実させる必要があるのではないだろうか。

南海本線 湊駅前
一心堂書店  鎌苅一身


ブラジル日本移民110周年記念顕彰委員会

「笠戸丸章」を頂いて⑴

堺在住 オペラ歌手 田中公道

 1996年10月、私は「ブラジル島根県人会創立40周年記念式典とイヴェント」で初めてブラジルの地を踏んだ。
 サンパウロでリサイタルを企画した在住日本人から一つの注文がついた。「日系人の慰問コンサート」にならないように心掛けて下さい。プログラムはブラジル音楽界とブラジル人を対象としてオペラをメインとしたプログラムを組んで下さいと重い提言があった。
 私はもともと日本歌曲を得意としていなかったことからその提言は喜びだった。ブラジル人女性のピアニストで開催したテノールリサイタルだったが、聴衆の大半が日系人でブラジル人は少数だった。だが日系人でもブラジルの聴衆は日本人と異なっていた。その聴衆の大きな反応は歌手に大きな喜びを与えた。歌手と聴衆が一体となる舞台は私にとってブラジル訪問の大きな魅力の一つとなった。
 1998年、日本から南米各国やブラジルを中心に始まった音楽活動は、各都市の日系人社会からブラジル人社会にと拡大していった。
 1968年、ブルガリアのソフィアで開催された「第9回世界青年学生平和友好祭」に派遣され、ブルガリアやルーマニア、ソ連邦の各都市で出演したコンサート、1970年~73年、1978年、1986年~87年3回のイタリア留学で訪れたイタリアの各都市、国際交流基金海外派遣で訪れた各国、中国全土の主要大学延べ86大学での声楽指導とリサイタル、韓国、朝鮮、台湾、香港、インドネシア、マレーシア、タイランド、カンボディア、イタリア、スペイン、ポルトガル、ドイツ、オーストリア、ロシア、オーストラリア、アメリカ、ブラジル、アルゼンチン、チリ、ウルグアイ、パラグアイ、ボリビア、アフリカはセネガルの各都市にと拡大し、各国を歌い歩いて辿り着いたのが南米のブラジルだった。

田中公道
ブラジル・カンピーナスにて

81歳現役オペラ歌手 田中公道氏
81歳現役オペラ歌手 田中公道氏

81歳現役オペラ歌手 田中公道氏

他市からの行政視察

10月16日 山形県山形市 8人
・議会運営及び議会改革について
10月17日 石川県野々市市 7人
・子ども食堂の取り組みについて
10月17日 兵庫県西宮市 10人
・放課後ルームについて
10月18日 愛知県碧南市 9人
・「スポーツタウン堺」について
10月18日 相模原市 9人
・区役所の機能強化・権限強化の取り組みについて
10月19日 埼玉県所沢市 10人
・堺市議会における議会改革の取り組みについて
10月19日 東京都立川市 1人
・ダブルケア相談窓口について
10月22日 川崎市 3人
・堺市ものづくり「魅せる化」支援事業補助金について
・堺市立健康福祉プラザについて
10月23日 栃木県那須塩原市 10人
・キッズサポートセンターさかいについて
10月23日 東三河広域連合 14人
・インターンシップ事業について
・さかいJOBステーション事業について
・主要事業への取り組み状況と効果・課題について
10月24日 埼玉県行田市 6人
・百舌鳥・古市古墳群の世界文化遺産登録への取り組みとまちづくりへの活用について
10月24日 長崎県佐世保市 7人
・さかい新事業創造センターの取り組みについて
10月24日 仙台市 1人
・ダブルケア事業について
・自転車博物館サイクルセンターの視察
・「キッズサポートセンターさかい」について
・予算編成過程の公開について
・議会改革について


税金豆知識
〝中途退職者等の年末調整は?〟

 今年の一月より在籍もしくは年の中途で入社した社員が今年の途中で退社した場合において会社はその者に対して年末調整をする必要があるのか?
 このようなケースは世間においてよく見かけることである。
 年末調整をする必要がある者は勤務先の会社において年末調整をする時点で在職している社員を対象とするものである。
 よって年内即ち年末調整を行う前までに退職する者については年末調整は不要である。
 そこで年途中で入社した社員が年内中にやめた場合は、会社としては前職分の源泉徴収票と今回退職の当会社の源泉徴収票を退職者に渡して本人に確定申告をしてもらう必要がある。
 尚、その退職者が年内に次の就職先が決まっている場合は、その新しい会社に所持している二通の源泉徴収票を提出してそこで年末調整をしてもらうことになるのである。
 今月は年末調整月、故にくれぐれもご注意の程を。
税理士 大西 正芳