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海上自衛隊 呉音楽隊
ベトナムで越海軍音楽隊と
合同演奏 決定

加藤均理事長(左)はベトナム国防省で対外局長ヴ・チェン・タン中将(右)と合同演奏について具体的な打合せを行った(1月23日、ダナン市で)
加藤均理事長(左)はベトナム国防省で対外局長ヴ・チェン・タン中将(右)と合同演奏について具体的な打合せを行った(1月23日、ダナン市で)

 ベトナム社会主義共和国と精力的に交流を進める特定非営利活動法人 日越堺友好協会の加藤均理事長は幹部候補生の研修などを目的とした航海中の海上自衛隊の練習艦「せとゆき」、練習艦「しまゆき」が3月6日~9日、ベトナム ダナン市に寄港することに伴い開催される日越友好イベントにおいて「ふれあいコンサート」出演など堺とも馴染みの深い、海上自衛隊 呉音楽隊の演奏が決定した事を明言した。そこでベトナム海軍音楽隊との合同演奏も行われる。
 加藤均理事長は1月22日からベトナムを訪問。国防省対外局長ヴ・チェン・タン中将との会談で具体的な内容について打ち合わせを行った。
 加藤均理事長は「ベトナム海軍音楽隊との合同演奏は初めてのことで、両国にとって歴史的にも意義深い行事になる。両国の交流促進と発展、平和的絆の強化のため成功を目指したい」と話した。


ベトナム人民海軍艦艇

「チャン・フン・ダオ」訪日に寄せて

ベトナム
海軍部隊司令
レ・ホン・チェン
海軍上級大佐
ベトナム
海軍部隊司令
レ・ホン・チェン
海軍上級大佐

 昨年10月、特定非営利活動法人 日越堺友好協会の加藤均理事長の提案、橋渡しによりベトナム人民海軍艦艇「チャン・フン・ダオ」が初めての日本寄港が実現した。堺泉北港にも海上自衛隊護衛艦「あぶくま」と共に入港し熱い歓迎を受けた。ベトナム海軍と海上自衛隊との交流など大きな成果があった。
 この「チャン・フン・ダオ」訪日に対し、ベトナム海軍部隊司令 レ・ホン・チェン海軍上級大佐から感謝のメッセージが加藤均理事長に届きました。
 
 2018年9月下旬~10月初旬、ベトナム国英雄「チャン・フン・ダオ」の名前を持ち、015番のベトナム人民海軍艦艇が歴史的な航路を拓きました。日越国交樹立45周年という節目の年に、ベトナム人民海軍艦艇「チャン・フン・ダオ」は日本海上自衛隊の横須賀港と堺泉北港を訪問しました。海軍艦艇の史上初訪日は両国双方協力の発展についてベトナム共産党のリーダー、ベトナム政府、軍隊、海軍が注目をしております。この行事は両国の首脳会談及び「防衛関係に関する共同ビジョン」の具体的な活動です。
 日本滞在期間中、ベトナム人民海軍艦艇「チャン・フン・ダオ」は日本海上自衛隊及び特に、加藤均日越堺友好協会理事長の大歓迎をいただきました。この史上初訪日は日越の関係の新たなる1ページが刻まれたと信じております。
 今回の訪日を通じて、ベトナム人民海軍兵士は日本の国家、文化、国民について深く理解できました。ベトナム軍隊、海軍及び人民に対する日本自衛隊、特に海上自衛隊及び日本人民の暖かな気持ちを感じました。
 加藤均氏がベトナム人民海軍艦艇「チャン・フン・ダオ」の入港記念誌も出版されることは有意義で、両国の海軍の関係を一層進展させると思います。
 また、地域及び世界の平和と安定の維持と繁栄を促進するために、両国の政府、軍隊、海軍の協力に対してご尽力をお願い申し上げます。加藤均氏のご健康、ご幸多、ご成功をお祈りします。
 ベトナム海軍部隊司令
   海軍上級大佐
 レ・ホン・チェン


堺市博物館

「むかしの暮らし」

 昭和時代以前に使われていた衣食住などに関わる道具から、日本人の知恵や工夫、道具がもたらした生活の移り変わりなど、堺市博物館が収集してきたものを中心に紹介する教育普及展「むかしの暮らし―ふしぎな道具の世界―」が開催されています。お釜やお櫃としゃもじ、洗濯板とたらいなど生活道具の移り変わった様子を見ることができる。さらに、道具以外に昔の「堺の商家の暮らし」が郷土画家岸谷勢蔵の作品から紹介される。3月3日㈰まで。
堺市博物館
大阪府堺市堺区百舌鳥夕雲町2丁 大仙公園内
電話
072―245―6201
9時30分~17時15分(入館は16時30分まで)
月曜休館(祝・休日は開館)
(2月は4日・18日・25日)
ハローミュージアム
(24時間展覧会等案内)
電話
072―244―9898


2月 議会日程

7日㈭10時 議会運営委員会
12日㈫10時 本会議
18日㈪10時 本会議
19日㈫10時 本会議
20日㈬10時 本会議
25日㈪10時 市民人権委員会
      産業環境委員会
27日㈬10時 建設委員会
      文教委員会
議事の都合により日程などが変更される場合があります。
傍聴などの問い合わせは堺市議会事務局議事課(228―7812)まで。


社説

紳士協定を破った韓国軍艦

元海上自衛隊呉地方総監
金沢工業大学虎ノ門大学院 教授

伊 藤 俊 幸

 昨年末、海自P1哨戒機に韓国駆逐艦が火器管制レーダーを照射する事件が起きました。今回は、そもそも何が問題なのか、考えてみようと思います。
 現在各国海軍には、洋上での誤解をうける行動から「絶対に戦争に拡大させてはならない」という強い共通認識があります。そのため二〇一四年には、西太平洋の二十一か国の海軍参謀長がサインし、CUES(キューズ=洋上で不慮の遭遇をした場合の行動基準)という信号書(ルールブック)を作りました。
 実は海軍間で法的義務を生じ今も機能している条約は、ロシアを中心としたものしかありません。一九七二年に締結された米ソ海上事故防止協定からスタートした二国間条約は、冷戦後には米国以外の国々にも拡大。日本も一九九三年、十一番目の国として、日露海上事故防止協定を締結しました。筆者は、当時担当者として、モスクワで行われた第一回年次協議に参加したことを思い出します。
 同時期、西太平洋海軍シンポジウム(WPNS)という海軍だけの多国間枠組みにおいても議論が開始され、ついに完成させたものがCUESでした。条約のような法的拘束力はないものの「海軍士官たる者、絶対に行ってはならない禁止事項」をまとめた、いわゆる紳士協定を作成したのです。
 今回の火器管制レーダー照射事件はこの紳士協定(CUES)違反なのです。
 二〇一三年に中国海軍による海自護衛艦へのレーダー照射事件がありました。当時、CUESに署名していなかった中国も、翌年署名し、今やきちっと艦内に保有し真面目に守っています。
 筆者は、二十五年前担当者としてWPNSに参加していましたが、当時の議論は「この枠組みに中国をどうやって取り込むか」というものでした。日本と同様、ロシアと条約を締結した韓国海軍担当者とも話し合ったことを思い出します。そうです。韓国海軍は、当初から、中国やロシアにCUESを守らせる側だったのです。今回第一報に接した韓国海軍参謀総長が「あのバカ、何やってんだ」と苦々しく思ったことは想像に難くありません。
 一番の問題は、その上部組織である国防部が行った、事件後のでたらめな危機管理にあるのです。