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| ２年後の竣工をめざす堺保健センター・市民駐車場 （イメージ） |
堺市は、市役所本庁舎敷地内に堺保健センターを移転し、併せて市民駐車場を整備する。
現在、堺区甲斐町東３丁にある堺保健センターは、乳幼児健診等の各種事業を運営していく上で必要なスペースや設備が不足していることが課題。現在の場所では、事務所が５階に、健診会場となるスペースが２階にあるが、乳幼児健診などに際しては、１階で受け付けを行った後、２階で健診を受けなければならず、子ども連れや高齢者にとって便利とはいえない構造になっていた。また、栄養指導室や乳幼児健診などの集団指導を行うためのスペースの確保も困難で、調理実習や健康講座を実施するたびに他の施設を借りて行う状況にある。
今回の移転により公共交通機関でのアクセスが格段に良くなるほか、区役所内の他の窓口との連携が深まるなど、保健センターでタイムリーに相談・面談が受けやすくなることも期待される。
また、保健センターの移転・整備に併せて、増加する来庁者に対応するため、現在、本庁舎の地下スペースにある市民用駐車場に加えて、新たに立体駐車場（93台分）を整備する。
新たに整備する保健センター棟は地上４階建。１階がエントランスと来庁者の駐輪場、バイク置場、２階には事務室や会議室、３階は１００人超を収容できる集団指導室を含めた健診フロア、４階には30名ほどが調理できる栄養指導室を配置する。駐車場棟は地上７階建で、１階は公用駐輪場や警備員室、２階から屋上までが駐車場となる。
２階部分で保健センター棟、市役所本館、新市民駐車場を連絡通路でつなげ、区役所フロアと相互に行き来ができるようにする。
新たな保健センターは、設計段階から保健師など専門職員の意見が取り入れられており、バリアフリーで市民が利用しやすい保健センターをめざす。市民交流広場を活用した、よりダイナミックな健康づくり事業を展開していこうと、専門職員たちのモチベーションも上がっている。
今後、３月市議会の議決を経て、解体・本体工事などの契約を締結し、５月に解体工事に着手する。２０２０年１月ごろに保健センターと市民駐車場の建設工事に着工し、２０２１年夏ごろ竣工の見込み。
【建物概要】
鉄骨造 保健センター棟 地上４階 駐車場棟 地上７階
建築面積 ２，１９６．８８㎡ 延床面積 １１，７３６．４２㎡
最高高さ 29．62ｍ
建設事業費 35．３億円（解体・本体工事25．８億円、設備工事費等９．５億円）
