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堺市 水道料金値下げ

大阪市と包括連携協定を締結

大阪市の河谷水道事業管理者(右)と出耒堺市上下水道事業管理者(左)で協定が締結された。
大阪市の河谷水道事業管理者(右)と出耒堺市上下水道事業管理者(左)で協定が締結された。
 堺市の水道料金が、12月検針分から引き下げられることが決まった。
 今回の引き下げは、昨年4月に大阪府広域水道企業団から購入する水道用水の料金が引き下げられたこと、令和7年度までの経営の健全性が確保できる見通しになったことによるもの。
 メーター口径20㎜以下の家庭が1か月に20㎥使用した場合、水道料金は、現在よりも66円安の月額2,464円となる。
 堺市による水道料金改定(消費税改定を除く)は、平成22年10月の値下げ以来約9年ぶり。
 また、堺市は、10月1日、水道事業に関して大阪市と包括連携協定を締結した。
 この協定は、永藤英機市長の市政運営の基本方針である「大阪市との連携強化」の一環。
 この日、施行された改正水道法に基づく水道事業の基盤強化を目的とした連携協定で、大規模事業体である両市にとって、事業全体に係る包括的な協定の締結は初の試み。
 大阪市水道局で開かれた締結式で、堺市の出耒明彦上下水道事業管理者は「この協定は非常にインパクトがあり、将来の府域一水道に向けた大きなステップ。大阪市としっかりとスクラムを組んでいく」と意気込みを見せた。大阪市の河谷幸生水道事業管理者は、「改正水道法が施行される記念すべき日に、このような協定を締結することができたのは喜ばしい。今後も府域一水道に向けて堺市と連携を深めていきたい」とコメントした。
 今後は、PFIによる水道管路更新、スマートメーターの共通仕様化、マッピングシステム、緊急時の修繕材料の相互融通などで両市が連携し、市民サービスの向上と基盤強化を図っていくという。

投稿
南シナ海問題と
「アセアン中心性」(1)

明治大学 教授 伊藤 剛

 警察が当てにならない夜道を歩くときに、自分の安全をどう確保するかというアナロジーは、国際政治における安全保障を考えるときの出発点である。これに対する答えは、二つしかない。第一には自分で自分を強くすること、第二には良い友人(友好国)を作ることである。どちらにより重点を置くかは国によって異なるが、往々にして大国は前者に、小国は後者に寄りかかることが多い。
 今月末からアセアン首脳会議が行われている。アセアンの由来は一九六七年、ベトナム戦争の最中に東南アジアの自由主義陣営五ヵ国(フィリピン、インドネシア、マレーシア、シンガポール、タイ)によって形成された。その目的が「共産主義ドミノ」を避けるのは当然として、もう一点重要なことは「アメリカの傀儡」であったベトナム共和国(南ベトナム)のように自分たちがならないために一致団結することであった。ここに「アセアン中心性(ASEAN Centrality)」の由来が存在している。
 五〇年以上が経って、今や「アセアン中心性」を発揮する相手は、アメリカでなく、中国のように見える。今や日本の三倍近くになったGDPを抱えた中国は、自国の国力を使ってアセアン諸国との貿易、インフラ整備、海洋権益を自由気ままに展開しているように見える。国際関係というのは相互主義(reciprocity)が原則で、全ての国は平等に扱われないといけないにもかかわらずである。中国のチェックブック外交は周辺諸国の外交のみならず、国内開発、経済格差是正へとさまざまな面で入り込んでいる。しかし、他国の財政や経済に関わるときに、かつてアメリカが構造調整を要求したように、このような非軍事的手段を使って海外政府へのコミットメントを深めていくのは常套手段である。
 さて、南シナ海問題についてのアセアンの「中心性」は、必ずしも磐石なものではない。実際、南シナ海問題の当事国は、ベトナム、フィリピン、マレーシア、インドネシアの四カ国に過ぎない。つまり、アセアン加盟国全てに関わる話ではないのである。今年七月から起きているバンガード堆(Vanguard Bank)付近で生じた中国の海洋調査船問題は、地理的にはどう見ても中国よりベトナムに近いにも関わらず、中国は海警局船舶を二隻、海上民兵船舶も多く出動して行われている。海洋調査そのものが国際海洋法違反というわけではない。しかし、日本近海も中国の調査船でしばしば調べられているように、そもそも他国の排他的経済水域を調べることに、本来的には利益は生じないはずである。にも関わらず、海洋調査を続け、しかもその周りを法執行機関と軍事組織の中間のような団体で包囲すると、ベトナムのように物量で劣る国は、自国のみでこれに対処できない。つまり、中国は、ベトナムがすぐには対処できないことを承知の上で、海洋調査を行っていると推測できる。
 第一の問題は、これに対し、アセアンの南シナ海当事国四ヵ国の足並みも同列ではない。すでにフィリピンはドュデルテ大統領になってから二〇一六年に判決が出た国際仲裁裁判所に海洋安全保障議題を付託する気はないようだ(レニーロブレト副大統領は、大統領とは別個に選ばれていて、政党も別なので、やる気満々であるが)。インドネシアもナツナ諸島に利害が及ばない限り、問題を複雑化するつもりはないらしい。となると、アセアン中心性どころか、南シナ海当事国間でも足並みを揃えるのが難しい。(続く)

 伊藤 剛 氏
明治大学 教授
国際政治学研究 担当
米国デンバー大学大学院 卒
主な著書・論文
『同盟の認識と現実』(有信堂・2002年)
Alliance in Anxiety(New York : Routledge, 2003年)
『比較外交政策』(明石書店・2004年)
『自由の帝国』(翻訳・NTT出版・2000年)


(一回笑うと一日若くなる)」⑻
元近畿大学社会学講師 小野田 隆

認知症予防のために

 認知症予防の7つの大きな取り組みについて述べます。
先月号にマインドフルネス(無想)を述べました。
今回は認知症予防重要事項を7項目にまとめました。是非実践してみてください。認知症予防になります。

一.深呼吸深呼吸で 有酸素運動、海馬に酸素を送る深呼吸です。呼吸こそ生命の根源です。深く、ゆっくりと強く、丁寧に呼吸しましょう。
二.マインドフルネス(無想)マインドフルネスとは食べる瞑想、歩く瞑想で無想になる事でしたね。体の中でも特に脳が軽快になりましたか?
三.後頭部緩め指圧後頭部を柔らかくマッサージすることで、血流をよくする。左脳と右脳に行く血管を緩めて血流をよくします。肩こりの解消も血管の柔らげが重要です。髪の後頭部の生え際を、親指で指圧してください。頭の中心に向けて指圧してね。三秒ずつ1センチ刻みに、後頭部をまんべんなく指圧してください。
鍼ボーイ(ハリボーイ)などを使用すると効果上がります。

四.踵落とし踵落としをして、脳に酸素を送る。足は第二の心臓です。踵落としを数回することで、骨も再度強化されてホルモンバランスもとれます。一日数回を7回はして下さい。
五.クンバハッカ運動クンバハッカとは肛門絞め運動です。5秒間、いつでも肛門絞めをしましょう。クンバハッカと言いながら肛門を絞めます。ヒンズー語でクンバハッカは肛門を絞めようということです。無声でクンバハッカと言いながらしましょう。排泄器官が丈夫になり、健康にいいです。中村天風流も効果があります。
六.一笑一若一笑一若とは一度笑うと一日若返ることです。何度も笑って若返りましょう。面白いから笑うのですが、面白くなくても笑う事ができればしめたものです。朝起きたら一人では「ほほ、ははは」と笑います。寝床でおかしいことを思い出して「ホホハハハ、ホホハハハ」鏡に向かって「ハンサムおはよう!」「ベッピンさんおはよう」と言って、ジーと自分を見つめてください3秒間でいいです。そしてホホハハハと笑ってください。若くなります。楽しくなります。昼は昼食だと言って笑って下さい。

七.あいうえお体操あいうえお体操です。アー両手を上に上げる イー両手でいの形を作る ウー自分を両手で抱く、自分を大切に抱きしめる エー片手を頭上にし、片手を背中にまわす オー頭上でОオウの形を作ってOKです。三回繰り返します。両手を動かすことで肩甲骨周りも緩んできます。肩こり解消です。何回もしましょう。

 以上の重大7事項体操が、認知症予防体操です。認知症ケア指導管理士の私が力説します。この7大予防法が、認知症予防に一番効果があります。
笑顔満開です。元気に頑張りましょう。

S-Cube〈時代と共に歩む企業 (127)〉

家づくりから始まる街づくり
「空間づくり」をプロデュース

株式会社アラルロホーム 荒川 雅輝 氏
株式会社アラルロホーム 荒川 雅輝 氏
福祉の専門知識を活かしたバリアフリー化工事
 同社は、棚ひとつの設置からトイレの改修、リフォーム、リノベーション、住宅新築、店舗の工事までを行う。
 現在、特に高齢化社会や生活環境の変化に対応したリノベーション、バリアフリー化工事に力を入れている。
 「生活していくなかで日々暮らす空間は大切で、その空間が変わると気持ちにも変化が起こり、環境も変わり、人生まで変わると考えています。その事を心に、お客様一人ひとりとできる限り多くの時間を共有し、それぞれの要望に合った提案を一番に心がけています」
 荒川氏は営業職についたあと、大工であった父への憧れもあり、兄が営む工務店で大工として経験を積んだ。現場でお客様と直接接する中で「自ら家づくりをトータルでサポートしたい」という強いおもいから昨年起業、S―Cubeに入居した。「一人での仕事なので、立て込み始めると、目の前にある仕事だけに目がいってしまいがちになる時、先々の事まで考えたインキュベーション・マネージャーや、事務スタッフの方々のアドバイスには感謝しています。また、S―Cubeに入居されている他業界の方々との関わりが良い刺激になっています」
 「今後は従業員を増やし、より多方面からの視点での提案できる環境を整えたい。お客様に頼んで良かったと思って頂けるようになりたいと考えています。『一軒の家づくりから始める住みよい街づくり』を軸に一歩一歩事業を進めていきたい」

会社概要
株式会社アラルロホーム
代表取締役 荒川 雅輝
堺市北区長曽根町130―42
さかい新事業創造センター
(S―Cube)308号
創業 2018年
資本金 500万円
http//www.s-cube.biz/tenant/f3/308.html
before
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after
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お客様のニーズに合ったリノベーションを行う
S-Cube新規入居者募集中!!
 ㈱さかい新事業創造センター[S-Cube]は、新事業の創出に挑戦する起業家や中小企業を総合的に支援します。
第二創業に最適なオフィス50㎡も空室あり!!
その他、創業段階に合わせたお部屋もありますのでご相談下さい。       (地下鉄 なかもず駅・南海電鉄 中百舌鳥駅すぐ)
問い合わせ TEL072-240-3775 http://www.s-cube.biz