音楽で「やさしさ」をつなぐ

福島でのチャリティーを終えて ⑴

起き上がり小法師の会

 8年前、東日本大震災を機に復興支援団体「起き上がり小法師の会」を立ち上げ、チャリティー『春待ちコンサート』を開催し、その支援金を福島県相馬市立磯部中学校へ贈り続けて参りました。今春、第8回春待ちコンサート終了後、現地視察を兼ねた交流コンサートを願っておりましたところ、磯部中学校の御好意により文化祭(黒潮祭)に出演し交流コンサートを開催する運びになりました。
 当日の10月26日㈯、27日㈰の相馬市は、10月始めの台風19号と前日の豪雨というアクシデントにより、旅程の変更を余儀なく強いられる中、26日予定の演奏を27日に変更など相馬市教育委員会、磯部中学校、旅行社さんのご尽力より、交流コンサートを行う事が出来、大成功につながりました。深い感謝の気持ちでいっぱいです。
 磯部中学校は、震災後、生徒の数が減り、現在、19名の小さな中学校ですが、勉学にも、また、クラブ活動にも勢力的に励んでおり優秀な成績を残しておられます。文化祭では、生徒1人ひとりが何役も担い懸命に取り組む姿は、たくましく、美しい!そして、キラキラと輝く瞳と素朴な笑顔に心打たれました。「磯中ソーラン」は勇壮で真の強さを感じました。
 「起き上がり小法師の会」演奏団は、ラ・ドルチェンド・コール(コーラス)、アダージョ(オカリナ)、鳳フルートアンサンブル(フルート)の各団と(サクソフォーン、ヴァイオリン、ベース)総勢22名編成で、各団の演奏・コラボレーション演奏の後、「花は咲く、上を向いて歩こう、故郷」では、中学生も壇上に立ち、共演となり、会場が大感動の空間に包まれました。その達成感を共有できた事で磯部中学校との「絆」を更に深めることができ、心に残る素晴らしい交流となりました。その後、昼食時間は、学校が準備して下さった「お弁当」を教室で生徒達と共に談笑しながら美味しくいただきました。
(次回に続く)
 起き上がり小法師の会
代表 酒井 アイ子

交流コンサートを行った「起き上がり小法師の会」
交流コンサートを行った「起き上がり小法師の会」

思い出の堺を再発見

「堺市の130年」出版間近

市民とともに製作

 堺市制130年を記念した「写真アルバム 堺市の130年」が12月13日、2000部限定で出版される。明治から現在までの堺市の歩みを600点以上の懐かしい写真でふり返る写真集で、読みごたえのある一冊になりそうだ。
 写真は、新聞折込での呼びかけに応じた市民からの提供、また行政や学校等への取材で集められた。数千枚の写真から、およそ620枚を選び出し、明治時代、大正~昭和前期、戦時中、戦後の商店街や風景、鉄道、祭りなど、時代やテーマごとに編集。それぞれの写真には、郷土を深く知る執筆者によるわかりやすい解説を付けた。
 また、「堺空襲」「石津・湊の風車」「百舌鳥八幡宮の秋祭り」「大魚夜市」など、堺独特の項目はフォトコラムとして特集ページを設けている。
 編集担当者は「今回初めて本に掲載される写真がほとんどで、市制130年記念の一冊として市民の皆さんに喜んでいただきたい」と話す。
 監修は山中永之佑氏(大阪大学名誉教授)、発行は樹林舎(名古屋市)。A4判、上製本280頁、税込9990円。堺市を中心に、全国書店で発売。

懐かしい浜寺海水浴場(昭和28年)
懐かしい浜寺海水浴場(昭和28年)

「竹内街道・横大路(大道)
まつり」開催

 「竹内街道・横大路(大道)まつり」が12月21日㈯、堺市役所とMinaさかいで開催される。
竹内街道・横大路(大道)は、1400年以上前の飛鳥時代に、現在の奈良県と大阪府を結んで整備された日本最古の官道で、平成29年には府内初の日本遺産に認定された。
街道が通る10市町村と両府県で構成する「竹内街道・横大路~難波から飛鳥へ日本最古の官道「大道」~活性化実行委員会」は、街道の賑わいの創出と地域の活性化を目指して、PR活動に取り組んでおり、今年は、堺市がこのまつりの会場となる。
市出身の芸人なだぎ武のお笑いミニライブをはじめ、歴史講演会、ミニガイドツアー、沿道自治体の物産展など、街道の魅力を満喫できる催しを多数予定。参加無料。
◆講演会 「竹内街道沿いに築かれた大王の陵」 10時半、13時、14時15分(3部構成、各回先着100名)
◆堺観光ボランティアガイドと堺を巡るミニガイドツアー 11時(市役所高層館21階展望ロビー集合、40名)
◆おもてなし呈茶 11時~16時(200名)
◆和菓子づくり体験 11時、13時、15時(各回12名)
問合せは、堺市役所土木監理課(TEL072―228―7416)まで。


大阪府堺警察署 072-223-1234

昭和史を学ぶ

 『日米開戦を忘れない為の記録映像の上映会』12月14日11時~、堺市立東文化会館(南海高野線北野田駅前)で。「太平洋戦争」(2―開戦)の記録映像を見ながら、戦時中の話を聞き、昭和史を学び、考え、語り合います。主催は昭和の庶民史を語る会(072―236―3357)。
『懐かしい堺の明治建築の幻燈上映会―28』12月21日11時~、堺市立東図書館(北野田駅前)で。講師・明治建築研究会代表柴田正己氏。「建築は時代を雄弁に語る歴史の生き証人だと言われます。懐かしい歴史建築を見ながら古き時代の事を思い出してみたいと思います」


「自転車の すりぬけ運転 事故の元」
堺市内の交通事故件数


税金豆知識

〝近づく忘年会、新年会における飲食代の5千円基準!!〟

 今年1年お世話になった取引先等の外部の者に対して感謝の気持ちで忘年会を開催することをよく見かける。
 ここでいう「交際費」とは会計上の「交際接待費」で、特に得意先等を接待するのにかかった費用のことである。
 普通、「交際接待費」は損金に算入することができる上限があるので、一人当たり5千円を超えない接待飲食代を「交際接待費」から除外することにより接待交際費の金額上限を少しでも超えないようにすることにより節税対策となるのである。
 一人当たり5千円以下の判定は、1回に支払った総金額を参加人数の数で割った金額で判定するものである。
 例えば、3人合計で1万4千円の総額の支払いをした場合、
 一人が1万円の飲食をし、残り二人で4千円の飲食をした場合は3人総額で1万4千円の金額となり、3人×5千円=1万5千円の枠内になり、一人当たり5千円基準に該当するので「接待交際費」に該当しないのである。このような場合は経理処理方法として「会議費」等にして「交際接待費」から除外できるのである。
 尚、「交際接待費」から除外するには下記の要件等を記載した領収書及びレシートなどがあれば万全である。
 ①該当飲食等のあった年月日の記載のあるもの。
 ②該当飲食等に参加した得意先などの関係ある者の氏名、名称等の記載あるもの。
 ③該当飲食等に参加した者の数の記載のあるもの。
 ④該当費用の金額並びに該当飲食店や料理店の名称及び所在地等の記載のあるもの。
 ⑤その他参考となるべき事項があればその記載のあるもの。
 この一人当たり5千円基準はお歳暮・お中元などの飲食代でない種類のものは金額にかかわらず「交際接待費」となる。
 詳細については税務当局にてご確認を。
税理士 大西 正芳