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「自衛官募集懸垂幕が
初掲示されました」

大阪地方協力本部 阪南地区隊長
3等海佐 清水 智宏

 大阪地方協力本部堺出張所は、7月1日から7月31日までの間、新規高等学校卒業者の自衛官募集解禁日にあわせ、堺市中区役所に自衛官募集懸垂幕を初掲示しました。その際、懸垂幕を貸与していただいた信太山自衛隊協力会絆支部から、募集相談員でもある支部長の野口雅哉氏、西川良平氏、上野充司氏の参加を得て、7月1日、中区役所において懸垂幕掲示セレモニーを開催しました。これにあたり、堺市中区長である西川明尚氏への表敬訪問を実施し、大阪地方協力本部募集課長1等陸佐 長田雄一氏は「近年、自衛隊が身近に感じていただけるようになっているが、自衛隊は「きつい、厳しい、かたい」というイメージが強く入隊を遠慮される傾向がある」との認識を述べた上で、「自衛隊のソレ誤解ですから!」、「自衛隊のソレできます!」の動画を紹介したところ、中区長をはじめ懇談参加者には動画の親しみやすい雰囲気に好感を持っていただきました。

中区役所に設置された懸垂幕
中区役所に設置された懸垂幕
 また、中区長からは「自衛隊の必要性は重々感じている。西日本豪雨のボランティアに参加し自衛隊の活躍を見た。隊員募集が少子高齢化の影響を受け厳しいことを再認識した」と理解を示していただきました。
 全国的に募集が厳しい状況ですが、堺市からの入隊者は年々増加しており、より自衛隊を身近に感じていただける環境になっていると感じています。
 なお、職業(国家公務員)としての宣伝のため、堺市内では近年初の試みとして、8月8日から9月7日の間、中区役所内テレビモニターの行政に関するお知らせにおいて、自衛官募集に関する動画を放映いたします。
 引き続き、国民の皆様に寄り添い、身を引き締めて任務にまい進する所存でありますので、ご理解を賜りますよう、宜しくお願い申し上げます。
 最後になりますが、この誇りある職業に関心がある方のご連絡をお待ちしております。細部は【大阪地本 動画】、【自衛隊のそれ誤解】で検索してください。
自衛隊大阪地方協力本部 阪南地区隊 堺出張所
住所堺市堺区中瓦町2丁目1―17 駿河屋ビル1階
電話番号
072―232―1026
大仙公園

“文化住宅(大浜北町)”
堺 町並み スケッチ(247)
野 村 亜紀子 

大仙公園
野 村 亜紀子
 昭和30~40年頃、多く建てられた賃借住宅、二階建集合住宅が町中に有りました。新しい家が年月と共に多くなりましたが、路地歩きをすると所々で見かけます。
 階段、テラス風通路と鉄骨で組み建てられ交差する。線が魅力的です。絵は美しい物を描くものではなく、魅力! 人によって違います。
 壁が崩れ、柱がたわみ、瓦が擦れ、家は蔓に覆われているような景色にひかれ、どれほど描いてきたか。
 ある観光地の川縁で、ほど良く朽ちた壁の古い家を描いていると、近所の老人に「きれいな家を描いて下さいよ」と言われましたが、個展ではその絵が一番に売れました。美しさ、魅せられるという事は人それぞれなのです。小さな集落の古びた家、新しい美しい建物より年月を重ねたからこその味わい深い色や形にひかれます。文化住宅も大きなマンションに建て替えられ昭和時代が街から消えていきます。これも時の流れです。「具現展」が終わりました。コロナによる影響を懸念しながらの開催でしたが、思った以上の観客で心より感謝しています。文化、スポーツ、平和あってのものだとつくづく思います。

9月 議会日程

1日㈫10時 本会議
終了後 決算審査特別委員会・各常任委員会
7日㈪10時 決算審査第1分科会(市民人権委員会所管事項)
      決算審査第2分科会(産業環境委員会所管事項)
8日㈫10時 決算審査第1分科会(建設委員会所管事項)
      決算審査第2分科会(文教委員会所管事項)
9日㈬10時 決算審査第1分科会(総務財政委員会所管事項)
      決算審査第2分科会(健康福祉委員会所管事項)
14日㈪10時 決算審査特別委員会
18日㈮10時 市民人権委員会
      産業環境委員会
23日㈬10時 建設委員会
      文教委員会
24日㈭10時 総務財政委員会
      健康福祉委員会
28日㈪10時 議会運営委員会
28日㈪13時 大都市制度・広域行政調査特別委員会
30日㈬10時 本会議
 議事の都合により日程などが変更される場合があります。
 傍聴などの問い合わせは堺市議会事務局議事課(228―7812)まで。


カピバラと触れ合う
ハーベストの丘

 体験型農業公園「堺・緑のミュージアム ハーベストの丘」(運営管理 株式会社堺ファーム・堺市南区鉢ヶ峯寺2405―1)では、毎年夏恒例の「カピバラスイカパーティー」が、8月の毎週水曜日に開催された。
 このイベントは、カピバラの夏バテ防止のために、水分が多く大好物でもあるスイカを、来場者が直接あたえながら身近に触れあえるもの。7頭のカピバラファミリーがスイカを一生懸命ほおばる姿がカワイイと子どもたちに大人気となっている。
 スタッフは「今年はコロナウイルスの影響により、子どもたちの夏休みが短かった事もあり来場者は減少しましたが、こうした楽しいイベントは来年も続けて開催したい」と話す。
カピバラと間近に触れあう(ハーベストの丘提供)
カピバラと間近に触れあう(ハーベストの丘提供)

国防と神社(31)

『『日本書紀』シリーズⅩⅦ
日本武尊東征伝説と国防意識 前編

大阪観光大学講師 久野 潤

 以前の「三韓征伐と八幡信仰」稿で触れた第14代仲哀天皇(皇后の神功皇后が三韓征伐を敢行)の父こそ、『日本書紀』に登場し、今でも少年少女が絵本で目にするであろう日本武尊(『古事記』では「倭建命」)である。
 日本武尊は第12代景行天皇の皇子で、仲哀天皇に先立ち九州での反乱(熊襲)を鎮圧。景行天皇から皇位継承を約束され、伊勢で天照大神を祀っていた倭姫(第11代垂仁天皇の皇女で叔母にあたる)から天叢雲剣(草薙剣)を与えられ東征に向かった。『日本書紀』では、景行天皇40年(110)のこととされる。駿河(現静岡県)で賊による火攻めを乗り越えたあと、相模(現神奈川県)から上総(現千葉県)へ渡る際に日本武尊が海を甘く見たため、沖で突然の暴風に遭遇する。これを海神のしわざと考えた妃の弟橘媛が自ら生贄として入水したところ、暴風が収まり船は無事海を渡った。現在の東京湾浦賀水道にあたるこの場所は馳水と呼ばれるようになったが、『古事記』では海辺に流れ着いたという弟橘媛の櫛を村人たちが祀ったのが橘神社(御祭神弟橘媛命)の起源とされる。ところが境内が明治18年(1885)軍用地になったため、現在の横須賀市走水に鎮座する走水神社(御祭神日本武尊)境内に遷座された。
 歌人で昭憲皇太后の掌侍であった小池道子がその荒廃を伝えたことから、明治42年橘神社は走水神社に合祀され、翌年弟橘媛命の記念碑が建立された。発起人7人の中に東郷平八郎軍事参議官・伊東祐亨元横須賀鎮守府司令長官・井上良馨前横須賀鎮守府司令長官・乃木希典学習院長の四大将と上村彦之丞横須賀鎮守府司令長官・藤井茂太東京湾要塞司令官の両中将が名を連ねている。碑文には「其の貞烈忠誠まことに女子の亀鑑たるのみならず亦以て男子の模範たるべし」と記されたが、女性の手本とされただけでなく、〝海を守る〟ということに対して謙虚であろうとする往時の軍人たちの思いが伝わってくるようである。