予備自衛官は非常勤の特別職国家公務員であり、普段はそれぞれの職業に従事しながら、有事や災害等のための招集に備え、年間５日間の訓練を受け、必要な知識・技能を修得・維持しています。その大半は、任用要件の一つである自衛官経験を有する自衛隊退官者が占めています。
有事の際には防衛招集命令又は国民保護等の招集命令により、自衛官となって後方警備や後方支援又は国民保護のための措置等の任務にあたります。また、災害で特に必要と認められる場合には、災害招集命令により、災害救助活動等に従事します。近年では東日本大震災や熊本地震、最近では昨年２月のクルーズ船における新型コロナウイルス感染防止のための救援活動や７月に九州を襲った豪雨災害において招集され、災害廃棄物の除去、物資輸送、医療支援等の各分野で活躍してきました。
また、自衛官経験のない一般の方が予備自衛官となることも可能です。予備自衛官補の採用試験を受験・合格し、予備自衛官補となった上で、必要な教育訓練を修了する必要があります。なお、予備自衛官補には「一般」と「技能」の２つの採用区分があります。
予備自衛官補の受験資格は、日本国籍を有する者であり、「一般」の場合は18歳以上34歳未満の方です。「技能」の場合は18歳以上で医療従事者、語学、情報処理、通信、電気、整備、建設等の国家免許資格等を有する方です。
予備自衛官補の教育訓練は基本教練、戦闘訓練、救急法、実弾射撃等があり、予備自衛官補「一般」の方は３年間のうちに50日間、「技能」の方は２年間のうちに10日間の教育訓練を受ける必要があります。普段の生活では経験することのない自衛隊独自の教育訓練が特色です。
予備自衛官補の教育訓練中は招集手当として日額７，９００円支給されるとともに、教育訓練に参加するための旅費が支給されます。また、期間中の食費や宿泊費等は無料であり、教育期間中の病気や怪我は自衛隊内の医務室や自衛隊病院が利用できます。
予備自衛官の最大の魅力は、何かあった時に国と国民の役に立てることです。今後も予想される様々な災害において、人命救助等を担う社会貢献度の高い仕事、それが予備自衛官です。
【令和３年度 予備自衛官補（一般・技能公募）採用案内】
採用受付 令和３年１月６日㈬～令和３年４月９日㈮締切日必着
試 験 日 令和３年４月17日㈯～４月21日㈬の内いずれか１日指定
受験場所 受付時又は受験票交付時にお知らせいたします。
合格発表 令和３年５月21日㈮
自衛隊大阪地方協力本部 阪南地区隊 堺出張所
住所 堺市堺区中瓦町２丁目１―17駿河屋ビル１階
電話
０７２（２３２）１０２６ |
