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健康増進活動の拠点
新しい「堺保健センター」が開所

堺市役所の敷地内にオープンした「堺保健センター」
堺市役所の敷地内にオープンした「堺保健センター」

 10月11日、これまでの「堺保健センター」と「ちぬが丘保健センター」を堺市役所敷地内に移転統合し、新しい「堺保健センター」を開所した。
 区民の健康づくりの拠点となる新しい「堺保健センター」は地上4階建。
 1階はエントランスホール、2階は事務室や相談室、会議室、3階は集団指導室や歯科保健室、4階は栄養指導室や調理実習室、保健指導室を備えている。
 また、「便利で快適」「堺らしさ」「感染症対策」の3つを基本コンセプトとした。
 具体には、3階フロアを子どもたちがリラックスして健診を受けられるよう動物が描かれた空間とし、また、授乳室や相談室に個室を設けるなど、プライバシーにも配慮した「便利で快適」な施設とした。
 また、各フロアには堺区の名所を写したホーロー壁画やアルフォンス・ミュシャの絵画を展示し、随所に「堺らしさ」を感じていただけるような設えにしている。
 さらに、換気機能を向上した空調設備の導入、サーモグラフィーや飛沫防止パネルの設置など、「感染症対策」も充実している。
 今後は、堺市役所敷地内にある利便性を活かしたサービスの提供や庁内関係部署との一層の連携強化により、区民の健康増進活動の拠点となることが期待される。
問合せ 堺保健センター
TEL 072―238―0123
FAX 072―227―1593

開所式でのテープカット
開所式でのテープカット

自衛隊大阪地本
栁本部長が着任挨拶

栁 裕樹本部長(左)と加藤均理事長(右)
栁 裕樹本部長(左)と加藤均理事長(右)
 自衛隊大阪地方協力本部 本部長 栁 裕樹 陸将補が10月6日、護衛艦いせ後援会・潜水艦救難艦ちはや後援会の加藤均会長を訪問、着任の挨拶を行い、今後の協力体制について話し合われた。
 栁本部長は防衛大学卒、西部方面総監部幕僚副長、第7師団副師団長兼ねて東千歳駐屯地司令、陸上幕僚監部装備計画部装備計画課長などの職務を歴任、9月30日付で自衛隊大阪地方協力本部長に着任した。

護衛艦「くまの」
揮毫披露

 10月12日、護衛艦「くまの」ぎ装員長 櫻井敦2等海佐が、護衛艦いせ・潜水艦救難艦ちはや後援会の加藤均会長を訪問した。完成した熊野本宮大社の九家隆宮司直筆の艦名板として掲げられる揮毫が披露された。
 櫻井ぎ装員長は「立派な揮毫が仕上がり、大変嬉しく思います。艦内にしっかり掲げて大切にしたいと思います」と語った。
 護衛艦「くまの」は、機雷戦や多目的任務対応を付与した最新鋭護衛艦として、令和4年3月頃就役する予定。艦名は熊野川に由来し、3,900トン 全長133.0m、乗員約90名。

揮毫を前にする護衛艦「くまの」ぎ装員長 櫻井敦2等海佐(右)、「くまの」後援会の吉川榮治顧問(第28代海上幕僚長)(中央)、加藤均会長(左)
揮毫を前にする護衛艦「くまの」ぎ装員長 櫻井敦2等海佐(右)、「くまの」後援会の吉川榮治顧問(第28代海上幕僚長)(中央)、加藤均会長(左)

書評

大森貴弘
『特攻回天「遺書」の謎を追う』
(展転社、令和三年)

 本書発刊のきっかけは、新進気鋭の新聞記者である著者が、特攻隊員が書き残したものとして広く流布されてきた「十八歳の回天特攻隊員の遺書」(以下「遺書」)を、終戦75年にあたる昨年8月に新聞紙上で取り上げて創作だと指摘したことにある。それが以降の反響も含めて情報更新され、識者や地元研究家、そして実際の回天特攻関係者らとも協力しながら大幅加筆されて一冊の著書となった。「遺書」がインターネット上で拡散される前段階の書籍化や映像化には大学や複数の保守系団体も関わっており、こうした告発がかなりの勇気を要するものだったことは想像に難くない。
思想的には本件と真逆の立場で戦没者の遺書が創作(一部削除/改竄)された代表格が、『きけわだつみのこえ』であろう。折しも昨年再刊された保阪正康『『きけわだつみのこえ』の戦後史』(朝日文庫)の〈解説に代えて〉で、片山杜秀慶應義塾大学教授は『きけわだつみのこえ』における編集側の所作を批判したうえで次のように述べる。
「戦没者は政治的存在であり、生き残った者に有無を言わさず頭を垂れさせる政治力をもっている」
「われわれは死者の声を一色に染め上げようとするあらゆる作り話に抗さねばならない」
一方で本書でも読める「遺書」文面自体は確かに感動的で、こうした想いをもった特攻隊員も居たはずだと想像し得るところである。また、戦争あるいは戦前日本に対する批判材料として悪用された『きけわだつみのこえ』と違い、戦後つとに見受けられる「特攻隊員は軍国主義に洗脳されていただけ」といった誤解に対する強力な反論材料ともなろう。ところが実はこれが、作者が実在しない創作だったというのである。
重大なことは、創作そのものだけではない。20年前に全国回天会(回天の元搭乗員ら)の異議申し立てにより、大学側が「遺書」が掲載された書籍の絶版を約束したにも関わらず、その後もインターネットなどで拡散され、また回天ゆかりの地の観光協会により「遺書」が印刷されたグッズが販売され続けていたである。著者は一連の事態について、「私たちがあの戦争を忘れたり、関心を失ったりすることへの警鐘ではないか」(183ページ)とする。
戦争経験を然るべき形で伝えることはなかなか難しく、また責任が伴うのだという思いは痛いほど理解できる。そして、コロナ禍のため国会図書館での調べ物もままならない中、なんとか可能なところからたどってゆく著者の労苦に、評者も実体験から共感を覚えた。戦争経験者の話を聞いている方、そしてこれから戦争のことを勉強したい方は必読の書である。

大阪観光大学講師
久野 潤


S-Cube〈時代と共に歩む企業 (151)〉

一生涯の資産形成をサポート
「お客様や社会に対して価値を創造」

株式会社ウェルスラボ
代表取締役 橘 絵理 氏
株式会社ウェルスラボ
代表取締役 橘 絵理 氏

事業内容
目標達成型ライフプランサポート事業
 顧客が金融商品を購入する前の段階から、家族を含めたライフプランを作成。自身や家族の「夢」や「目標」からいつ、どれくらいの資金が必要になるのかをともに確認し、 そこから逆算した資産運用を行う。やみくもに投資をして失敗するリスクを最大限減らしていく。「資産を増やすには、「収入を増やす」、「支出を減らす」、「運用率 を上げる」、この3つをバランスよく行っていくことが必要です。 人生100年時代において、早期から長期的に自分のライフプランと 向き合い、それに合わせて資産運用行っていくことが豊かな人生の ための第一歩です。」大手証券会社で5年、投資ベンチャー企業で7年、様々な商品の組成、販売、管理を経験。個人の顧客の資産運用を数多くサポートしてきた橘氏。「一人一人が豊かな人生を歩むために人生の資産設計の目標から逆算した一生涯の資産形成のサポートをしたいという思いから起業しました。今までの経験は今後もお客様の多岐にわたるご資産のお悩みの解決にお役に立てるとと信じています。」

S―Cube入居について
「担当のインキュベーション・マネージャーとの定期的な面談で、事業の目標や進捗を確認し、現状の悩みを相談することができます。また、堺市の補助金を受けることで立ち上げの費用を削減できること、施設のセキュリティ対策も充実しているので、女性一人でも安心して仕事ができることも大きな利点です。」

今後の展望
「今後はオンライ ンでの顧客開拓や、金融リテラシー向上のための学生向けの商品開発を目指していきたい。生まれ育った堺で、家族との時間を大切にしながら、仕事においてお客様や社会に対して価値を創造していきたい。」

会社概要
株式会社 ウェルスラボ
代表取締役 橘 絵理
堺市北区長曽根町130―42
さかい新事業創造センター
(S―Cube)309号
設立 2021年
資本金 920万円
http://wealthlabo.s3-website.ap-northeast-3.amazonaws.com/

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(地下鉄 なかもず駅・南海電鉄 中百舌鳥駅すぐ)
問い合わせ TEL072-240-3775
http://www.s-cube.biz