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東亜総研主催
北海道の技能実習生作文コンクール

優秀賞「お父さんとコーヒー」

ゴー・ティ・トゥー・タオさん
 技能実習生の日本語能力向上を目的に開催されている、公益財団法人 東亜総研(武部勤会長・東京都千代田区)主催の第1回「日本語作文コンクール」において、北見工業大学大学院在学でベトナム・ダックラック省出身のゴー・ティ・トゥー・タオさん(28)の「お父さんとコーヒー」が優秀賞を受賞した。
 タオさんはコーヒー豆の産地で有名なベトナムのダックラック省(ベトナムのコーヒー豆の生産量60%を占める)出身で、家はコーヒー豆の農園を営む。ホーチミン市の大学で食品分析化学を専攻、食品の安全面や衛生面に関する実験や研究を行っているとき、ベトナム産の農産物に対する消費者の信頼が徐々に失われていると感じ、「日本の農業の技術を知りたい。日本の農家はどのようにして消費者の信頼を築いてきたかを学びたい」と日本の農業に関心を持ったという。その後タオさんは2017年6月に入国し、技能実習生として北海道の美幌町農業協同組合で実習することになった。3年の実習を終えた後、コロナの影響で帰国が難しくなったこともあり、在留資格を「特定活動」に切り替え、「消費者に安全で安心な農薬物を届け、環境汚染を改善したい」という目標を持ち勉強を続けた。そして2021年4月、北見工業大学大学院に進学。現在は大学院で「環境汚染物質で悪影響を受けている環境を改善する方法」について研究を続けており、大学院に通う傍ら、東亜総研北見事務所で技能実習生の日本語支援を行っている。東亜総研では試験的に日本語クラスを開講し、タオさんは初級レベルの実習生に日本語学習の仕方などの指導を続けている。
 武部会長はタオさんの作文に対して「『お父さんとコーヒー』(苦いけどいい香り)という題材に人生観、世界観、職業観が変わっていくタオさんの心の中が読みとれる気がします。お父さんの厳しさ、暖かさが伝わってきます」と高く評価した。

堺 アルフォンス・ミュシャ館

「ミュシャ・スタイルの秘密」

 堺市立文化館 堺アルフォンス・ミュシャ館では「ミュシャ・スタイルの秘密」(主催 公益財団法人 堺市文化振興財団、堺アルフォンス・ミュシャ館・後援 在堺チェコ共和国名誉領事館、堺市教育委員会)が開催されている。(2022年4月3日まで)
 1895年1月1日、ミュシャが初めて制作したポスター《ジスモンダ》は、たちまちパリで話題となった。等身大に描かれたサラ・ベルナールはまるで舞台から抜け出してきたよう。一見すると装飾的に見えるモチーフや文字の配置には、人の視線を意識した細やかな意図も感じさせる。
 その後のミュシャのポスターに続くこの手法は、1900年頃にはすでに〝ミュシャ・スタイル〟と呼ばれ、今も人々を魅了している。本展ではミュシャの代表的なポスター作品を中心に、下絵や《装飾資料集》を始めミュシャ・スタイルの手引書も紹介。モチーフや構図、ミュシャのデザイン論も紐解きながら、〝ミュシャ・スタイル〟の世界へ誘う。
同時開催
テーマ展示①「ミュシャが描いたクリスマス」(2022年1月30日まで)
テーマ展示②「ミュシャとスラヴの民族文様―スラヴ諸国のイースターエッグとともに―」(2022年2月3日~4月3日)
堺 アルフォンス・ミュシャ館
堺区田出井町1―2―200
ベルマージュ堺弐番館
 (堺市駅前)
9時30分~17時15分
 (入館は16時30分まで)
TEL 072―222―5533
観覧 一般510円、高校・大学生310円、小・中学生100円
月曜日休館(休日の場合開館)、休日の翌日
https://mucha.sakai-bunshin.com


12月 議会日程

6日㈪・7日㈫・8日㈬10時
      本会議
13日㈪10時 市民人権委員会
      産業環境委員会
14日㈫10時 建設委員会
      文教委員会
15日㈬10時 総務財政委員会
      健康福祉委員会
17日㈮10時 議会運営委員会
21日㈫10時 本会議(採決)
 議事の都合により日程などが変更される場合があります。
 傍聴などの問い合わせは堺市議会事務局議事課(228―7812)まで。


小林美術館冬季特別展
「日本絵画の200年
 ―江戸から明治へ―」

 小林美術館では、12月17日㈮から2022年3月13日㈰まで、冬季特別展 「日本絵画の200年 ―江戸から明治へ―」が開催される。西洋絵画との本格的な出会いを体験した江戸時代後期から明治時代の約200年は、日本絵画が最も大きく変動した時期の一つと言える。本展では、鎖国という閉ざされた環境の中で、異例とも言える多様さと質の高さを誇った江戸美術の巨匠たち、そして欧米から押し寄せた西洋化の波に呑まれながら、新たな日本の絵画表現をひたむきに模索した近代日本画の巨匠たちの作品が併せて展示される。
小林美術館
高石市羽衣2丁目2番30号(南海本線羽衣駅、JR東羽衣駅より北西へ徒歩約4分阪堺電車浜寺駅前駅より南西へ徒歩約8分)
開館 10時~17時(入館受付は16時30分まで)
月曜休館(祝日の場合は翌平日)
入館料 大人1000円、高校・大学生600円、小・中学生300円
電話
072―262―2600
https//www.kobayashi-bijutsu.com


S-Cube入居企業紹介〈時代と共に歩む企業 (152)〉

指定特定相談支援事業を通して
誰もが暮らしやすい地域づくりを進める

株式会社ever free
代表取締
髙尾 知恵子 氏

事業内容
指定特定相談支援事業・指定一般相談支援事業
 障がいがある方の気持ちや想いに寄り添いながら、快適に地域生活や社会生活を送ることが出来るように支援を行う。
「私は20年近くに渡りソーシャルワーカーとして医療や福祉の現場に携わってきた中で、障がい当事者やそのご家族は、満たされていない状況でも『自分には無理・これが普通』という考えや状況に置かれている事が多く、そういった方々がその人らしく過ごせるようになる事として、自分に出来る事はないかという思いから、今まで培ってきた経験や技術を活かせられる相談支援事業を母体として法人を設立しました」
 本人やご家族からの生活に関する相談に応じるとともに、障害福祉サービスを利用するためのサービス等利用計画を作成したり、利用計画が最適かどうかをモニタリングし、必要であれば見直しや修正を行い、より良い生活を送るためのサポートを行っている。
「障がい福祉サービスは沢山の種類がある為、どのようなサービスを受けたら良いのか、本当に必要な支援を見失われる事もあります。そういった時に、ご本人の希望する生活や支援内容を一緒になって考え、話し合い、利用するサービスを決定していきます。また、当法人では障がい福祉制度や相談支援制度についての研修を多職種の法人様に行うことで、地域福祉の質の向上や、地域における障がいに対する理解が深まることをめざしています」

「担当のインキュベーション・マネージャーとの面談で、経営や事業の目標などについてのアドバイスをいただけることも大きな利点です。また、S―Cubeは立地も良く入居者補助金も受けられるとともに、様々な起業家の方たちとの交流が刺激にもなっています」

今後の展望
「今後は障がい福祉事業に留まらず、利用者さんの活躍できる場づくりや、障がいの有無に関わらず、暮らしやすい地域作りに繋がる活動を進めていきたい」

会社概要
株式会社ever free
代表取締役 髙尾 知恵子
堺市北区長曽根町130―42
さかい新事業創造センター
(S―Cube)305号
設立 2021年
資本金 200万円
info@everfree-h.com

S-Cube新規入居者募集中!!
㈱さかい新事業創造センター[S―Cube]は、新事業の創出に挑戦する起業家や中小企業を総合的に支援します。
創業をめざす方に最適な創業準備デスクも空室あり!!
その他、創業段階に合わせたお部屋もありますのでご相談下さい。
(地下鉄 なかもず駅・南海電鉄 中百舌鳥駅すぐ)
問い合わせ TEL072-240-3775
http://www.s-cube.biz