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特定非営利活動法人
堺市書道連盟 田端芝蘭氏

地域文化功労者受彰祝賀会

 長年に亘り地域の書道文化振興に活躍する特定非営利活動法人堺市書道連盟代表理事 田端芝蘭氏の「地域文化功労者受彰祝賀会」が11月3日、リーガロイヤルホテル大阪で盛大に開催された。
盛大に開催された祝賀会
盛大に開催された祝賀会
 日本の文化である書道の素晴らしさを伝え続ける田端芝蘭氏は昭和36年 書道研究 由源社会長 文化功労者尾崎邑鵬氏を師事、昭和40年 由源社に参加、昭和42年 渓芝会、昭和46年 教育書道者、平成18年 特定非営利活動法人堺市書道連盟を設立した。中国、台湾、インドネシア、ベトナムなどを訪問、書を通じて国際交流を図るため広範囲に活動。第27回日展入選以来、平成12年まで日展入選27回という快挙を成し遂げた。全関西展無全監査会員中より第1席、第2回由源全国書道展第1席など多数受賞歴を持つ。日本書芸院・読売書法会審査員、神戸女学院大学講師、堺市文化団体連絡協議会会長などを歴任。今年で47回目となる堺市小学校夏休み児童コンクールの審査員を初回より務め、堺市の政令指定都市移行記念事業堺っ子書道展の審査も行っている。平成22年 大阪府知事より文化芸術向上の尽力者として表彰、平成29年 堺市より堺市功労者賞など受賞した。
田端芝蘭氏
田端芝蘭氏
 祝賀会では開会の辞のあと、発起人を代表して特定非営利活動法人堺国際交流協会理事長 加藤博美氏が挨拶、堺市書道連盟常任理事 副島漳苑氏が田端氏を紹介、書道研究 由源社会長 文化功労者 尾崎邑鵬氏のメッセージの後、来賓として前衆議院議員 左藤章氏、堺ロータリークラブ会長 林豊之氏が挨拶した。そして、堺市書道連盟 田村栴翠氏の記念品贈呈、教育書道社代表 西尾曹溥氏が花束を贈呈した。堺市農業協同組合代表理事・組合長 寺下三郎氏の乾杯で祝宴が開かれ、前衆議院議員 岡下昌平氏が閉会の辞を述べた。
 田端氏は「本日、このように多くの方に祝っていただき私は幸せものでございます。これからも書をもってお返ししたいと思っております」と謝辞を述べた。

日越堺友好協会 理事会

加藤浩輔氏
新理事長就任

写真
 堺を拠点にベトナム社会主義共和国との交流を推進する認定特定非営利活動法人 日越堺友好協会の理事会が10月25日在大阪ベトナム社会主義共和国総領事館(堺区)で開催された。=写真=
 ベトナム総領事館主席領事 レ・フィ・ホアン氏は「加藤均前理事長はベトナムと日本との関係推進に対する大いなる貢献に、ベトナム政府、国民、大使館、総領事館を代表して改めてお礼申し上げたい。これからも引き続き充実した活動を続けれることを信じております」と挨拶。
 桜苗木贈呈(500本完了)、ホイアン日本祭りへの参加などの活動報告、日越国交樹立50周年記念事業への取り組みなど来期活動案の報告があった。
 その後、株式会社加藤均総合事務所 代表取締役社長の加藤浩輔氏が新理事長に選任された。加藤新理事長は「加藤均前理事長の熱き想いを継ぎ、協会がますます発展するよう皆さまとともに努めていきたい」と抱負を述べた。

社説

注目すべき戦略三文書の中身

元海上自衛隊呉地方総監
金沢工業大学虎ノ門大学院 教授

伊 藤 俊 幸

 北朝鮮のミサイル挑発が止まりません。十一月二日の朝発射したミサイルは、国連軍が設定した海上の境界線、北方限界線(NLL)を超え、韓国の領海近くに打ち込まれました。さらに米韓合同軍もこれに対抗し、NLLの北側に打ち返すという、まるでチキンレースのような報復合戦が行われたのです。
 ちょうど外務省からの講演依頼のためカナダに出張していた筆者は、向こうの安全保障関係者と議論しましたが、バイデン政権がこれを収める様子がないことに懸念を示していました。
 筆者も二〇一〇年の韓国海軍の天安沈没事件と延坪島砲撃事件を思い起こしました。当時、情報本部情報官だった筆者は、兵士の死者を出した韓国軍が第二次朝鮮戦争になることを辞さない覚悟をしていると聞きました。
 ロシアや中国も交えた六か国協議などの枠組みがギリギリ残っていた当時と違い、今や北朝鮮に対して仲介する国の存在が見えないことが心配です。
 一方、十月末には五年に一度の中国共産党大会が閉幕し、政治局常務委員会のメンバー七名が新たに選出されました。自分に忠実な取巻き連中だけを集める形で、習近平国家主席は中国共産党総書記として続投し、異例の三期目に入りました。
 そして外交を総括してきた楊潔チ政治局委員に代わり、王毅外相が昇格しました。王毅氏は元駐日大使ですが、いわゆる戦狼外交の急先鋒でもあり、日本に対してさらに厳しい姿勢を示してくることが予想されます。
 さらに懸念されるのが、台湾をめぐる動きです。中国軍で台湾方面などを管轄する東部戦区の司令官が党中央軍事委員会の副主席に抜擢されました。主席を習近平がつとめる中央軍事委員会の副主席になるということは、軍人のトップに立ったことを意味します。
 東部戦区は、八月のペロシ米下院議長の台湾訪問に反発し、ミサイル発射などの大規模訓練した部隊です。台湾統一にあたって「決して武力行使は放棄しない」と習近平が強調するなか、台湾攻略を担当してきた軍幹部を軍のトップに指名したのです。
 十一月十七日、三年ぶりの日中首脳会談が行われましたが、事務方が書いた文書を読み上げたというのが正直な印象です。台湾紛争と第二次朝鮮戦争という有事が五年以内に起きる可能性が極めて高い、厳しい戦略環境に日本はおかれています。戦略三文書改訂の中身に注目する必要があります。