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7月6日㈭、自衛隊大阪地方協力本部と堺市との共催により、堺市内における自衛官募集相談員に対し、自衛官募集相談員連名委嘱式が堺市役所で開催された。=写真=
自衛官募集相談員とは、地域における自衛官の募集情報等の提供や志願者からの様々な相談への対応、自衛隊地方協力本部が行う募集の広報に対する支援などを、個人の好意に基づく奉仕活動として実施する市民の方々。
自衛官の募集事務を円滑に進めるため、市町村長と地方協力本部長の両者の連名により、募集相談員を委嘱している。
堺市内では27名の方が自衛官募集相談員として委嘱されており、2年の委嘱期間で活動している。
委嘱式当日は、自衛官募集相談員13名が出席、自衛官募集活動に尽力される堺市内在住の自衛官募集相談員の方々に対し、自衛隊大阪地方協力本部長 深草貴信氏及び堺市長 永藤英機氏の連名により委嘱状が交付された。
なお、自衛官募集に関する相談などについては、自衛隊大阪地方協力本部(06―6942―0542)へお問い合わせいただくか、ホームページをご覧ください。
「堺・インド 児童生徒絵画展『おたがいを見る眼』」が8月14日から21日、堺市役所高層館1階ロビーで開催される。主催 在大阪・神戸インド総領事館、共催 堺国際交流協会、協力 堺市。
インド総領事と堺国際交流協会は、堺でインドの文化風習を紹介する写真展を過去2回開催してきたが、3回目となる今回は、両国の児童・生徒がそれぞれの国のイメージを絵画で表現した作品を集め、両国で展示するという新しい試み。
堺市からは堺市立市小学校、金岡北中学校美術部、堺高等学校漫画文芸部の児童、生徒が出展。インド出身のアダルシュ・シャルマ氏(奈良先端大学院大学非常勤講師)によるインドに関する特別授業を受け、感じたことを絵画にした作品も展示される。
堺国際交流協会の加藤博美理事長は「インドは子どもたちにとってまだまだ身近な国とは言えません。今回の取り組みは『多文化共生の時代』を迎えるにあたり、子どものときから違う文化に接して、それを理解するきっかけになる意義深いものだと思います」と話す。
夏休み~芸術の秋にかけて、堺市堺区にあるフェニーチェ堺(堺市民芸術文化ホール)は、クラシック音楽、合唱、落語、文楽など彩り豊かな公演の開催を予定しています。
子どもから大人まで楽しめる催しがたくさん!ぜひお越しください。
チケット申し込みは、フェニーチェ堺ホームページをはじめ、会館窓口などで販売中。
主な公演は次のとおり。
・8月14日㈪15時~
子どものためのバレエ「ドン・キホーテの夢」
・8月23日㈬13時~17時
夏のこどもワークショップDAY
・9月18日(月・祝)15時~
音楽サロンⅤ 大森香奈のマリンバ七変化!!?
・9月28日㈭ ①11時~ ②15時~
ワカテ de ワカル フェニーチェ文楽vol.4
・10月8日㈰15時~
東京混声合唱団フェニーチェ堺特別公演
・10月18日㈬19時~
ニュウニュウ ピアノ・リサイタル
・10月28日㈯15時~
川口成彦フォルテピアノリサイタルシリーズ2023
・11月13日㈪15時~
桂米團治 独演会
・11月18日㈯19時~
イスラエル・フィルハーモニー管弦楽団
・11月30日㈭19時~
ベルリン・フィル八重奏団
・12月13日㈬15時~
桂吉弥 独演会
・12月15日㈮19時~
フィルハーモニクス ウィーン=ベルリンwith中谷美紀
お問い合わせ先
フェニーチェ堺(公益財団法人堺市文化振興財団)072―223―1000
※この番号でチケット販売は行っていません。
最近「グローバル・サウス」をいう言葉を目にするようになりました。これはアジアやアフリカなど、国際社会で影響力を増している新興国や途上国を示す用語です。
五月におこなわれたG7広島サミットで、こことの関連が主要テーマに掲げられたことで、日本のニュースに登場するようになりました。議長国日本は、グローバル・サウスの代表として、インド・インドネシア・ブラジル・ベトナム・コモロ(アフリカ)・クック諸島の首脳を招待したのです。
この背景には、次の二つの理由があると筆者は考えています。その一つは、急速に高まる経済力です。今や先進七か国「G7」の世界のGDPに占める割合は、四割ほどに低下しました。二〇三〇年には、新興七カ国「Emerging 7E7」(中国、インド、ロシア、ブラジル、インドネシア、メキシコ、トルコ)に追い抜かれると予測されており、G7の国際的影響力は、明らかに低下しつつあるのです。
二つ目は、ロシアがウクライナを侵攻した結果、日米欧VS中露という対立構造ができましたが、グローバル・サウスはG7とは一線を画し、ロシア非難を避けるということです。「あくまで自国の国益」を判断基準として、どちらの陣営にも与しないのです。ロシアとの軍事的関係が強く影響しているのでしょう。サミットに招待したインド・インドネシア・ベトナムもロシアから大量の武器を購入しています。
そして日本政府を驚かせたのは、昨年十一月にインドネシアで行われたG20会合でした。ロシアも参加するG20で、議長国インドネシアは、インドやブラジルとともに、見事に成果文書をまとめ上げたのです。G7のいうことは聞かないが、ロシアも「グローバル・サウスは無視できない」ことが明らかになったのです。
これまで日本を含むG7は、自分たちが重視する価値観を、世界で共有しようとしてきました。さらに「民主主義か権威主義か」という二者択一を迫るような、上から目線のアプローチをとってきました。
しかし今回日本政府は、G7広島サミットにおいて「民主主義」や「ロシア非難」ではなく、グローバル・サウスも否定できない「法の支配」や「国連憲章の順守」を訴えることに方針を変更しました。また、具体的な議論のテーマも、グローバル・サウスが抱える食料危機に対応するため「食料安全保障」にしたのです。
中国はすでに取り込んでいる状態といってよいでしょう。日本の外交手腕が問われているのです。