(前号からの続き)
学校での給食は、コッペパンとまずい脱脂粉乳が中心で鯨カレーもでた。月1回ほど「蜜豆」が出て、配り残りがあると大騒ぎになったのも懐かしい。以前今の給食を食べる機会があったが、かなり改善されていた。
昼休みには相撲を取ったりドッジボールなどして遊んだが,北側の校舎前から南側の校舎まで40~50メートルもあろうか、南の2階建校舎の瓦屋根まで、あの大きな飛びにくいソフトボールを打ち込んだ友達がいて度肝を抜かれたものだ。長らく続いている児童文化誌「はとぶえ」に自分の詩がのったことも嬉しかった思い出だ。
日本人が背が低いのはパン食が少ないせいだとの風説があったが、近年若者の背が高く体格も立派になっているのに驚く。こちらは老いて痩せ、やや背中も曲がりつつあり、身長を計ると縮んでいるので情けなくなった。ひところは電車内で向こうの端まで見通せたものだ。
この2、30年来、経済・文化が停滞しているが、体格はよくなっても大男総身に知恵が回りかねるものかどうか。学校教育のなかで、単なる知識を詰め込むだけでなく幅広い教養を身に着け、個性を発揮し、疑問と意見を出し合い考える活発な学習が期待される。
総じて、からかうことはあっても、いわゆるイジメはほとんど見かけなかった。時々母親たちが家庭科の実習で教えに来ていた。なぜかあの貧しい時代に学校内で飛行機の遊覧飛行の募集をしていたこともある。トラック以外、自家用車と言えば近くのお医者さんの往診用なのか、スバルの軽自動車しか見かけなかった時代であった。
学校帰りには通用門のそばで、ヒヨコやよく出来たゴム鉄砲などの針金細工を売っていた。近くの路上では、今では大変珍しいシンコ(新粉)細工売りが出ていた。シンコ細工とは米粉を溶かし蒸して団子に似た餅状にし、温かいうちにハサミなどで鳥や兎などの形を作り彩色するもので、その手際よさ見事さに見とれていたものだ。
ほかにも様々なことが映画のワンシーンのように思い出されるが、中学生時代より小学生の時のほうが先生、友達同士の関係が蜜だったのか。とても懐かしく思い出される。
救急要請の注意点
顔半分が動きにくい、ろれつがまわりにくい、突然の激しい頭痛、こんな症状の時は急いで119番通報し、救急車を要請してください。
急な病気やケガなどで、病院に行ったほうがいいのか、救急車を呼べばいいのかなど、判断に迷ったときは、「救急安心センターおおさか」をご利用ください。
連絡先
救急安心センターおおさか
「#7119」または「06―6582―7119」(24時間365日対応)
堺市消防局では、いざという時のための応急手当を学ぶ「応急手当講習会」を実施していますので、ぜひご受講ください。なお、団体(5人以上)でしたら、救急課より無償で講師を派遣いたします。詳しくは堺市消防局のホームページをご覧ください。
辰野金吾博士設計浜寺公園駅舎、諏訪ノ森駅舎(推定)、煉瓦造の旧火力発電所、大浜公園の旧旅館等、記録映像『潮風香るハイカラタウン堺市海岸通り』の上映。11月11日11時から、堺市立東文化会館(北野田駅前・アミナス3階)主催・問い合わせは昭和の庶民史を語る会(072―236―3357)。
『近代建築の幻燈上映会』南海電鉄には懐かしいレトロな建築が現存。諏訪ノ森駅舎等、南海電鉄関係の懐かしい明治・大正・昭和建築を見ながら古き良き時代を思い出す。11月18日11時から、堺市立東図書館(北野田駅前)。講師・明治建築研究会代表柴田正己氏(090―4289―1492)。
パソコン等の減価償却固定資産が古くなったので新規にパソコン等を購入したが、古いパソコン等は今後使用しないので倉庫に保管した場合、減価償却の未償却分は損金に計上できるものかできないものかで迷っておられる方を見かけることがある。
このような場合、その減価償却固定資産について解体、破壊、廃棄等をしていなくても次の要件に該当する場合は有姿除却という方法で固定資産の帳簿価格から処分見込み価格(※註)を控除した金額を除却損として損金計上することが可能である。
㈠ 今後は使用を止め、通常のやり方で使用の可能性がない固定資産類。
㈡ 特定製品の生産のための金型などで当該製品の生産中止により今後使用される可能性がないことが明確であるもの。
(※註)除却される当該の固定資産がスクラップとして売却の見込みがある時はその売却見込み金額を棚卸在庫(貯蔵品)勘定として処理する方法がある。尚、売却見込み金額が無い場合は当該固定資産の残存価額全額を除却損として損金計上することが可能である。
また、会社のデーター処理をする「ソフトウェア」においてもそのソフトウェアを使用しなくなったことが明らかになった場合も同様の処理が可能である。
要するに、決算月には倉庫などにおいて使っていない固定資産が放置されている場合、その固定資産の未償却残額から処分見込み額を差し引いた金額が損金算入可能となるので、そのような類のものがあれば少しでも節税に役立てたいものである。
税理士 大西 正芳