現役100歳をめざして

世界をかける 堺のオペラ歌手 ⑴

五年ぶりに訪れたブラジル公演
田 中 公 道

 2024年7月末、自宅を出て南半球の目的地ブラジル・サンパウロ州カンピーナス市のホテルに到着したのは42時間後だった。日本との時差は12時間、87歳の私には不安が付きまとった海外公演の旅だったが、到着して見ると意外と平気だったことに安心した。サンパウロ市より96キロ北に位置するカンピーナス市は季節的には冬だったが日中の街は半袖だった。
  COVID-19が世界中に蔓延していた時期、カンピーナス市も、この5年間の空白は大きく建物は同じでも営業種目が代わっていたし、かつて滞在したホテルも常用していたスーパーも無くなっていた。
  私たちの5年間にはあまり変化を感じなかったが、ブラジルで私たちがお世話になった方々も老化が進み、また他界され、ブラジル人歌手のオペラ団体も若い世代にと、青年だった歌仲間も壮年となり、5年ぶりに再会した歌仲間ともこの5年間には空白があった。
  乾季のブラジル・カンピーナス市では、朝の湿度計はいつもロー(20%以下)を指し、皮膚もカサカサで痒みも強く、声帯や筋肉も乾燥し荒れ放題な体調となった。一日の気温差は16度から36度と、空調も日によって冷房、暖房と、洗濯物は室内干しで3~4時間もあれば乾燥する気候だった。
  体調が気候風土に慣れる間も無く迎えたコンサートは8月18日㈰サルト市の 「日系ブラジル日本祭り」で、午後から開催されたイヴェントで30分間の持ち時間を無事に歌い終えて、滞在先のカンピーナス市に、その同じ日に開催されていたカンピーナス市の「日系ブラジル日本祭り」イべントは、夜に開催だったことから送迎関係者から急遽オファーされ歌うことになり飛び入りで5曲を歌った。日本祭り来場者の約80%が情熱的なブラジル人で、イベントは常に聴衆の喝采で盛り上がり、ポピュラーな舞台で私の歌も大きな喝采を浴びて、つい熱唱し過ぎて、声帯が気候風土に慣れる間もなくのダブルヘッダーは私の声にダメージとなった。(次号に続く)

ブラジル サルト市で開催された「サルト・ブラジル日本祭り」でブラジル サルト市で開催された「サルト・ブラジル日本祭り」で

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応急手当てを学ぶ

堺市消防局

 現在、堺市消防局では、家でも応急手当の知識にふれていただけるよう、楽しく応急手当を学べる動画シリーズを配信中です(随時更新)。どんな時に救急車を呼べばいいのかといった内容や、心臓マッサージ(胸骨圧迫)のやり方など、小、中学生から大人の方まで楽しめる内容になっていますのでぜひご覧ください。

救急要請の注意点
  意識がない場合や窒息、継続する痙攣などの症状の時は急いで119番通報し、救急車を要請してください。
  病気やケガなどで、病院に行ったほうがいいのか、救急車を呼べばいいのかなど、判断に迷ったときは、左記「救急安心センターおおさか」をご利用ください。
連絡先
救急安心センターおおさか
「#7119」または「06―6582―7119」
(24時間365日対応)




税金豆知識
〝固定資産の有姿除却制度〟

 いずれの会社にも有り勝ちなものに「不況の為の商品生産の中止」、「商品仕様変更の為の製造機械の使用不可」、「機械が古くなったための買い替え」などによる業務用固定資産の多くがこのような理由で使われずまた処分せずに社内に放置されている光景や、業務スペースの可動域を少なくし、そのうえ機械などの償却資産税も毎年支払わなければならず、また、処分するにしても費用がかかるので思い切ることができない光景を目の当たりにするのが現実である。
  そこで「有姿除却制度」すなわち、「使用を廃止した固定資産について廃棄、解体などを行っていない場合でも、現状有姿のまま除却損を計上できる制度」がある。対象資産の帳簿価格からその処分見込み価格を控除した金額を「除却損」として計上できることで使わなくなった固定資産を処分できずに困っている会社にとっては有難い制度である。
  しかし、「有姿除却」に対する税務当局のチェックは厳しく、除却後にもし使用していることが判明すれば否認されることは当然のことであるので、そのようなことがないように会社の判断によることを稟議書とかにまとめて作成し、また第三者による意見書を準備作成することや、当該機械の主要部分を破壊して使用不能なる状況にすることも一手段でなかろうか!。

税理士 大西 正芳