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『読む』楽しみをみんなに届ける

新移動図書館
「あおぞら号」巡回開始

中央図書館で出発式が行われた(4月6日、堺市立中央図書館で)中央図書館で出発式が行われた(4月6日、堺市立中央図書館で)

 堺市の移動図書館の新車両「あおぞら号」が、4月8日から巡回を開始した。
  新車両は、3トントラックを改造、約3000冊を積載する。名称は市民公募で決定し、車体ラッピングデザインは堺市立堺高等学校の生徒が作成した。2週間に1回、図書館から遠い地域を中心に巡回する。
  4月6日、堺市立中央図書館で「あおぞら号・お披露目会」が開催された。出発式、名称採用者への記念品贈呈が行われ、内覧会では多くの出席者は、書籍が選びやすく整理された車内を興味深く見学していた。
  巡回場所は▽堺区― 府営戎島住宅内▽中区―八田荘老人ホーム前、ガーデンハウス鈴の宮第一住宅、東陶器小学校跡地、福田地域会館内、辻之・かやのき公園前、深阪・八石公園▽東区―東初芝中央公園▽西区―浜寺船尾会館内、石津太神社境内前、浜寺三光会館、浜寺公園駅前、浜寺元町5丁・旧地車車庫前、津久野小学校正面玄関前、サンヴァリエ津久野集会所前▽北区―サンヴァリエ中百舌鳥集会所前、北花田第一公園、中百舌鳥公園団地内中央広場、府営浅香山住宅8棟北▽美原区―木青会館前、上池公園、かいづか公園、大池公園、今井地区公民館、丹上公園、府営美原南余部住宅集会所前
  詳しい巡回日程は、堺市立図書館ホームページで。
https://www.lib-sakai.jp/shisetu/s_bm_new2.htm
問い合わせ 堺市教育委員会事務局 中央図書館 総務課(072―244―3811)


5月 議会日程

9日㈮10時 議会運営委員会
13日㈫10時 本会議【議運委員の選任・議長辞職許可】
終了後 議会運営委員会【正副委員長の互選】
15日㈭10時 本会議【議長選挙・副議長辞職許可・選挙】
  終了後 議会運営委員会
20日㈫10時 本会議【諸役員の選出・常任正副委員長の選任】
終了後 特別委員会【正副委員長の互選】
21日㈬10時 議会運営委員会
23日㈮13時 本会議【提案理由説明】
26日㈪10時 議会運営委員会
30日㈮10時 本会議【大綱質疑】
  議事の都合により日程などが変更される場合があります。
  傍聴などの問い合わせは堺市議会事務局議事課(228―7812)まで。


他市からの行政視察

3月27日 川崎市 2名
・大蓮公園におけるPark-PFI事業について
4月7日 川崎市 3名
・堺市総合防災センターについて


万博で躍動した
日本人画家たち

小林美術館

 小林美術館では、春季特別展「べらぼうに面白い!江戸絵画」と季節展「四季の万華鏡 春」を開催中。季節展では、過去の万国博覧会で活躍した日本画家の作品を鑑賞できる。美術が国を代表する先進的な技術と考えられていた明治時代、日本政府は画家たちに対して、万博への出品を積極的にうながした。明治33年のパリ万国博覧会においては、横山大観、竹内栖鳳、上村松園などの有名画家が、日本の威信をかけて力作を出品した。その中で唯一、金メダル(金牌)に輝いた日本人が、大橋翠石だ。翠石は、明治37年にアメリカで行われたセントルイス万博でも金メダルを受章し、世界で最も評価された日本人画家のひとりとなった。
  小林美術館では現在、大橋翠石「猛虎護児之図」を展示中。その他にも、意欲的に万博へ出品を重ね、数々の賞を受賞した今尾景年の「双鶏図」も展示している。大阪・関西万博の開催にあわせて、かつて万博で躍動した日本人画家たちの作品を、ゆっくりと鑑賞できる機会となっている。展示期間は6月8日まで。特別展の料金のみで、季節展にも入場することができる。
小林美術館
高石市羽衣2丁目2番30号(南海本線羽衣駅・JR東羽衣駅より北西へ徒歩約4分、阪堺電車浜寺駅前駅より南西へ徒歩約8分、浜寺郵便局横)
開館 10時~17時(入館受付は16時30分まで)
月曜休館(祝日の場合は翌平日)
入館料 大人1000円、高校・大学生600円、小・中学生300円
※10名以上の団体は2割引、着物で来館の方は1割引
TEL
072―262―2600
https://www.kobayashi-bijutsu.com/

今尾景年「双鶏図」
今尾景年「双鶏図」

書 評
髙橋史朗

『戦後教育改革半世紀』

(明成社、令和7年3月)

 教育改革の必要が叫ばれて久しい。そもそも戦後日本自体、「民主化」を掲げるGHQ(連合国軍最高司令官総司令部)の「教育改革」によって始まったと言っても過言ではないが、日本再生のための教育改革は、実に戦後六〇年以上経ってからの第一次安倍内閣による教育基本法改正でようやく緒に就いたといえよう。それを支えた教育学者たる著者の人生をかけた奮闘を振り返ったのが、本書である。
  「戦後とは何か」という疑問を解明すべく、二四〇万ページにも及ぶGHQ占領文書研究のためにアメリカへ留学したのが、著者の教育改革の第一歩だった。そこでGHQ内の共産主義者の存在や、日教組結成(教職員組合乗っ取り)への関与についても明らかになる。それらを主導した勢力や、日本側の協力者にとって都合の良い「歴史」は、心ある日本人にとっての史実たりえない。そこから必然的に生じる歴史認識問題が、「南京大虐殺」「慰安婦」問題が外交問題へと発展してゆく中で、著者も「歴史戦」を果敢に遂行したのは本書に記される通りである。
  ただ残念ながら改革には強力な抵抗勢力が存在し、真の教育改革に対して想像を絶する妨害を行った。著者も執筆した教科書『新編日本史』について、〝外圧〟に屈するようなマスコミ報道さらに恫喝があったが、著者は毅然と対応した。歴史認識問題において、往時外圧を代弁していた外務省や、超法規的措置を濫用した文部省への評価も厳しい。また、科学的知見に基づく「親学」の普及に取り組んだ際にも、マスコミの誤報や悪意ある勢力の喧伝によって親学推進協会解散を余儀なくされ、「生まれて初めて退いた」という著者の無念は察するに余りある。
  著者の原動力は、大学時代に恩師より、全学連の学生を「領導」すなわち対立を乗り越えるようにと言われた原体験にあるという。若き日の手記や国会での意見陳述なども所収されており、史料的価値も価値も高い本書を、現下の〝日本分断〟を乗り越えて日本再生を志す方すべてに勧めたい。

日本経済大学准教授 久野 潤


S-Cube入居企業紹介
〈時代と共に歩む企業(193)〉

自宅でウイスキーを育てる楽しみを提案
ウイスキー熟成の魔法―「TARUBAR」開発

株式会社4B
代表取締役 山本 崇一郎氏

事業内容
 堺市の新事業創出支援施設「さかい新事業創造センター(S―Cube)」の創業準備デスクで活動する株式会社4B(フォービー)が開発した「TARUBAR(タルバー)」は、ウイスキー熟成に使われた樽材をスティック状に加工したもの。自宅のウイスキーボトルに入れるだけで、手軽にウイスキーに深みのある香りや味わいを加えることができる。ウイスキー愛好家が自宅で手軽に「樽熟成風味」を楽しめる新商品が誕生した。
  使用するのはシェリー樽、ジャパニーズ樽、ラム樽、ポートワイン樽など、高品質な熟成樽材のみ。再熟成にも使えるレベルの素材を厳選しており、短期間で風味の変化を実感できるのが特徴だ。
  株式会社4Bの山本崇一郎氏は「ウイスキーブームの高まりで高級ウイスキーが手に入りにくくなっている現状があります。そこで、手頃なウイスキーでも熟成感を楽しめる方法を考え、樽材を活用したスティックのアイデアにたどり着きました」と語る。
  実際に試した愛好家からは、「いつものウイスキーがワンランク上の味わいになる」「ボトルごと変化を楽しめるので、熟成のプロセスを体験できる」と好評を得ている。ウイスキーを「飲む」だけでなく「育てる」楽しみへ─。新たなスタイルの提案が、愛好家の間でますます注目を集めそうだ。

S―Cube入居について
  「事業活動の拠点ができただけでなく、他の起業家との交流やネットワーク、またスタッフの皆さんの丁寧なサポートにより、自分たちだけでは気づけなかったことを学べる機会が多い」

今後の展望

 「今後は『TARUBAR』を単なるプロダクトではなく、ユーザーと共に育てる〝コミュニティ型ブランド〟として展開させていきたい。また、ステックに続く第二の商品開発や海外蒸留所とのコラボレーションも計画しており、ウイスキー愛好家が『自宅で育てる楽しみ』を味わえる文化の創出に挑戦していきたい」

会社概要
株式会社4B
代表取締役 山本 崇一郎
堺市北区長曽根町130―42
さかい新事業創造センター
(S―Cube)創業準備デスク
設立 2025年
資本金 100万円

S-Cube新規入居者募集中!!
㈱さかい新事業創造センター[S―Cube]は、新事業の創出に挑戦する起業家や中小企業を総合的に支援します。
創業をめざす方に最適な創業準備デスクも空室あり!!
その他、創業段階に合わせたお部屋もありますのでご相談下さい。
(地下鉄 なかもず駅・南海電鉄 中百舌鳥駅すぐ)
問い合わせ TEL072-240-3775
http://www.s-cube.biz