次へ

平成18年4月
堺市 政令指定都市移行
正式に決定

 10月21日に開かれた閣議で堺市の政令指定都市移行が決定された。また、これを受け10月26日には、指定政令が公布され、堺市の政令指定都市への移行が正式に決定した。
 平成18年4月1日、堺市は、全国では15番目の政令指定都市として新たなスタートを切ることになる。
 市では、今後、関係条例の整備など必要な準備を進め、円滑な政令指定都市への移行に向け万全を期す。

来年4月の政令指定都市移行へ

 10月2日に行われた堺市長選挙で、現職の木原敬介市長が市民の信任を得て再選を果たした。木原市長は1期目の選挙立候補時に、近隣市町との合併、そして政令指定都市への移行を目標に掲げ当選、美原町との合併を実現し、行財政改革の断行など、まちの構造改革に積極的な施策展開を行うとともに、政令指定都市実現に向け取り組みを進めてきた。
 政令指定都市への移行は、長年にわたる堺市民の願いであり、また、美原町との合併協議の中でも、両市町共通の目標として位置付けられてきたところで、今回の閣議決定と政令公布により、法的な手続きは全て完了し、輝かしい堺の歴史に、新たな1ページが記される。
市では、すでに児童相談所や人事委員会など政令指定都市に必要とされる施設や組織の設置、あるいは電算システムの回収などに取り組んでいる。木原市長もこれまでの取り組みを踏まえ、「円滑な移行に向け、万全を期す」と自信を見せる。

新しい自由都市・堺

 木原市長は、「政令指定都市移行を大きな推進力として、オンリーワンのまちづくりを実現し、『新しい自由都市・堺ルネサンス』に取り組む」と政令指定都市・堺のまちづくりへの抱負を述べている。大阪、京都、神戸に次ぐ関西4番目の政令指定都市・堺の誕生は、堺市のみならず大阪府、さらには、関西圏の発展への波及効果も期待され、各界からも注目されている。

平成17年2月
堺市・美原町の合併

平成17年3月
市議会で堺市の政令指定都市実現に関する意見書を可決

平成17年5月
府と事務移譲について基本合意
府議会で堺市の政令指定都市の指定に関する意見書を可決

平成17年8月
市・府から総務大臣に政令の改正を要望

平成17年10月
政令指定都市移行の閣議決定・政令の公布

平成18年4月
政令指定都市・堺の誕生


ベトナム中央経済管理研究院視察団
堺の福祉・医療を視察

 ベトナム社会主義共和国から、教育、厚生、科学研究機関などの組織やメカニズムの改革などの研究機関、ベトナム中央経済管理研究所の視察団が来堺した。
 これは9月に、グェン・ホン・フォン ベトナム総領事と加藤均堺国際交流協会理事長が堺市に視察訪問を依頼し実現したもの。
 訪れたレ・サァン・バ団長はじめ5名は、堺市健康福祉局池田局長らによる社会保険、介護保険制度など、堺市の社会福祉分野における行財政改革について説明を受け、そのあと市立堺病院を訪問。古河院長、梅田事務局長らが自冶体病院の役割と課題、医療保険制度の改革などを説明。院内を見学した。=写真=
 視察団は堺市のほか、東京大学、大阪大学などにおいて調査研究を行った。
 レ・サァン・バ団長は「今回、堺で学んだことをベトナムにおける改革にいかしたい。」と話していた。


羽衣国際大学 公開講座


「ポスト・スハルト時代のインドネシア」をテーマに講演するアフマド氏の講義を聞く受講者たち

 羽衣国際大学(山田浩之学長・堺市浜寺南町)では生涯学習の一環として毎年、社会人を対象に一般公開講座を開講、知的財産の地域還元に努めている。
 21回を数える今回、「アジア新発見」を基調テーマに、史麗華氏(天津科学院副教授)、アフマド・ザキ氏(インドネシアナショナル大学日本研究所研究員)の同校海外協定校の講師をはじめ各方面の専門家による講義が行われた。さらに同学の学術文化顧問の落語家・桂三枝氏による創作落語独演会など多彩な講座となった。
 受講無料(テキスト代2000円)の一般公開講座は、毎年多様で質の高い講義に定評があり、例年100〜300人が受講、リピーターは7割を超える。次回は来年の秋に予定されている。


錦西 花と緑の広場
大阪府花と緑の街づくりコンクール
知事賞受賞


表彰式は大阪府都市緑化フェアで行われた(10月23日、東大阪市花園中央公園)

 花と緑で街を彩り、潤いのある都市の景観を作った団体・個人に贈られる「第9回大阪府花と緑の街づくりコンクール」の大阪府知事賞に「錦西 花と緑の広場」(錦西グラウンドワーク実行委員会 河合悦三委員長)が選ばれた。
 同広場は、地域住民が主体となって運営。花や野菜を育て、地域のコミュニケーションの場として親しまれている。
 河井委員長は「ボランティアの皆様の協力のおかげだと感謝しております。今後も地域の皆さんと協力し、心を安らげていただける場にしていきたい。」と受賞の喜びを述べていた。


 他市からの行政視察

9月27日 呉市 13人
 ・行財政改革計画について

10月11日 東大和市 8人
 ・安全な通行空間を創出する社会実験の取り組み等について


第14回 錦西まつり

 校区の連帯意識の向上を目的に毎年行われている「錦西まつり」(主催 錦西校区自冶連合協議会・錦西校区福祉委員会)が市立錦西小学校で行われた。
 当日は、パン食い競争、綱引きなどグランド競技=写真=、模擬店、ゲーム大会、舞踊などのアトラクション、自転車、電子レンジなど豪華商品が当たる抽選会などの催しが行われ、大人から子どもまでが楽しんだ。


11月 議会日程

7日(月)10時
 決算審査特別委員会
    (市民環境分科会・産業振興分科会)
8日(火)10時
 決算審査特別委員会(建設分科会・文教分科会)
9日(水)10時
 決算審査特別委員会
    (総務財政分科会・健康福祉分科会)
11日(金)10時
 決算審査特別委員会
22日(火)13時
 議会のあり方に関する調査特別委員会
29日(火)10時 議会運営委員会

 


甘 辛 小 欄 (21)

 堺市議会は17日、北野礼一元市議会議長に議員辞職勧告を決議した。
 衆議院大阪17区で当選した岡下信子派の選挙違反事件で供応で逮捕・起訴され罰金30万円の略式命令を受けた。妻も略式命令を受けている事件である。この件は先月号にも書いたのであるが、先に行なわれた堺市長選挙にも大きな影響を与えた。
 昭和40年以来投票率は落ちてきているも今回の32.39という数字は最低である。これは現職である木原敬介氏にとっても大きなマイナスとなった。なぜなら自公民相乗りに対する批判と現職の議長の逮捕起訴とのことで大きな痛手となった為に与党議員の動きもにぶり、木原敬介氏の運動に水をさしたように思う。それによって約2万5千票減らしている。本来自公民が全力を出せば14万位の票が出るはずであり、他の三候補者に12万票もとられた事は与党三党の議員、又木原市長も再考すべきであろう。
 私は先輩諸氏に教えられた権利と義務を各人がどう行うかが一番大事な事だと思っている。民主主義国家である以上、個人、法人、国家をとわず法律に基づき権利と義務がある。昨今は権利のみを主張し義務を怠ることが甚だしいとこがある。若年老人をとわずやらなければならない事、やってはならない事の自覚が薄れている。21日に、堺市が政令都市になることが閣議決定された。それにより区制が行われ議員の選挙区のほか街づくりも一変するであろう。今迄のように中間的又、曖昧なやり方ではだめであろう。出来る事、出来ない事をはっきり明示し市民の末端迄わかってもらうような市政を推進してもらいたい。
 先日連続リンチ殺人事件の元少年3人に死刑の判決を言い渡された。この事件は平成6年大阪愛知岐阜の三府県でわずか11日の間に4人が殺害されたのである。19才から26才迄の4人の青年の尊い命を無残にも奪い執拗に暴行を加え口封じを図って犯行の動機に酌むべき点は、みじんもないと名古屋高裁の川原裁判長は断罪した。このような悪質な事件も、小さい頃からしてはいけない事、しなければならない事の権利と義務を教えてないからだと思っている。世の親達もよく考えてもらいたい。

南海通信社代表
中村 泰彦