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いせ、転籍後初の神宮参拝

護衛艦いせ乗員と後援会が神宮参拝を行った
護衛艦いせ乗員と後援会が神宮参拝を行った

 10月13日早朝、就役以来所属した4群4護隊から2群2護隊に編成替え、母港も呉から佐世保へと移った護衛艦「いせ」(艦長 髙田昌樹 1海佐)が1年4か月ぶりに鳥羽港沖にその姿を見せた。第2護衛隊群司令(泉博之海将補)が乗艦し転籍後初、就役後6度目の訪問となる今回、群司令はじめ2群司令部9名と共に艦長を含む15名が参拝した。
 転籍しても変わらぬ後援活動、とりわけ神宮参拝、洋上慰霊祭を事業の柱とする「護衛艦いせ後援会」(会長 加藤均、非営利特定法人堺国際交流協会理事長)は、会長以下10名が早朝から外宮火除橋前に集合し、以後乗員と行動を共にした。
 外宮正式参拝から内宮へと足を進めるにつれ薄日も射す汗ばむ陽気となり、一同、時折心地よい秋風の吹く清々しさあふれる参道を神楽殿に向かった。
 貴賓室にて翌日より行われる神御衣祭や神嘗祭などについて神職より説明を受けた後、「いせ」の武運長久を願いご祈祷を行った。その後、正宮に進み一年の感謝を込め、皇大神宮を正式参拝した。
 さて、お参りも終え心穏やかになった時には既にお昼前、参拝客で賑わう「おはらい町」や「おかげ横丁」を各々しばし散策の後、遷宮時宇治橋の古材を一部使用して建てられた「すし久」にて後援会主催の昼食会が行われた。
 会長、群司令の挨拶に続き、艦長の発声にて伊勢名物「てこね寿司」を味わいつつしばし歓談、三重地本長(鹿子島洋1陸佐)の歓迎挨拶にて中締めとなった。
 ところで、後援会の幟と制服姿は参拝客の目に留まり、外国人も含め記念撮影があちこちで見られた。にわか広報であったが、乗員によるプレゼンの大きさを実感する。
 伊勢滞在はおよそ半日の慌ただしい行動であったが、その名を戴き、とりわけ縁が深い「神宮」訪問は、我が国をとりまく情勢が不安定である今こそ、日本人の心の故郷として意義深いのかもしれない。「いせ」の今後ますますの活躍と、7度目の参拝を参加者一同心より願いつつ伊勢を後にした。
 (いせ後援会 河本順雄)


平成30年 堺市消防出初式

消防隊の訓練、音楽隊の演奏、一斉放水など
平成30年1月7日㈰
午前10時~正午
金岡公園野球場(北区長曽根町)
悪天候などにより中止になることがあります。
問い合わせは堺市消防局総務課(072―238―6002)まで。


堺市・近畿地方整備局
合同総合防災訓練実施

写真

 11月5日、平成29年度近畿整備局・堺市合同総合防災訓練(主催 国土交通省近畿地方整備局・堺市)が堺泉北港堺2区基幹的広域防災拠点で実施された。=写真=
 同訓練は震災発生直後における自助、共助の促進、行政及び各防災機関の連携による災害対応能力の向上と防災啓発の推進を目的にしたもの。
 津波避難訓練、漂流者救出訓練、緊急物資輸送訓練、ライフライン復旧訓練などが行われた。


12月議会日程

4日㈪・5日㈫・6日㈬10時
      本会議
11日㈪10時 市民人権委員会
      産業環境委員会
12日㈫10時 建設委員会
      文教委員会
13日㈬10時 総務財政委員会
      健康福祉委員会
15日㈮10時 議会運営委員会
19日㈫10時 本会議
議事の都合により日程などが変更される場合があります。
傍聴などの問い合わせは堺市議会事務局議事課(228―7812)まで


社説

中朝交渉の鍵は〝四つのNO〟

元海上自衛隊呉地方総監
金沢工業大学虎ノ門大学院 教授

伊 藤 俊 幸

 先月のトランプ大統領によるアジア歴訪は、アメリカの対中国政策構築に向けた地ならしといえますが、一つの側面として、北朝鮮政策への中国の関与促進がありました。
 「北が核を放棄するのなら、四つを約束するから交渉に乗って来い。①米国は北の政権交代は求めない、②北の体制崩壊も求めない、③軍事境界線を米軍は超えない、④朝鮮半島の統一を急がない。」これが「四つのNO」です。北の核全面放棄を促すいわゆる「飴玉」といえます。
 六回目の核実験後の国連決議の際、中国の国連大使が改めて言及し、アメリカに確認したのが、この「四つのNO」でした。四月の最初の米中首脳会談後、中国が米国と北朝鮮を仲介するにあたって、「手ぶらじゃ、北は乗ってこないから」として米国に求めた条件だったと思われます。
 中国としては、トランプ大統領に軍事行動の号令をかけられたら困る。北が崩壊すれば、中国は、米国の影響下の韓国と直接、国境を接することになり緩衝地帯を失います。つまり「四つのNO」を交渉材料として、北を話し合いの場に乗せるしかない、と中国は思っているのでしょう。
 しかし北朝鮮側には中国に対する強い不信感があるのです。「四つのNO」の中に、わざわざ「北の政権交代を求めない」が一つの項目として入っているのは、過去に米中ともに「政権交代」つまり金正恩氏を降ろそうという考えがあった証左です。金正恩が張成沢を粛清したのも、張氏が中国と連携して金正恩を排除しようとしたから、ともいわれています。
 十一月十七日、中国対外連絡部のトップ、宋部長は十月の共産党大会の結果を説明するため、習近平国家主席の特使として平壌を訪問し、金正恩朝鮮労働党委員長の信頼がとりわけ厚いとされる側近のチェ・リョンへ副委員長と会談しました。トランプ大統領の訪中を受け、中国が北朝鮮との人的パイプ再構築を始めたとみることができます。トランプ大統領は、北に圧力をかけられるのはやはり中国しかない、と改めて伝えたのでしょう。