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市民の声

提案『フェニーチェ堺通り』を

新会館を正面に臨む「フェニーチェ堺通り」を
新会館を正面に臨む「フェニーチェ堺通り」を
(加工写真)

 いよいよ10月1日にオープンする「フェニーチェ堺」について考えたいと思います。
 私は以前、旧堺市民会館の近くに住んでいました。今は泉北ニュータウンに住んでいる一市民です。
 長年親しまれてきた市民会館が、この度新しく「フェニーチェ堺」として生まれ変わるのを聞いて、一度その様子を見たいと思い、堺東駅で降りて会館まで向かいました。そこで感じたのは「はっきりとした会館へのアクセスに関するアプローチ」が何もできていないという事です。
 堺以外からも会館を訪れる方も増え、どう行けばいいのか迷う方もいると思います。駅からは本庁舎の影に隠れて見えません。裁判所の方から郵便局を廻って行くルートは非常に遠く感じます。庁舎の前を通って新町交差点を右折するも、あの立派な建物がはっきりとは見えません。
 そこで、新町交差点の次の角を曲がってみると、正面に「フェニーチェ堺」を望めました。まさしくここが正面の玄関道路に相応しいと感じました。初めてフェニーチェ堺をこの道から見た方は期待と感動を覚えることと思います。
 百舌鳥・古市古墳群が大阪で初めての世界遺産登録もあり、多くの方がこの堺を訪れることでしょう。文化都市としての堺にとって、この会館の意味するところも大きく、それを表現する外観が一番良く見えて、わかりやすい玄関道路『フェニーチェ堺通り』が必要ではないでしょうか。中身はいくら立派でも玄関の景観で来場者を圧巻させるのも重要だと思います。
 堺の発展には地域と行政が力を合わせることが重要です。ぜひこの提案を検討していただきたいと思います。
南区在住 男性(77歳)

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ベトナム
旧正月パーティー

 堺との歴史的関係が深い、ベトナム社会主義共和国の旧正月を祝う「ベトナム旧正月パーティー2019」が1月26日、在大阪ベトナム総領事館(堺区)で盛大に開催された。
 ベトナム総領事館、ヴー・トゥアン・ハイ総領事は「昨年は日越国交樹立45周年で、様々な記念行事が行われ、両国の友好関係が飛躍的に発展した年となりました。今年も行政、友好協会、ベトナム人コミュニティーと共に日越友好強化に引き続き取り組んでいきたい」と挨拶を行った。
 華やかでダイナミックなベトナムの獅子舞、舞踊や歌謡が披露され、出席した行政、経済関係者、両国の関係をつなぐ友好協会のメンバー、ベトナム人留学生・研修生などは和やかな雰囲気の中、旧正月を祝っていた。

ベトナムの獅子舞がパーティーを盛り上げた
ベトナムの獅子舞がパーティーを盛り上げた

防犯啓発活動実施

 堺警察署は、来日し、技能実習生として働く外国人を対象にした啓発講習を1月29日㈫、株式会社シマノで実施した。
 日本で生活する際、犯罪等に巻き込まれないための各種啓発に関する講習が行われた。

堺警察署072-223-1234
総務課・生活安全課・交通課・警備課


3月
議会日程

1日㈮10時 総務財政委員会
      健康福祉委員会
7日㈭10時 予算審査特別委
      員会
12日㈫10時 議会運営委員会
14日㈭10時 本会議
議事の都合により日程などが変更される場合があります。
傍聴などの問い合わせは堺市議会事務局(228―7812)まで。


社説
いずも空母化の意味を考える

元海上自衛隊呉地方総監
金沢工業大学虎ノ門大学院 教授

伊 藤 俊 幸

 昨年末、新たな「防衛計画の大綱」とそれに従って「中期防衛力整備計画(中期防)」が定められ、護衛艦「いずも」の「空母化」が話題になったことはご承知のとおりです。
 実は中期防において、「空母化」について記載されているのは「航空優勢の確保・維持」の項目で、その対象や目的は「太平洋側の広大な空域を含む我が国周辺空域における防空能力の総合的な向上を図る」ためなのです。
 航空自衛隊にとって太平洋は「広大な空域を有する一方で飛行場が少ない」エリアですから、「戦闘機の離発着が可能な飛行場が限られる中、戦闘機運用の柔軟性を向上させるため、短距離離陸・垂直着陸が可能な戦闘機(STOVL機)を新たに導入する」こととし、「必要な場合には・・・STOVL機の運用が可能になるよう検討の上、・・・護衛艦の改修を行う」と記述されているのです。
 更にその前提として「隊員の安全確保を図りつつ」とあります。米軍指揮官は、ベールアウト(緊急脱出)したパイロットを救助できる態勢がなければ、洋上で戦闘させません。つまり太平洋上空で活動する空自パイロットの支援のためにも「空母化」が必要だと考えているのです。
 海空自衛隊は、これから「どう使うのか」という運用計画を策定するとともに、初の垂直離発着可能なパイロットの養成を始めることになります。特に洋上にある艦艇は豆粒のようにしか見えない中、それが可能な空自パイロットを必要数養成するためには、十年近くの歳月がかかるでしょう。海自も艦載ヘリのパイロットを養成し、人数を確保するには、長い年月が必要でした。
 空母は他国に襲いかかるイメージがありますが、それが可能なのはアメリカの空母だけです。米空母は約六十機の「戦闘/攻撃機(地上攻撃も主任務)」に加え、レーダー妨害機など支援機を約三十機搭載しています。「いずも」を改修しても十機程度の戦闘機(空中戦が主任務)しか搭載できません。空自戦闘機の一時的な海上基地になったり、空襲に脆弱な艦艇グループを守る「洋上における防空」が主任務になるのでしょう。政治問題化される「空母保有」の議論は、もっと事実関係に基づき考える必要があるのです。