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 「堺市 世界遺産魅力創造ロードマップ」

~未来へつなぐ古墳の聖地へ~

大仙公園周辺エリア 令和12年度の主な機能・施設配置イメージ

大仙公園周辺エリア 令和12年度の主な機能・施設配置イメージ
 堺市は、百舌鳥・古市古墳群の世界遺産登録を機に、大仙公園とその周辺エリアを、古墳群の「保全」と「賑わい・集客」が実現した交流拠点とするため、今年3月、「堺・世界遺産魅力創造ロードマップ」を策定した。
 ロードマップでは、大仙公園周辺エリアの将来像を「未来へ継承していく全国16万基の古墳の聖地」と位置づけ。その将来像に向けて、①「百舌鳥古墳群の保全・継承と世界遺産の価値や魅力を発信するエリア」、②「国内外の多くの来訪者にとって魅力ある、おもてなし環境の整ったエリア」、③「民間の経営感覚を活かしたエリア運営」の3つのコンセプトで取り組むとした。そのうえで、令和2年~7年度までの短期的取組と令和12年度を目途とした中長期的展望を示した。
 昨年7月の世界遺産登録を機に、仁徳天皇陵古墳を含む大仙公園周辺エリアは来訪者が増加。市では、この効果を継続的なものとするためにも、エリアの魅力を向上させ、さらなる来訪者を招くことで、このエリアを人々が絶え間なく訪れる交流拠点としていくという。
 その実現のため、短期的取組として、仁徳天皇陵古墳拝所近くに設ける(仮称)百舌鳥ビジターセンターやガス気球の運行などにより百舌鳥・古市古墳群の価値・魅力を伝える機能や眺望機能を高めるとともに、飲食・物販機能などの整備を推進し、来訪者満足度を高める。
 中長期的な展望として、博物館や美術作品の展示機能などを併せ持つ(仮称)堺ミュージアムを旧大阪女子大学跡地を候補地として整備するほか、老朽化が進む中央図書館の再整備に向けた検討を進め、堺が有する貴重な歴史・文化資源の魅力を一体的に発信し、集客力の向上を図る。
 これらの取組を推進しつつ、鉄道や空港に近接する大仙公園周辺エリアの立地を活かし、大阪市内や関西国際空港などから多くの人を呼び込み、その集客効果を堺東周辺エリアや環濠エリアなどへ波及させていきたい考えだ。

堺の顔

堺の名工、研ぐ先に思う人々

野村祥太郎氏

 刃物を研ぐこと60年以上、堺区甲斐町西在住の名工・野村祥太郎氏(80歳)。瑞宝単光章を始め、「なにわの名工」として伝統工芸士作品展などでの受賞歴を多数持っており、同氏の作品はふるさと納税の「堺百選」にも選ばれるなど好評だ。
 「堺の和包丁は、世界でも独特な片刃形状であり、表には鉄、裏には鋼を使用しています。2枚の異なる金属を合わせているため、一つでも工程が雑であると曲がりやねじれが発生してしまいます。金属の繊細な違いを見極めながら研ぐことで鋭い切れ味が生み出されています。和食における『切る』という文化を支えているのが堺刃物です」と魅力を語る。
 一方で、刃物業界は後継者問題に直面している。「この世界に入った当時は100軒以上あった刃物屋も今では20軒ほどに減りました。行政の支援もあったが、なかなか受入れ先が見つからなかったようです。得意先からも、後継者を作ってくれないかと頼まれるが、難しいところも多いです」と寂しげな眼差しを見せながら語った。
 野村氏に職人としてのこだわりを尋ねると、「目標を達成したとき、更なる目標ができるように、良い刃物を更に良い刃物へ。刃物を作る工程全てに真摯に向き合うこと。それでも、その日毎の出来栄えは異なる。使ってもらえる人々が喜ぶことを目指して、これまでもこれからも、苦労に終わりはない。だからこそ刃物作りはおもしろい」と微笑んだ。堺の名工は、日々自らのやりがいを磨き続ける。

刃研ぎを行う野村祥太郎氏

刃研ぎを行う野村祥太郎氏


(一回笑うと一日若くなる)」(13)
元近畿大学社会学講師 小野田 隆

笑顔満開

 声は大切です。若い声と高齢者の声は違います。声で年齢が分かります。声帯の重要性に注意しましょう。
 誤嚥性肺炎を防ぐには、声帯が大きくかかわります。食べ物が食道ではなくて、肺への気管に流入して、肺炎を起こします。肺炎で呼吸不全となり、感染症となります。
 喉の声帯筋肉の衰えが、食道から肺への誤嚥になります。
 声で年齢がわかると言われるほどで、若者と高齢者の声は違いますね。また、声帯が短い方が高音が出ます。女性の声帯は男性より短く、高音の声になります。
 声帯が加齢と共に伸びたり緩むと、年寄りの声になります。同時に声帯の衰えが誤嚥の原因になります。誤嚥すると死に至ります。誤嚥は危険です。

■声帯を大切にしよう
 誤嚥予防には声帯が大きく関係します。声帯は喉の奥の、気管支の上部で、1センチほどで円形にもなり、気管支入口の左右にある小さな筋肉です。
 声を出す筋肉ですので、声筋(こえきん)ともいわれます。
 声帯は二つの大切な役目があります。
1.声を出す
 声帯は声を出すための、助けを求める叫ぶことの音声器官です。
 一秒間に100回から400回の振動で、音を発します。
①「アー」と15秒間続いて言えますか?――言えれば声帯は正常です。
②歌う時に声が出にくくなった、かすんできた―――喉の異常一歩です
③つまづき転倒し始めた――声帯が緩んできたので体に力が入らない
ペットボトルの栓が開けにくくなった、力の衰えを感じ始めた
これらは声帯が加齢で緩んできたのです。
人は力を入れるときは、喉の声帯を閉じますが、閉じる開閉力が、加齢と共に弱るので上記の①から③が注意事項です。
2.食べ物を食道に送る声帯は咽喉部にあり、気管への食べ物の流入を防ぐ大切な器官です。
■声帯の異常
 声がかすれる:喉頭がんの可能性で、年間5000人余がかかります。
 喉の異物感から血痰が出る。大動脈瘤の可能性もある。
■予防:喫煙(タールとニコチンが喉に悪影響)飲酒(50歳以上は声帯の面膜に悪影響)
 人間の体は元に戻る自然治癒力が働いて、三週間ほどで元に戻るといわれます。(骨折とか三週間の入院も三週間がめどです)

 声がかすれるのが一週間続くと要注意です。
■まず、沈黙療法で、声を発せない時間が必要です。
数日間はできるだけ多くの 沈黙時間をもちましょう。声帯を元に戻す期間です。
 次に声帯の筋肉トレーニングです。(声帯筋トレ)
「は!」お腹を力ませておなかから息を吹きだします→「おー」緩めてオーという。
この緩急を繰り返して、声帯を縮めたり緩める事を繰り返して、声帯筋トレを繰り返します。一日で10回して下さい。
「いい声をだしましょう!」

年年歳歳 花相似たり
年年歳歳 人同じからず
今日も笑顔で「ほほ ははは」「ほほ ははは」


自衛隊大阪地方協力本部
阪南地区隊長が
就任挨拶

 4月1日付で自衛隊大阪地方協力本部阪南地区隊長に就任した清水智宏 3等海佐が4月3日、護衛艦いせ後援会・潜水艦救難艦ちはや後援会の加藤均会長を訪問、着任の挨拶を行った。
 入隊募集の強化や、広報活動など今後の協力体制について話し合われた。
 清水氏は防衛大学卒、海上幕僚監部総務課文書班、阪神基地隊警備科長、指揮通信開発隊システム科係長、防衛装備庁などの職務を歴任した。

清水智宏隊長(右)と加藤均理事長(左)

清水智宏隊長(右)と加藤均理事長(左)

S-Cube入居企業紹介 〈時代と共に歩む企業(133)〉

「その人なりの自立」をサポート
 精神科訪問看護ステーション

合同会社 かえるメディカル代表社員吉永 宜之 氏

合同会社 かえるメディカル代表社員
吉永 宜之 氏

精神科訪問看護ステーションの運営
事業内容

 近年、鬱・適応障害・パニック障害等のメンタルヘルスの不調を有する人が増加する中、適切な支援による回復には多くの時間がかかるケースが増えてきている。
 通院治療・休息だけでなく、相談できる医療者とのつながりを持つことで、回復が早くなるとも言われている。
 「かえるこころの訪問看護ステーション」は、メンタルヘルス疾患に特化した訪問看護を行う同社独自のサービス。精神科救急や地域への退院促進事業に長年携わってきたメンタルヘルス専門のスタッフが揃っている。
 自宅に看護師が訪問し、ゆっくりとしたペースで相談を受けながら、問題を整理しながら、悩みを持つ本人はもとより、家族、支援者の方々とともに回復を支える。
 長年、精神科救急病棟で勤務した吉永氏は「退院後に再入院する患者さんが多い現状を感じ、このような悪循環を改善できないかと考えました。訪問看護を通じて、人と人とのつながりを創ることを大切にしながら、対話する機会をもち、一緒に課題に取り組みながら、それぞれに合った自立を応援できればと思います。回復の第一歩は相談すること。ご本人、ご家族、支援者の皆様、ご連絡お待ちしております」と呼びかける。
※多くは自立支援医療という公費医療が適応され、軽費での利用が可能。

 「経営のノウハウが少ない事が大きな不安でしたが、S―Cubeに入居したことで、担当のインキュベーション・マネージャーから、会社運営のアドバイスをいただけるので助かっています。励ましの言葉には力をいただいており、モチベーションの維持や安心感などメンタル面でのサポートにも感謝しています。立地や施設の充実に加え、家賃補助があることも大きなメリットだと思います」

今後の展望
 「さらに、利用者様だけではなく、我々訪問看護師や、関係支援者様など『かえる』に携わる皆様が一緒に元気になれるような、温かな支援の輪を地域に広げていきたい」

会社概要
合同会社 かえるメディカル
代表社員 吉永 宜之
堺市北区長曽根町130―42
さかい新事業創造センター
(S―Cube)309号
TEL 072―252―6650
FAX 072―252―6651
創業 2019年
資本金 200万円
従業員 7名
https//kaeru-kokoro.co.jp/

看護師との面談を行う

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S-Cube新規入居者募集中!!
 ㈱さかい新事業創造センター[S―Cube]は、新事業の創出に挑戦する起業家や中小企業を総合的に支援します。
創業をめざす方に最適な創業準備デスクも空室あり!!
その他、創業段階に合わせたお部屋もありますのでご相談下さい。       (地下鉄 なかもず駅・南海電鉄 中百舌鳥駅すぐ)
問い合わせ TEL072-240-3775 http://www.s-cube.biz