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今、注目の
スケートボードパーク!

堺市原池公園に
初心者コースが
オープン

 今夏開催された「東京2020オリンピック」では、スケートボードが新たな競技種目として採用され注目を集めた。めざましい日本選手の活躍に、「始めてみたい!」「かっこいい!」と憧れる子どもたちが増えたのではないだろうか。
 今秋10月11日、堺市原池公園(堺市中区八田寺町320―20 泉北高速鉄道「深井駅」徒歩約20分)に、これからスケートボードを始めてみようという方にぴったりの初心者向けコースが新たにオープンした。
 堺市原池公園には、平成23年に開設された西日本最大級を誇るスケートボードパークがあり、中上級者向けのコースは、トリッキーで多彩なプールや深さ2.8メートルのビッグプールを有したコンクリートプールセクション、クォーターパイプやバンク、ハーフピラミッドのあるストリートセクションを備える本格的なコンクリートパークとなっている。

【初心者コース(新規コース)】
【初心者コース(新規コース)】
 この既存の中上級者コース(2,350㎡)に加え、P―PFI事業(公共施設等の建設や維持管理、運営などに民間の資金及び経営、技術的ノウハウを活用する手法)として、「ばらいけNEXT創発パートナーズ(代表団体 美津濃株式会社)」が初心者コース(1,059.16㎡)を新たに整備したもの。
 オリンピック開催後は、同パークへの問い合わせも増えているようで、堺のスケートボードパークから未来のメダリストが誕生することが期待される。
 スケートボードパークの営業時間は、午前9時~午後9時(休場は原則 第4火曜日(祝日の場合は第3火曜日、年末年始)。利用料金は1回大人510円、小人310円、同伴者200円。 スケートボードやヘルメット、プロテクターのレンタル可(有料)。
【問い合わせ先】
堺市原池公園スケートボードパーク 
電話・ファックス
072―278―6868
【中上級者コース(既存コース)】
【中上級者コース(既存コース)】

(一回笑うと一日若くなる)」(31)
元近畿大学講師 小野田 隆

一笑一若(いっしょういちわか)
 一回笑えば一日若くなる!ホホハハハ、ホホハハハ、イエイ。
 丑年もあと少しです。私は年男でしたが、尊敬する方の死やコロナに感染した人、がんを告知された友人など大変な年でした。
 コロナに人生を変えられてたまるか!と思いながらの丑年は、「風邪・インフルエンザに打ち勝とう」と叫び続けて二年目の年でした。勤務している介護施設でも沢山の方をお見送りしました。
 人生の喜怒哀楽を経験し、知人や友人と会えない。人生の歩き方を考える年でした。

■目指せ「正しい歩き方」
正しい歩き方とは、まっすぐに前を見てアゴを引いて、両足の指で地面をつかむようにして歩くことです。足の指で歩くとは、一歩前に出るときに両足指に力を入れて、前に出る足の指に体重をかけることです。顔を上げて胸を前に引っ張るように歩きます。おへそがまっすぐに前を向いています。頭は天から引っ張られていると思って背筋を伸ばして歩きます。両手をできるだけ後ろに振って、大股で進みます。男性の歩幅は73センチ、女性は67センチ程です。座る時間が長いと短命になるという論文が出ました。座るより歩きましょう。
両手を前と後ろに振って、後ろは特に意識して大きく振ります。
歩幅は大きく、イチニ、イチニ、と声をかけながら進みましょう。
歩きながら計算したり、俳句を読んだり、ぶつぶつ言うことで、認知症を防ぐ歩き運動を「コグニサイズ」といいます。不眠防止にも歩けば効果があると言われます。歩こう。歩こう。
 笑う事の大切さについて述べます。

■私達の笑いは二通り
面白いことを聞いて笑う「受動的笑い」と、面白くなくても積極的に笑う「能動的笑い」です。能動的笑いは酸素を取り入れることで体を活性化。してくれます。面白くなくてもハハハハハと声に出して笑うのが、ラフターヨガです。動的瞑想にも通じ、頭を休ませる効果が実証されています。
 カラ元気でもいい。元気に万歳。万歳を10回すれば肩甲骨が動いて背筋が伸びる。頑張ることが、晴れ晴れしい顔に、「顔晴ろう!」
今年もありがとうございました。良いお年をお迎えください。
一つ笑えば一つ若返る!笑うしかない。ホホハハハ ホホハハハ イエイ


“北半町公園”
堺 町並み スケッチ(262)
野 村 亜紀子 

利休の茶室
野 村 亜紀子
 秋と冬の間、以前から気になっていた並松町と北半町へのスケッチに行く。南海本線七道駅を下車し、イオンの左側をどんどん大和川に向かって歩く。線路に沿うメタセコイアの高い並木が色づかない緑のまま。紅葉すれば美しい円錐形の木となる。本線に乗った時、四季折々が見られる楽しみな景色です。広い堺市営団地の中を突き抜けて、紀州街道を歩き、遠方に見える木々の繁みに魅せられながら到着すると、公園がありました。人目もなく、見渡す近隣の家々と紅葉の木々が美しいので描くことに! 私の周りは時間が止まり、ほんの数メートル先で自動車が走り、木々の葉が舞い、ゆっくりと雲が流れていく。自然を身体中で味わいながら描くなんて優雅そうですが、若くない身体には空気が冷たく、冷えが辛い。年中スケッチをしている生活を続け、もう20年以上になりますが、嫌と思うこともなく、街を巡って興味津々、新しい巡り逢いを楽しんでいます。堺という古くて新しい街。災害の少ない住みやすい場所で一生が終わるのは幸せなこと。世界中の人々が、私の思う幸せと同じ思いであることを願っています。

『昭和史を考える記録映像上映会』

 「太平洋戦争(2)開戦」ハワイ真珠湾攻撃、マレー半島進攻の記録映像を見ながら昭和史を学び、考え、語り合う。体験者から戦時中の話を聞きながら歴史を学ぶ。12月11日11時から、堺市立東文化会館(北野田駅前)で。主催 昭和の庶民史を語る会(072―236―3357)。
 『近代建築の幻燈上映会(11)』各地に残る忘れられている旧遊郭建築を見ながら近代建築の面白さを紹介。12月18日11時から、堺市立東図書館(北野田駅前)で。講師・明治建築研究会代表柴田正己氏(090―4289―1492)。
 ともに参加自由、直接会場へ。


野村絵画教室 作品展16

 本紙連載「堺町並みスケッチ」の野村亜紀子氏が主催する絵画教室の作品展が開催されます。
 12月2日㈭~7日㈫
 12時~17時
  (最終日は16時まで)
ガルリー堺
堺区熊野町西3丁2番14号
松見ビル2階
(南海本線堺駅前)


国防と神社 (45)

日米開戦直前に竣工した練習巡洋艦

大阪観光大学講師 久野 潤

 現在の海上自衛隊でも、幹部候補生学校(江田島)を卒業した幹部候補生により遠洋練習航海が行われるが、戦前の大日本帝国海軍でも少尉候補生による遠洋航海が実施されていた。日露戦争開戦直前の明治36年(1903)には、常備艦隊司令官であった上村彦之丞少将を練習艦隊司令官として二等巡洋艦「厳島」「橋立」「松島」(日清戦争で主力として活躍)を練習艦として行われた(海軍兵学校30期生、東南アジア~オーストラリア~フィリピン~朝鮮)。
 練習艦隊は第一次世界大戦中、そして支那事変(日中戦争)勃発後も編成されたが、昭和15年(1940)の海軍兵学校68期生/機関学校49期生/経理学校28期生が最後となった(日本海~東シナ海)。この時の練習艦隊は同年竣工したばかりの練習巡洋艦「香取」「鹿島」で編成されたが、この香取型は初めて練習艦任務に特化して建造されたものである。香取型の3番艦として昭和16年7月に竣工した「香椎」は一度も練習航海に使用されることなく、また4番艦「橿原」は同年11月に建造中止となった。
 「香取」は第六艦隊(司令長官清水光美中将)、「鹿島」は第四艦隊(井上成美中将)、そして「香椎」は南遣艦隊(小沢治三郎中将)の旗艦として昭和16年12月の日米開戦を迎える。しかし練習艦として設計されたため、最高速力も18ノットに過ぎず(昭和17年10月に竣工した同規模の軽巡洋艦「阿賀野」は35ノット)、実戦での不利は否めなかった。「香取」は昭和19年2月のトラック島空襲で、「香椎」は翌年1月の輸送船団護衛中にアメリカ空母艦載機の攻撃で撃沈され、終戦時は「鹿島」のみが健在(昭和22年6月解体)。
 3艦はそれぞれ香取神宮(千葉県香取市)、鹿島神宮(茨城県鹿嶋市)、香椎宮(福岡市東区)から分霊された艦内神社を奉斎していた。中でも香椎宮では、小島秀雄元艦長揮毫の「軍艦香椎顕彰之碑」が軍艦香椎会により昭和56年に建立され、現在でも毎年5月12日に軍艦香椎慰霊祭が斎行されている。
 本年12月で、運命の日米開戦より80年。戦後は侵略国家であったように評されがちな大日本帝国だが、日米開戦直前までこうした練習巡洋艦を建造していた史実に触れることで、海軍における臨戦態勢と裏腹の国際親善そして平和への願いに触れる思いがするのは筆者だけであろうか。