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SDGs私募債
中学校に
PCモニターを寄贈

寄贈式で目録が贈られた。
(左から月州中学校 浦嘉太郎校長、加藤均総合事務所 加藤浩輔社長、南都銀行堺支店 古川善博支店長)寄贈式で目録が贈られた。
(左から月州中学校 浦嘉太郎校長、加藤均総合事務所 加藤浩輔社長、南都銀行堺支店 古川善博支店長)

 この度、株式会社加藤均総合事務所のSDGs私募債発行を記念して、南都銀行から堺市立月州中学校に対してパソコンモニター6台が寄贈された。今回の寄贈は、SDGsの普及拡大と社会的課題の解決へ向けた取組を支援する制度として南都銀行が発行しているSDGs私募債を活用した。
 「SDGs私募債」とは、私募債を発行する企業が、私募債を受託する金融機関が受け取る発行手数料から資金を拠出し、SDGsに関連する寄付や寄贈を行うもの。
 6月14日、同中学校で行われた寄贈式では、南都銀行堺支店の古川善博支店長、加藤均総合事務所 加藤浩輔社長から浦嘉太郎校長へ目録が贈呈された。
 加藤浩輔社長は「未来を担う人材育成に少しでもお役に立てればと思います」と述べ、月州中学校 浦嘉太郎校長は「有効に使用させていただきます」と感謝を示した。
 南都銀行堺支店 古川善博支店長は「これからも『お客様の地域に還元したい』という想いを形にするこの活動を続けていきたい」と話した。


夏休みはアートで
楽しさ倍増

堺市博物館企画展
「親子でたのしむ
ミュージアム」を開催

 堺市博物館では、館所蔵のよりすぐりの美術品の楽しみ方をさまざまな角度から紹介する企画展「親子でたのしむミュージアム―きて、みて、アート―」を開催します。大人も子どもも、誰もが気軽に楽しむことができる展覧会です。関連イベントやコレクターである正林菊子氏のコレクションを紹介する「庶民時代裂」の受贈記念展示も同時開催します。 
会期 7月1日㈯~
       8月20日㈰
開館 9時30分~17時15分(入館は16時30分まで)
休館 月曜日。7月17日(祝日)は開館
場所 堺市博物館 1階展示場(堺区百舌鳥夕雲町2丁 大仙公園内)
観覧料 一般 200円/高校・大学生 100円/小・中学生 50円
※堺市内在住・在学の小・中学生、堺市内在住の65歳以上の方や障害のある方は無料

寄贈式で目録が贈られた。
(左から月州中学校 浦嘉太郎校長、加藤均総合事務所 加藤浩輔社長、南都銀行堺支店 古川善博支店長)いろは仮名屏風(堺市蔵)

■展示構成と主な展示品
1.探す〈書跡・絵画〉
鑑賞者と美術品との隔たりをなくすことが目的です。書跡・絵画を通して、書跡からは鑑賞者自身の名前の字を、絵画からは描かれている人やものをじっくり探してもらいます。美術品を自分事として捉え、楽しめるものだと分かってもらえるように紹介します。
2.見入る〈染織品・漆芸品〉
美術品にみられる表現の魅力を知ることができます。染織品・漆芸品を通して、用いられている文様の意味や技法に注目し、その見どころを紹介します。

草花蒔絵螺鈿洋櫃
(堺市蔵)草花蒔絵螺鈿洋櫃(堺市蔵)

3.比べる〈武器武具(甲冑・刀剣・鞍)〉

紅糸威大鎧(堺市蔵)紅糸威大鎧(堺市蔵)

 美術品を鑑賞する上で重要な観察眼を鍛えることを目的とします。美術品は比較することで、それぞれの特徴が見えてきます。武器武具を通して、どこがどう違うのか、視覚的に分かりやすく紹介します。


■関連イベント「展示解説」
日時 7月8日㈯、8月20日㈰14時から
講師 博物館学芸員
会場 博物館企画展展示場
定員 先着20名程度
(当日受付)
参加費 無料(要観覧料)


“街中のアート”
堺 町並み スケッチ(281)
野村亜紀子

街中のアート

 大和川のすぐ近く、紀州街道に沿った道はレトロな建物がいっぱいです。昭和生まれの私にとって、子供の頃の景色は忘れられず、面影の残った建物を見ると、足を止めずにはいられません。さすがに「平成」・「令和」と月日が経つと、街の様子も今風の家が多くなり瓦屋根を使った家など建てているのを見た事が有りません。後50年もすると、瓦屋根の民家は見かけなくなるのではと思ってしまいます。ぶらついていると、梁と板がむき出しになっている家を発見! 壁は大きなアートです。長屋だった家を切り離したのでしょうか、30年以上も前はよく見かけたものですが、最近久しぶりの景観です。梁と板、私には、この直線と自然な型が美しく、描かずにいられません。コロナで外出を極端に控え、人目を気にし、自由な気持ちを抑えた結果、医者知らずだった生活から、通院が日常生活に組み込まれる様になってしまいました。最近マスクから少し解放され、運動や行事も行われる事になり、改めて何事も無い日常がどれほど大切か。高齢となり取りもどせない日々に逆らってでも、元気で過ごしたいと努力はしているのです。


『昭和史を考える記録映像上映会』

 記録映像「日本人はなぜ戦争へと向かったのか〝外交敗戦〟孤立への道」を上映。7月8日11時~、堺市立東文化会館アミナス3階(北野田駅前)で。主催は昭和の庶民史を語る会(072―236―3357)。参加自由、直接会場へ。
 『近代建築の幻燈上映会』旧堺の遊郭建築2。忘れられている懐かしい建築を見ながらありし日を考える。7月15日11時~、堺市立東図書館(北野田駅前)で。講師は明治建築研究会代表柴田正己氏。参加には予約が必要、申込みは柴田氏(090―4289―1492)まで。


国防と神社 (62)

海軍記念日と東郷平八郎元帥

日本経済大学准教授 久野 潤

 本年4月号の本稿で3月10日の陸軍記念日について取り上げたが、それと対を為すのが5月27日の海軍記念日である。
 明治38年(1905)5月27日に対馬東方沖海域において、日露戦争の日本勝利を決定付ける日本海海戦が行われた。東郷平八郎連合艦隊司令長官率いる戦艦4隻/装甲巡洋艦8隻/巡洋艦15隻などに対して、戦艦8隻/海防戦艦3隻/装甲巡洋艦3隻/巡洋艦6隻などのバルチック艦隊が、主力艦の戦力では優勢であった。しかし日本側の喪失は水雷艇3隻のみ、ロシア側は戦艦6隻を含む21隻沈没(ほか日本側により6隻拿捕、中立国により6隻抑留)と圧勝に終わった。日本側の猛訓練、さらに本決戦前月に配備されたばかりの三六式無線電信機で敵艦隊発見を打電した仮装巡洋艦「信濃丸」に代表される〝情報戦〟の賜物であった。
 筆者は本年5月27日、4年ぶりに筥崎宮(福岡市東区)のさつき大祭に参列した。2度にわたる蒙古襲来すなわち元寇の際に亀山上皇により戦勝祈願が行われ、一度目の文永の役で炎上した社殿再興にあたり「敵國降伏」の宸筆が奉納された(現在の楼門の扁額は、この亀山上皇宸筆を模写拡大したもの)ことで知られる筥崎宮の社号標は、大正3年(1914)官幣大社に列格した記念に東郷元帥が揮毫したもの。さつき大祭では海戦勝利の偉業を追憶する日本海海戦記念大会と、彼我戦没者海洋殉難者慰霊平和祈念式が執り行われ、本年は4年ぶりに海上自衛隊自衛艦による洋上追悼式も行われた。
 同じ福岡県下では、東郷元帥を祭神とする東郷神社(福津市)で5月27日に春季例大祭が、東京都渋谷区の東郷神社でも5月28日に例祭が斎行される。また、石川・奈良・大阪の護国神社などでも、海軍記念日の祭典が斎行されている。附言すると、日露戦争の旅順港閉塞作戦で戦死し軍神と讃えられた廣瀬武夫海軍中佐を祀る廣瀬神社(大分県竹田市)では、祭神の生誕日である5月27日が例祭日となっている。
 ロシアのウクライナ侵攻やまぬ今こそ、かつてのロシア帝国を打ち破った先人の苦難や志を、陸軍記念日・海軍記念日の存在と共に想起したい。


カトウグループOB会 設立

紅糸威大鎧(堺市蔵)設立総会で。写真中央が辻尾耕一会長

 カトウグループ(株式会社加藤均総合事務所、株式会社新生社、カトウ寝台自動車株式会社、相互不動産株式会社、株式会社堺ジャーナル)のOB会が設立された。
 グループ会社勤務者OBで構成される同会では、関連会社の諸行事への協力・参加を行う。
 堺市内で開催された設立総会で、初代会長に就任した辻尾耕一氏は「会社関連の行事はもとより、ボランティアなどにも参加し、社会にも積極的に貢献していきたい」と豊富を述べた。