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堺市では、堺の伝統産品とその魅力を引き立てともに輝く逸品を「sakai kitchen〈堺キッチン〉」ブランドとして認定し、伝統産業のブランド力向上に向けた取り組みを令和3年度より精力的に行っている。
今年度、新たに5商品を認定。第1回・第2回の認定商品も含め、いずれも堺の上質かつ優れた「伝統の技」を感じられる逸品である。
ダマスカスの美しい波模様と包丁の先を絞ったスタイリッシュなフォルムに仕上げられた包丁。デザイン面と機能面の両面で料理を楽しめる。
㈱青木刃物製作所
価格 24000円(税込)
料理用の包丁の技術を応用した「切る・削る・断つ」すべてをこなすキャンプ専用のナイフ。高級家具にも使用される材料を用いた柄や使い込むほど味わいが増す革ケースなどこだわりが詰まっている。
森本刃物製作所
価格 40150円(税込)
銀三ステンレス包丁を職人により丁寧に鍛造されて仕上げられた逸品。鍛造により鍛えられた切れ味を体感できる。
山塚刃物製作所
価格 26000円(銀三180牛刀)・46000円(銀三180牛刀手彫り模様入り)・70000円(銀三ニッケルダマスカス180牛刀)(全て税込)
刺し子風に織られた晒生地を注染で鮮やかに染め、キッチンに彩りを添える万能な手ぬぐい。シンプルなデザインは食器や食材を美しく際立たせる。
㈱ナカニ
価格 1980円(税込)
堺の畳屋が畳を身近にという想いから、最上級の畳の端材を使用して作られたカマボコ型の健康器具。脚の疲れが気になるときなど「ふむふむ」を踏んで足裏をリフレッシュできる逸品。
大江畳店
価格 2640円(税込)
■堺の伝統産業の魅力が分かる動画を発信中
sakai kitchen〈堺キッチン〉公式ホームページの動画では、認定事業者の工房や商品が作られる様子が確認できる。
■販売
・全国の伝統的工芸品・地場産品等約2,000商品を販売するオンラインストア「REALJAPAN STORE(リアルジャパンストア)」内の「sakai kitchen〈堺キッチン〉」特設ページで、12月27日まで販売。
堺伝匠館の店頭やオンラインショップで販売中。
詳しくはsakai kitchen〈堺キッチン〉公式ホームページへ
打刃物づくりの「鍛造」「研ぎ」「柄付け」の3つの大きな工程のなかで、切れ味や見た目の美しさを大きく左右するのが「研ぎ」です。「刃を研ぐ」とひと言でいっても細かく分けると27あまりの工程があり、私たち職人には繊細な技術と感性が求められます。
「刃付け」と呼ばれるこの刃物の研ぎ工程を主に行っており、一つ一つ手作業で仕上げているので、ユーザーの細かな要望に応えられるのが私たちの強みです。「切れ味がいい」と一言でいっても感覚的なものなので千差万別です。どんなシーンで何を切るのか、どんな切れ味が好みなのか、しっかりと聞き取り、微調整をしていきます。これは教わってできるものではないので、経験とセンスがものをいう繊細なものです。
なお、私たちはSNSやクラウドファンディングを活用し、堺刃物の魅力を積極的に発信しています。研ぎの様子を動画で投稿するなど、国内だけでなく海外の人たちにも堺刃物に親しみをもってもらえるよう、さまざまな角度からその魅力を発信しています。
オリジナリティあふれる自社商品開発を行うことで、ユーザーの希望に柔軟に応えられる刃物屋さんをめざしています。
これからも職人たちの技術の高さが遺憾なく発揮された独自性のあるアイテムで「メイド・イン・大阪・堺」の製品の魅力を国内外にアピールしていきたいです。
十一月十六日、バイデン米国大統領と習近平中国国家主席による米中首脳会談が、米西海岸サンフランシスコ郊外で行われました。米中関係は昨年八月のペロシ米下院議員の台湾訪問に中国が猛反発したことで、国防相のみならず軍高官レベルに至るすべての協議が停止となりました。
米中両首脳は昨年十一月にインドネシアのバリ島で会談し、関係改善を模索しましたが、今年二月に米領空に侵入した中国の偵察気球を米軍が撃墜したことで、これも頓挫しました。
今回の米中首脳会談の結果、国防相・軍高官レベルの各種協議が再開され、両国司令官間のホットラインの再開も約束されました。台湾海峡や南シナ海における中国軍艦による挑発行動により、米艦艇との衝突が戦争につながる懸念が高まっている現在、一歩前進といえるでしょう。
しかし、両国間の最大の安全保障問題である台湾についてはほとんど進展がなかったようです。バイデン大統領は、米国の「一つの中国政策」へのコミットメントを再確認し中国に自制を求めましたが、習主席は、米国は「台湾への武器供与をやめ、中国の平和統一構想を支持すべきだ」と強調。習主席はこれを「inevitable(避けられない)」と述べたと伝えられています。
これは、双方とも自国ではなく「相手国が台湾情勢を緊迫させている」、つまり自分は「外からの侵略に単に反応しているだけだ」という考えに終始しているということなのです。
一方、「核技術におけるAI利用を制限する合意が行われるか」という推測記事がありましたが、これはなされず、今後もAIについては、「対話を継続する」と発表されました。米中首脳が、AIの安全保障への活用について「国境を越えた世界的レベル」で「機会と脅威」の両面からガバナンス基準を作るべきである、と決めたことは大きな意味があると思います。
別の見方をすれば、AIが人間を支配する映画「ターミネーター」の世界が現実味を帯びつつあることを意味するのかもしれません。安全保障分野であっても、AIに関しては米中は協力するということなのですから。
今回の米中首脳会談は、「今以上の関係悪化は食い止めたい」という両国の思惑が一致して行われたものです。その意味では一定の成果を出した会談といえましょう。