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1600年の『堺遺産』に出会うまつり

第51回「堺まつり」

10月19日㈯・ 20日㈰

 昭和49年から多くの方に親しまれ、堺三大まつりの1つとしても数えられる堺まつりが、今年で第51回を迎えます。
 大阪・関西万博の開催を半年後に控える今回は、大テーマを「1600年の『堺遺産』に出会うまつり」、年度テーマを「みんなで開こう 輝く未来への扉」とし、ふとん太鼓や鉄砲隊の実演などの堺の歴史・文化を体感できるプログラムに加え、万博への期待が高まる様々なブースが登場します。
 これからの産業技術や国際文化交流にもつながるコンテンツの充実により、参加者と来場者が主体的に楽しむことができるストリートフェスとして展開します。
Minaさかいゾーン
日時 10月19日㈯午後4時~午後9時(前夜祭)
10月20日㈰午前11時~午後5時
場所 Minaさかい(堺市堺区南瓦町3番1号 堺市役所前 市民交流広場)
内容 エネルギッシュなダンスや音楽ステージ、市内おなじみの店によるグルメブースのほか、前夜祭ではふとん太鼓の担ぎ合いで盛り上がります。
また、堺名誉大使を務めていただいていた劇画家の故さいとう・たかを氏の作品「ゴルゴ13」にちなんだメニューを提供する「ゴルゴCafé&Bar」が今年も登場します。

勇壮なふとん太鼓の担ぎ合い勇壮なふとん太鼓の担ぎ合い

市民パワーストリート
日時 10月20日㈰午前11時~午後4時
場所 大小路筋 堺市立熊野小学校前 バルーンアーチ~堺市立熊野小学校前 歩道橋
内容 オープニングセレモニーのほか道いっぱいにステージパフォーマンスが繰り広げられます。
MIRAI SAKAI EXPOストリート
日時 10月20日㈰午前11時~午後4時
場所 大小路筋 堺市立熊野小学校前 歩道橋~「市之町東」交差点
内容 アンドロイド「ERICA」による万博パビリオンの紹介など大阪・関西万博への期待が高まる様々なブースが登場。堺の伝統産業をはじめ、国際色豊かなグルメや雑貨の販売のほか、日本や海外の文化に触れられるお茶会(有料)も開催します。
鉄砲隊・ふとん太鼓ストリート
日時 10月20日㈰午前11時~午後4時
場所 大小路筋 関西電力送配電 南大阪配電営業所前~「大小路(堺警察署前)」交差点
内容 堺まつりの華「鉄砲隊の発砲実演」と「ふとん太鼓の担ぎ合い」を実施します。
ファミリーストリート
日時 10月20日㈰午前11時~午後4時
場所 大小路筋 堺警察署西~堺市立市小学校前
内容 子どもたちによる音楽パフォーマンス、消防車や地震体験車・警察車両などの様々な車両展示、「サイクルシティ堺」らしい自転車に関する体験・展示・販売などを行い、自転車タクシーも運行します。  

鉄砲隊の発砲実演鉄砲隊の発砲実演

泉州グルメサーカス
日時 10月20日㈰午前11時~午後4時
場所 堺戎島DOCK(ザビエル公園西側・内川河川敷)
内容 泉州のシェフたち自慢の特別メニューや泉州の素材を使ったグルメが大集結。環濠を巡るクルーズも特別ダイヤで運航します(有料)。
大道筋カフェテラス
日時 10月20日㈰午前11時~午後4時
場所 大道筋「大小路」交差点~「宿院」交差点手前
内容 公道が1日限りのカフェテラスに変身。堺のめぐみを使ったグルメの試食等の食育関連ブースも展開します。
利休のふるさと堺大茶会
・南宗寺会場
~本席・野点席~
日時 10月19日㈯午前9時~午後3時40分
場所 南宗寺山内
(堺市堺区南旅篭町東3丁1―2)
内容 三千家の先生方による本格的な呈茶を楽しめます。
料金 茶券(生菓子付)当日(1席券)1,000円
・さかい利晶の杜会場
~広間席・立礼席・野点席~
日時 10月19日㈯午前10時~午後5時
10月20日㈰午前10時~午後5時
場所 さかい利晶の杜
(堺市堺区宿院町西2丁1―1)
内容 堺市内3大学4茶道部の学生によるお茶席や学生が考案した和菓子を用いた呈茶を楽しめます。
料金 茶券(生菓子付)800円
※詳細は、以下の(公社)堺観光コンベンション協会ホームページ(利休のふるさと堺大茶会)からご確認ください。
https://www.sakai-tcb.or.jp/news/detail/20240723160713

※当日の天候等により、内容が変更になる場合があります。
実施の有無等、堺まつりの詳細は、以下の(公社)堺観光コンベンション協会ホームページからご確認ください。また、堺まつりガイドブックは、市内観光案内所、各区市政情報コーナー等、市内各所で配架しています。
https://www.sakai-tcb.or.jp/sakaimatsuri2024/

主催・問い合わせ
(公社)堺観光コンベンション協会
TEL
072―233―5258
FAX
072―233―8448

 


鉄斎 日本一の文人画家
学芸員による展示解説

小林美術館

 小林美術館では、今年でで没後100年を迎える富岡鉄斎の作品を紹介する展覧会「秋季特別展 鉄斎 日本一の文人画家」を開催中です。
 富岡鉄斎《大磯望嶽図》×伊藤博文《帰韓所感 五言排律》、伊藤博文(初代内閣総理大臣)が金屏風に揮毫した書にあわせて、伊藤の詩意に添う画を富岡鉄斎が右隻として描いた大変貴重な作品など、初めて公開される作品もある。
 展覧会をより深く楽しむことができる同館学芸員による特別展の展示解説が行われます。お誘いあわせのうえ、ぜひご参加ください。
10月3日㈭、6日㈰、14日(月祝)、19日㈯、22日㈫
11月1日㈮、4日(月祝)、14日㈭、23日(土祝)、26日㈫
12月1日㈰、4日㈬
各日 14時~(約30分)、入館料のみで参加可能、事前申込不要

富岡鉄斎「七福遊戯図」鉄斎堂蔵富岡鉄斎「七福遊戯図」鉄斎堂蔵

 

小林美術館
高石市羽衣2丁目2番30号(南海本線羽衣駅・JR東羽衣駅より北西へ徒歩約4分、阪堺電車浜寺駅前駅より南西へ徒歩約8分)
開館 10時~17時(入館受付は16時30分まで)
月曜休館(祝日の場合は翌平日)
入館料 大人1000円、高校・大学生600円、小・中学生300円
※10名以上の団体は2割引、着物で来館の方は1割引
TEL
072―262―2600
https//www.kobayashi-bijutsu.com


書評

石井英俊
『やがてロシアの崩壊がはじまる』

(ドニエプル出版、令和6年9月)

 インド太平洋人権情報センター代表、自由インド太平洋連盟副会長などを務め、民族問題や国際人権問題を専門に言論活動を展開する著者の、初の著作となる。
 本書の冒頭、南モンゴル人権情報センターのエンフバット・トゴチョグ代表による発刊の辞が寄せられているが、一般的な歴史教育を受けた日本人は、この「南モンゴル」が分からないかもしれない。かつてソ連の衛星国のような立場で独立したモンゴル人民共和国(現モンゴル国)=「外モンゴル」と対置された、漢民族本位の「内モンゴル(自治区)」なる表現のみが今も教科書で使用されているからだ。その結果、ウイグル・チベットと共に当該地域での人権弾圧は、〝内政問題〟としてメディアにも長年放置されてきた。同様に、ソ連の後身であるロシア国内にも、多くの民族そして民族抑圧が存在するが、やはりほとんど日本のメディアに取り上げられることがなかった。ウクライナ侵略すら正当化しようとする「プーチンの歴史観」に対し、被抑圧の当事者であるリーダー13人のインタビューなどを通して、ロシアのプロパガンダに惑わされない、実情に即した「歴史観」確立を試みたのが本書である。
 第4章では、著者と岡部芳彦神戸学院大学教授、ウクライナ人国際政治学者グレンコ・アンドリー氏による鼎談を収録。昨年8月の「ロシア後の自由な民族フォーラム」開催の舞台裏の他、現実的なロシア崩壊の可能性について興味深い議論が交わされている。否、三者の関心は崩壊そのものよりも、すでに崩壊後の現実に向いている。ソ連崩壊の際に「巨大な」ロシアを残してしまった教訓を指摘しつつ、ロシア連邦の存在(統治の正当性)を大前提とした「崩壊」ではなく「ユーラシア諸民族の解放・独立」と言うべきと。評者自身も、特定の人工国家本位の歴史観に知らぬうちに染められていないか、改めて自省せねばなるまい。
 日本経済大学准教授
久野 潤


S-Cube入居企業紹介
〈時代と共に歩む企業(186)〉

大阪公立大学発ベンチャー
医療機器ソフトウェア・AI・CGを開発

株式会社ロッケン代表取締役
坂本 泰一 氏

事業内容
 新事業創出支援施設「さかい新事業創造センター(S―Cube)」で活動する株式会社ロッケンは、医療機器関連ソフトウェア開発やAIやComputer Graphic開発を受託する大阪公立大学発のベンチャー企業。
 同社は「研究型システム実装企業」としてアカデミックな研究マインドを持ちながら、修士、博士課程では携わることができない社会実装までを行うというモチベーションを軸に、受託開発を行っている。
 国内海外を問わず人工知能(AI)に関する研究、Computer Graphicsに関する高度な研究に従事していた専門人材が勤務しており、一企業にAIとComputer Graphicエンジニアが同居していることは珍しく、それらが連動するシステム開発を最大の強みとしている。
 「当社は様々な開発に参画した経験を基にAI搭載型の、WEB, Software, Smart Phoneアプリケーション開発など幅広い開発が可能です。想定している顧客はソフトウェア、AIに関する新規事業を計画している大手企業の研究機関やスタートアップ企業です。さらにライフ サイエンスの一環として、バスケットボールチームを運営する指導者や部員を対象に、Basketballの解析の事業を当社の新規事業として進めています。ぜひ、X(旧Twitter)をご覧ください。」

S-CUBE入居について
 「インキュベーションマネージャーから事業に関するきめ細かなご支援を頂けることや、堺商工会議所、堺市産業振興センターと隣接しているため、堺市の方々から事業機会のマッチングの機会を頂くなどハード面のみならず、ソフト面としてのメリットも非常に大きいと感じます。多くの卒業企業様との結束も強く、企業立ち上げ時には是非入居を検討すべき施設であると思います。」

会社概要
株式会社ロッケン
代表取締役 坂本 泰一
堺市北区長曽根町130―42
さかい新事業創造センター
(S―Cube)108、320号室
設立 2018年
資本金 100万円
社員数 10名
https://rokken.tech/

S-Cube新規入居者募集中!!
㈱さかい新事業創造センター[S―Cube]は、新事業の創出に挑戦する起業家や中小企業を総合的に支援します。
創業をめざす方に最適な創業準備デスクも空室あり!!
その他、創業段階に合わせたお部屋もありますのでご相談下さい。
(地下鉄 なかもず駅・南海電鉄 中百舌鳥駅すぐ)
問い合わせ TEL072-240-3775
https://www.s-cube.biz